シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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教養演習Ⅰ | 2025 | 前期 | 月3 | 理工学部 | 金澤 忠信 | カナザワ タダノブ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-IF1-HB33
履修条件・関連科目等
履修条件:
プレゼンテーションやディスカッションに自主的・積極的に参加する人。絵画や映画に興味がある人。芸術を単なる個人的趣味として見るだけでなく、社会や歴史のなかで捉える視点を持っている(あるいは持とうとしている)人。
なお、教養演習は20人程度の参加人数をめどとして開講される少人数科目です。参加希望者が教員の想定する人数を超える場合には、初回授業において抽選ないし選抜を行うことがあります。そのため、初回授業には必ず出席してください。
関連科目:
言語・記号論、情報・メディア論
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
私たちは五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を使って身の回りの世界を知覚し、言葉を使って他者と関わりながら日常生活・社会生活を営んでいますが、自分の身体や言語について、ふだんあまり意識することはないのではないでしょうか。この授業では、感性と言語、そして両者の関係についてあらためて考えます。具体的には、絵画や映画の読解・鑑賞を通じて、それぞれの芸術作品を言葉で理解し、他者と言葉でコミュニケーションしながら、「共感」のための基礎的・学術的な方法を学びます。
科目目的
21世紀の科学および産業においては、AIが時代をリードする最先端技術になっていると言っても過言ではありません。しかし、このような時代だからこそ、AIをめぐる未曾有の問題に対処するために、生身の人間の身体的なもの、感覚的なものの果たす役割がますます重要になってきます。この科目では、芸術作品(美的なもの=感性的なもの)を鑑賞する方法を学びながら、感覚(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)によって世界を「感じる」ことの意義について考えます。
到達目標
目で見たもの、耳で聞いたものを、言葉で概念的に把握・理解したうえで、それを言葉で表現・説明し、他者と共有したり議論することができるようになる。社会や歴史のなかでの芸術作品の価値を見きわめるための基礎を身につける。将来的には、この科目によって知り得た理論・方法論と身につけたスキルを駆使して、新たな社会のあり方を模索し、新たな価値を創出する人材になる。
授業計画と内容
第01回 イントロダクション
第02回 絵画を見る目
第03回 スケッチ・スキル
第04回 ディスクリプション・スキル
第05回 絵画を読む
第06回 絵画を語る
第07回 社会と美術
第08回 社会と映画
第09回 映画を読む
第10回 映画を語る
第11回 映像のメッセージ
第12回 映像の技法
第13回 映像の制作
第14回 まとめ(感性と言語)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 100点満点で、60点以上が合格の目安。 |
平常点 | 60 | ①出席および授業での議論・発表。②授業での議論をまとめたノートおよび発表用資料の提出。この二つを総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
レポート:
学期末に3,000字程度のレポートを執筆します。絵画あるいは映画の作品を自分で選び、授業で学んだ方法論にもとづいて、「読む」実践を行います。
平常点:
原則的に、授業数の3分の2以上の出席が必要です。発表用資料および議論のノートについては、その質・量を評価の対象とします。授業の内容を踏まえたうえで議論しているかどうか、的確に文章化し、論理的にまとめているかどうかが問われます。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaの活用
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
■テキスト:
★池上英洋『西洋美術史入門』(筑摩書房、2012年)
■参考文献:
★若桑みどり『絵画を読む──イコノロジー入門』(日本放送出版協会、1993年)
★内田樹『映画の構造分析』(文春文庫、2011年)
★町山智浩『最も危険なアメリカ映画』(集英社、2016年)
※その他の参考文献は適宜指示します。