シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベーシック演習Ⅱ | 2025 | 秋学期 | 火5 | 商学部 | 河邑 肇 | カワムラ ハジメ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AD1-02XS
履修条件・関連科目等
1年次配当の事前登録科目です。詳細はベーシック演習要項で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
(春学期)
「Designe&Invention:デザインと発明は世界をどう変えたのか?」
今、私が座っている場所から見えるものは、空と木々を除く一切が人工物である。目の前の机、本、コンピューターや、背後にある椅子、敷物、ドア。頭上の電灯、天井、屋根、あるいは窓の向こうに見える道路、自動車、ビルディング。これらはすべて、自然の一部を解体し、再編することによって作られた。本当のことを言えば、空でさえ汚染物質に色づけされているし、立ち木も、都市開発で区画されたスペースに合わせて不自然に植えられているのだ。都市生活者の五感に触れる事実上すべてのものに、人の手が入っている。ということは、われわれの大多数は、少なくともデザイン(設計)という過程を通ってきたものとして自然物質界を感じとっているわけである。
(秋学期)
「ココ・シャネルやヘンリー・フォードは世界の何を変えたのか?」
20世紀に入って、世界はヘンリー・フォードの発明したマス・プロダクションという新しい生産システムによって飛躍的に豊かになり、様々な製品、文化、生活スタイル、経済的な階層を生み出した。そのような社会の発展に対して、フォードやシャネルといった革新的なデザイナーや発明家や企業家たちは、いったいどのように貢献してきたのだろうか。その独創性やオリジナリティはどのような点に求められるのだろうか。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部スタンダード科目」として位置づけされている。したがって、この科目は、人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて、討論・発表等を通じて大学生にふさわしい学修技法と研究のための基礎的能力を養うことを目的としている。
到達目標
(春学期)商学の基礎としての技術史や製品開発論に資する実用品の進化について、論理的かつ歴史的なイメージを獲得することを当該科目の目的とし、到達目標とする。
(秋学期)今日の生産システムの基礎としてのマス・プロダクションの開発と、それを契機とした製品、社会、文化、格差などについて、その歴史と論理を習得することを目的とし到達目標とする。
授業計画と内容
(春学期)
第一回 フォークの歯はなぜ四本になったか
第二回 デザインの形は失敗にしたがう
第三回 批評家としての発明家
第四回 ピンからペーパークリップへ
第五回 瑣末なモノのデザインもあなどれない
第六回 ファスナーが生まれるまで
第七回 道具が道具を作る
第八回 増殖のパターン
第九回 流行とインダストリアル・デザイン
第十回 先行するモノの力
第十一回 開けるより封じる
第十二回 ちょっと変えて大儲け
第十三回 良が最良よりも良いとき
第十四回 デザインと発明にはつねに改良の余地がある
(秋学期)
第一回 ジェファーソンを驚かせた技術
第二回 工場長殺人事件を超えて
第三回 アメリカ式製造方式の誕生
第四回 大量生産への道
第五回 フォードによるT型フォードの開発
第六回 互換性から標準化へ
第七回 旋盤とレンガ積みの科学
第八回 テイラー主義の出現
第九回 オートクチュールからプレタポルテへ
第十回 ココ・シャネルは世界の何を変えたのか?
第十一回 大量生産から大衆の中流化へ
第十二回 広がる格差
第十三回 人工知能
第
第十四回 ゆたかな生活への道
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 授業への参加・貢献度、報告、議論など、参加状況のすべて。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
「テキスト」
①ヘンリー・ペトロスキー著、忠平美幸訳『フォークの歯はなぜ四本になったか』平凡社、1995年。
②シンシア・スミス著、北村陽子訳『世界を変えるデザイン』英治出版、2009年
③カール・B・フレイ著、村井章子、大野一訳『テクノロジーの世界経済史:ビル・ゲイツのパラドックス』日経BP、2020年。エレン・ラプトン、カーラ・マカーティ、マチルダ・マケイド、シンシア・スミス著、北村陽子訳
④『WHY DESIGN NOW?:なぜデザインが必要なのか(世界を変えるイノベーションの最前線)』英治出版、2012年
「参考文献」
議論の進み方に応じて、その都度、授業で紹介します。
その他特記事項
〔募集人数〕18名
ソフトウエアの利用は特になし。