シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会言語学 | 2025 | 前期 | 水4 | 総合政策学部 | 尹 惠貞 | ユン ヘジョン | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-AP2-0001
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業では、社会のあらゆる場面で使われる「ことば」を中心に据え、言語と社会の問題を多言語状況と社会の中の言語とに大きく分けて、特に朝鮮語文化圏における言語使用(韓国の言葉、在日コリアンの言葉、北朝鮮の言葉、第二言語としての韓国・朝鮮語)に関する研究を扱う。それは自ずと日本語文化圏の研究にも及ぶことになり、多くの国々が多言語文化圏に属する現代社会においては、広く世界に共有される様な現象にも及ぶことになる。その方法としては、できる限り多くの事例、映像や音声を用いて、状況を確認しながら授業を進めていきたい。
科目目的
現代の重要なイシューである「言語と政治」、「言語とAI」、「言語とジェンダー」などの社会言語学の基本的知識を得るとともに、それに対する理解を深め、その知識に基づいて思考することができるようになること。
到達目標
言語と社会に関する日常における無意識を意識へと変換すること。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション ~世界は何か国?言語はいくつ?~
第2回 言語と地域 ~標準語、共通語、公用語、言語変種~
第3回 言語と国家 ~言語政策(方言について考える)~
第4回 言語の選択 ~バイリンガル、ダイグロシア、コードスイッチング~
第5回 外国語教育 ~英語だけがグローバルなのか?~
第6回 手話という言語 ~キラキラ、目で見る~
第7回 言語と文化 ~虹は何色?リンゴは何色?~
第8回 言語とジェンダー ~ぼくっ子、they~
第9回 言語と政治 ~メタファーについて~
第10回 言語と法 ~法言語学~
第11回 言語障害 ~ディスレクシア~
第12回 言語とAI ~言語情報処理~
第13回 声の文化と文字の文化 ~小説はどう読む~
第14回 総括 ~言語と社会~
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
週末にアップする関連レジュメを事前に読む。
言語と社会の関係について、言語を使用する当事者として常に問題意識をもつ。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 社会言語学の基礎知識を理解した上で、言語と社会の関係を正確に論じることができるかを評価する。 |
レポート | 30 | 6回目の手話言語終了の時点で、それまでの授業で一番興味深かった内容についてA4×4枚のレポートを提出。時期は別途授業で指示する。 |
平常点 | 30 | 授業への出席回数、授業態度、リアクション・ペーパーを基準とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
「考えてほしい」もしくは「問い」をPPTの最後のページに設けるので、それにmanabaでこたえリアクションすることで授業の達成度を測る。次回の授業の冒頭でシェアできる内容については、できるだけ多くをシェアして、他の受講者がどのように考えているかも確認する。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
毎回ではないが、manabaのアンケート機能を使い、即時に学生の反応を把握する。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
法廷通訳、絵本翻訳、その他学生との翻訳。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
10回目「言語と法(法言語学)」では、実際の法廷での経験などを交えて授業を行う。
13回目「声の文化と文字の文化」では、小説及び絵本の「読み方」の違いや文章の「書き方」などからことばの社会史を考察する。
テキスト・参考文献等
テキスト 基本はPPTを使用する。授業の前に関連資料をmanabaで配布する。
参考文献
鈴木孝夫『ことばと文化』、岩波書店、1973
鈴木孝夫『日本語と外国語』、岩波書店、1990
P. トラッドギル『言語と社会』、岩波書店、1975
W・J オング『声の文化と文字の文化』、藤原書店、1991
西江雅之『新「ことば」の課外授業』、白水社、2012
岩田祐子他『社会言語学 基本からディスコース分析まで』、ひつじ書房、2022
古川弘子『翻訳をジェンダーする』、ちくまプリマー新書、2024
その他の参考文献は授業との関りで紹介する。