シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 災害法政策 | 2026 | 後期 | 金5 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 倉島 安司、牛嶋 仁 | クラシマ ヤスシ、ウシジマ ヒトシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-CC5-RC42
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本の現行の災害対策法制について解説するとともに、受講生にも自ら調べ考えてもらう授業とする予定である。日本の災害対策法制の中心は災害対策基本法という法律なので、授業の多くの時間はこの法律に関する解説となる。また、授業時間の最後の数回を使って、受講生が関心のある災害分野について、現行の法制度や政策について各自で調べてもらい、発表してもらう時間を作りたい。
科目目的
日本の防災関係法令の中心である災害対策基本法について考えることで、理工学的な思考のみにとらわれず、法学的・政策的な思考を取り入れた災害対策を実現していけるような人材の育成を目指す。理工学研究科のディプロマ・ポリシーとの関連では、特に複数の視点から考える多様性創発力に寄与することを目指したい。その他にも、知識獲得力や専門性を強化することに役立つとともに、新たな視点から問題に取り組むことで問題解決力も高めてもらいたい。
到達目標
科目目的にも記載した、ディプロマ・ポリシーの中の多様性創発力・知識獲得力・専門性・問題解決力を高めることを最終目標としつつ、まずは日本の災害対策法制の基本についてしっかり理解してほしい。特に、日ごろは災害対策や国土管理に関して理工学的視点から「どうすべきか」を考えている受講生が多いと思うが、それとは異なる「制度上何ができるか・できないか」という観点からの発想を、この授業を通して身につけてほしい。さらに、法制度には個別分野に法律の文字上で書かれた規制の他に、法学分野の前提となっている全体的制度による背景的規制があり、それは理工学的発想からのみ物事をとらえていると気づけないものなので、そのような法学的・政策的背景の部分についても理解しうるようになることが、重要な到達目標である。
授業計画と内容
第1回 災害法政策の全体的ガイダンスと日本の災害の特徴
第2回 日本における近代以降の災害の歴史
第3回 日本における災害対策と災害法制の歴史①近代以前から近代まで
第4回 日本における災害対策と災害法制の歴史②現代
第5回 災害対策基本法1:防災会議と防災計画
第6回 災害対策基本法2:災害対策本部
第7回 災害対策基本法3:防災関連の諸規定
第8回 災害対策基本法4:災害応急対策その1-消防・警察・自衛隊
第9回 災害対策基本法5:災害応急対策その2-警戒区域と被災者保護
第10回 災害救助法その他の法システム
第11回 災害と行政実務
第12回 災害対策に関する発表①〔具体例〕被災者救済の制度と現実
第13回 災害対策に関する発表②〔具体例〕東日本大震災からの復興と法制度
第14回 災害対策に関する発表③〔具体例〕線状降水帯や巨大台風に政策はどう対応しているか
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各回の授業の内容を復習して災害法制への理解を深める。
日ごろから災害関連のニュースや記事に関心を持ち、現段階の災害法制や災害対策について学ぶ。
学期末の発表のために資料を収集し発表レジュメを準備する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| 平常点 | 50 | 授業にただ出席するだけでなく、主体的に自分の問題として考えながら理解しているかを見る。質疑応答などに積極的に参加しているかも評価する。 |
| その他 | 50 | 学期末の各自の発表担当に向けてしっかり準備を進め、第12回から第14回に行う発表のためのレジュメを作成し、それをもとに独自の視点から日本の災害法制についてアプローチできているかを評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
学期末の第12回から第14回の授業において、自ら選択したテーマで発表することを、単位認定の条件とする。またその発表の際には、発表レジュメを準備することを義務付ける。なお、この発表の際に、発表者以外の受講生が積極的に質疑応答に参加したかは、平常点の方で評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
特定のテキストは使用しない。授業は毎回、目次のレジュメと法令資料のプリントを配布して行う。
なお、参考書として、生田長人『防災法』(信山社出版、2013年、ISBN9784797280449)をあげておくが、非常に専門的な書物なので、購入は求めない。