シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会保障論Ⅱ | 2024 | 後期 | 月2 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 宮本 悟 | ミヤモト サトル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-SL5-104L
履修条件・関連科目等
「社会保障論Ⅰ」の単位を取得済みであることが求められます。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
社会保障政策について、特に社会政策学会で蓄積されてきたこの分野の研究成果を活かしつつ、議論・検討を行います。また、フランスの経験を参考にした上で、わが国における社会手当の可能性を探っていきます。
科目目的
社会保障政策、とりわけ住宅保障の在り方について、理解を深めることを目的とします。
到達目標
わが国の社会保障政策に対する批判的分析能力の向上を目指します。
授業計画と内容
テキストの輪読を中心とします。わが国の住宅保障の現状・課題を分析しつつ、住まいを巡る社会保障の在り方を検討していきます。
1.ガイダンス
2.輪読①(いまなぜ住宅手当か)
3.輪読②(閉塞化する若者のライフ・トランジション)
4.輪読③(母子家庭の就労、貧困の再生産、住宅費)
5.輪読④(子供の居住水準向上と住宅手当)
6.輪読⑤(「住まい」と「ケア」の分離と日本の課題)
7.輪読⑥(住宅手当と最低保障年金の連携にむけて)
8.輪読⑦(住宅政策としての住宅手当の不在)
9.輪読⑧(デュアリスト・モデルにおける日本の位置)
10.輪読⑨(生活保護の「適正化」政策)
11.輪読⑩(ゆきづまる持家の「大衆化」とその再編)
12.輪読⑪(再構築にむかうイギリス住宅政策)
13.輪読⑫(「重層的な住宅セーフティネット」を越えて)
14.まとめ(住宅保障政策の再検討)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業中に提示する課題には、必ず取り組んで下さい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 社会政策学的視点から捉えた社会保障の理解 |
平常点 | 50 | ①報告内容、②議論への参加状況 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】小玉徹『居住の貧困と「賃貸世代」』明石書店、2017年。
【参考文献】工藤恒夫『資本制社会保障の一般理論』新日本出版社、2003年。
宮本悟『フランス家族手当の史的研究』御茶の水書房、2017年。
Julien DAMON, L’exclusion, Presses Universitaires de France, 2011.