シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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英語2・6 Reading (Upper-Intermediate)/英語(Ⅱ)・(Ⅵ) (Upper-Intermediate) | 2025 | 秋学期 | 火4 | 法学部 | 加藤 匠 | カトウ タクミ | 1年次配当 | 1 |
科目ナンバー
JU-EN1-002M,JU-EN2-006M
履修条件・関連科目等
英語を読みながら現代の世界についてもっと知りたい、考えたいという好奇心や意欲のある学生の参加を歓迎する。今年度はピクサーやディズニーを軸に据えた授業となる。彼らが作り出す映画に関心のある学生、もしくは作品の背後にある哲学に関心がある学生の参加を望む。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テーマ: The Pixar’s Way
この授業では、現在のアニメーション制作を代表する映画会社ピクサーの流儀について扱っていく。かつてディズニーおよびピクサーの社長を務めていたエド・キャットムルが在任時に書いた『Creativity, Inc.』を軸としながら、ピクサーについて論じたデイヴィッド・A・プライスによる『The Pixar Touch』をはじめとする、ピクサーに関連した書籍からの抜粋を扱う。ピクサーを創業時から支えたキャットムル、ジョン・ラセター、スティーヴ・ジョブズの三人がピクサーを離れた今、ピクサーはまさに大きな転換期を迎えており、今年度の授業では、その三人以降の世代の監督たちの作品に注目する。その過程で、ピクサー映画の背後にある哲学についても理解を深めていければと考えている。積極的に授業に参加してほしい。具体的な授業の進め方については、初回の授業で指示する。
毎週の活動
授業は訳読形式を中心とし、精読を進めていく。あらかじめmanabaを通じて内容に関するまとめを投稿してもらい、それを基に授業を進めていく予定である。その場でのやり取りも含め、双方向性を重視するので、積極的な参加を求めたい。
春学期の概要
春学期は、まず現在のディズニー/ピクサーの映画の製作総指揮を担当するピート・ドクター監督に注目し、ピクサーの制作スタイルを確認する。ピクサーの制作において重要な役割を担う「ブレイントラスト」にも注目しながら、彼が手掛けた『モンスターズ・インク』、アンドリュー・スタントン監督が手掛けた『ファインディング・ニモ』といった作品の制作の裏側に進入していこうと考えている。こうした具体的な作品を通じて、ピクサーの流儀を次第に明らかにしていく予定である。
秋学期の概要
秋学期は、まず春学期の内容の確認からスタートする。そして、引き続き秋学期第2回と第3回の授業で、成功の背景にある<ピクサー流創作術>を確認した後、それがどのような形で作品に活かされたのかを知るために、『ファインディング・ニモ』、ブラッド・バード監督が手掛けた『ミスター・インクレディブル』や『レミーのおいしいレストラン』について読み進めていく。その過程で、ピクサーの流儀が徐々に明らかになっていくことになるだろう。
科目目的
論理的な思考力を求められるような主に現代の英語の文章を読み解き、多面的に理解し、自らの考えを構築することができる能力を身につけること。
到達目標
学生の教養に資する、英語学習者向けに編纂された文章や、履修者のレベルに合った文章をとりあげ、授業内で適宜与えられる背景的情報を用いながら英文を正確に読み解く能力を養う。より幅広い語彙力を身につけ、文脈に応じて単語の多義的意味を判断しながら、文法的知識をより複雑な文章読解に応用することができるようになること。
授業計画と内容
<秋学期>
第1回 春学期内容の復習
第2回 『ファインディング・ニモ』:リアリティを追求する
第3回 『ファインディング・ニモ』を作る際に意識していたこと
第4回 『Mrインクレディブル』:ブラッド・バード監督
第5回 『Mrインクレディブル』:長年温めてきたアイディアを活かす
第6回 『Mrインクレディブル』:個性豊かな登場人物たち
第7回 『Mrインクレディブル』:ブレイントラストにより気づき
第8回 『Mrインクレディブル』:アートとテクノロジーの相乗効果
第9回 『Mrインクレディブル』:バード監督の監督像とは?
第10回 『レミーのおいしいレストラン』:壁にぶつかる
第11回 『レミーのおいしいレストラン』:突然の監督交代!
第12回 『レミーのおいしいレストラン』:バード監督が持ち込んだもの
第13回 エピローグ:その後のピクサー
第14回 総括とまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本授業を履修した学生は、授業外で毎週 1-2 時間程度の予習復習などの学習を行うこと が求められます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 20 | 区切りのついたタイミングで、小テストを行なう。 |
期末試験(到達度確認) | 60 | 最終授業において、英文に関する理解度を確認する期末テストを行なう。 |
平常点 | 20 | 以下に挙げる平常点を踏まえ、総合的に評価する。平常点の内訳の概要は以下の通りである。 (i)担当箇所のまとめ、(ii)毎週のクラスへの出席と参加、(iii)課題の評価(ミニプレゼンテーション等) |
成績評価の方法・基準(備考)
授業開始30分以上の遅刻は欠席扱いとする。なお欠席に関しては3回までとするが、それを超えた場合いかなる理由があろうとも単位を認定しないので、注意されたい。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
Ed Catmull『Creativity, Inc.』
David A. Price『The Pixar Touch』
Bent Flyvbjerg and Dan Gardner『How Big Things Get Done』の抜粋(教員が用意する)
この他の文献に関しては、教員が準備する。
その他特記事項
■授業の工夫■
この授業は実習形式で行なうので、毎回出席し、授業に積極的に参加することが前提となる。予習や復習を重視しているので、授業の冒頭に適宜小テストを実施し、予習状況や習熟度の確認を適宜行なうこととする。
なお、辞書を忘れた場合には欠席扱いとし、常習的な遅刻(遅刻2回で欠席1回とする)、私語、授業中の許可なしでのスマートフォン操作、内職行為をはじめとする授業マナー違反は厳禁とする。問題があった場合には即不合格とする場合もあるので、注意すること。