シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中古文学A | 2025 | 前期 | 火1 | 文学部 | 中川 照将 | ナカガワ テルマサ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL1-A205
履修条件・関連科目等
中古文学Bと合わせて受講することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
『源氏物語』第1部と第2部について、毎時、有名な場面を取り上げながら、光源氏物語の論理と構造について考察します。また、平安時代における政治・風俗等の時代背景、ならびに本作品の文学史における特質についても解説します。
科目目的
日本文学史の知識と古文の基本的な読解力を活用しながら、平安時代に書かれた『源氏物語』の成り立ちと歴史的位置づけについて考えます。『源氏物語』は、古典文学の中でも最も有名であり、かつ後世にも大きな影響を与えた作品です。『源氏物語』の読解を通して、本作品の概要を理解するのはもちろんのこと、それで得られた知識と方法を、他作品の読解に役立てていける応用力を身につけることが、この科目の目的です。
到達目標
(1) 『源氏物語』第1部・第2部の内容・構成を理解できる。
(2) 『源氏物語』の文学史的意義について理解できる。
(3) 文学作品に関する諸問題について、その解決の糸口を自らの力で見つけることができる。
(4) (1)〜(3)の理解を踏まえ、⾃らの考えをレポートとして⽂章化することができる。
授業計画と内容
1 ガイダンス― 授業の目的・内容・評価に関する説明、『源氏物語』の概要
2 桐壺巻を読む①― 光源氏物語以前
3 桐壺巻を読む② ― 光源氏の誕生と臣籍降下
4 若紫巻を読む ― 藤壺への想い、若紫との出会い
5 帚木・空蝉巻を読む ― 雨夜の品定めと空蝉
6 夕顔巻を読む ― 帚木三帖・もう一つの恋物語
7 葵巻を読む ①― 歌を読み交わさない女性・葵上
8 葵巻を読む② ―葵上と六条御息所の車争い
9 賢木巻を読む ― 心を通わせない「男」と「女」
10 須磨・明石巻を読む ― 公冶長論語に、須磨源氏
11 薄雲巻を読む ―藤壺の死と罪の行方
12 若菜上下巻を読む ― 藤壺の面影を求めて
13 柏木巻を読む・習熟度の確認 ― 繰り返される過去の時間
14 まとめと課題の講評
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | 作品内容の理解度・講義内容の理解度・課題内容の理解度・課題に対する独自の解釈の4点に着目して評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
毎回、講義内容の感想や質問をresponで回収し、それをもって出席とします。授業当日の19時までに提出してください。
なお、出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者についてはE判定とします。提出期限に遅れたものについては受け付けません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業中にresponのアンケートを用い、意見を求めることがあります。
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【教科書】
▼竹内正彦『図説あらすじと地図で面白いほどわかる!源氏物語』(青春新書,ISBN:978-4413045377)
その他の講義資料に関しては、manabaにアップします。各自でダウンロードしてください。
【参考文献】
▼高等学校で使用した「国語便覧」
その他の参考文献に関しては、適宜指示します。
その他特記事項
授業で使用する資料は、前日までにmanabaにアップします。各自で印刷するか、端末で見られるようにダウンロードしておいてください。