シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中古文学B | 2025 | 後期 | 火1 | 文学部 | 中川 照将 | ナカガワ テルマサ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL1-A206
履修条件・関連科目等
中古文学Aと合わせて受講することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
『源氏物語』第3部について、毎時、有名な場面を取り上げながら、光源氏以後の物語の論理と構造について考察します。また、平安時代における政治・風俗等の時代背景、ならびに本作品の文学史における特質についても解説していきます。
科目目的
日本文学史の知識と古文の基本的な読解力を活用しながら、平安時代に書かれた『源氏物語』の成り立ちと歴史的位置づけについて考えます。『源氏物語』は、古典文学の中でも最も有名であり、かつ後世にも大きな影響を与えた作品です。『源氏物語』の読解を通して、本作品の概要を理解するのはもちろんのこと、それで得られた知識と方法を、他作品の読解に役立てていける応用力を身につけることが、この科目の目的です。
到達目標
(1) 『源氏物語』第3部の内容・構成を理解できる。
(2) 『源氏物語』の文学史的意義について理解できる。
(3) 文学作品に関する諸問題について、その解決の糸口を自らの力で見つけることができる。
(4) (1)〜(3)の理解を踏まえ、⾃らの考えをレポートとして⽂章化することができる。
授業計画と内容
1 ガイダンス― 授業の目的・内容・評価に関する説明、『源氏物語』の概要
2 幻巻・雲隠巻・匂宮三帖 ― 光源氏物語の終結と新たな物語の萌芽
3 橋姫巻を読む① ―宇治十帖ってどんな話?
4 橋姫巻を読む②― 薫の垣間見、姫君と楽器の不整合
5 橋姫巻を読む③ ― 八宮の〈本心〉と薫の《誤解》
6 椎本巻を読む ― 薫の恋愛物語と匂宮の参入
7 総角巻を読む① ― 「人のゆるし」という名の呪縛
8 総角巻を読む② ― 薫の誤解と「人のゆるし」の消失
9 早蕨・宿木巻を読む ― 孤立する薫
10 宿木・東屋巻を読む ― 形代としての浮舟
11 浮舟巻を読む ― 二人の男・一人の女
12 蜻蛉巻を読む ― 浮舟をめぐる二つの世界
13 夢浮橋巻を読む・習熟度の確認 ― 薫の恋愛物語、その結末
14 まとめと課題の講評
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 100 | 作品内容の理解度・講義内容の理解度・課題内容の理解度の3点に着目して評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
毎回、講義内容の感想や質問をresponで回収し、それをもって出席とします。授業当日の19時までに提出してください。
出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者についてはE判定とします。提出期限に遅れたものについては受け付けません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業中にresponのアンケートを用い、意見を求めることがあります。
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【教科書】
▼竹内正彦『図説あらすじと地図で面白いほどわかる!源氏物語』(青春新書,ISBN:978-4413045377)
その他の講義資料に関しては、manabaにアップします。各自でダウンロードしてください。
【参考文献】
▼高等学校で使用した「国語便覧」
その他の参考文献に関しては、適宜指示します。
その他特記事項
授業で使用する資料は、前日までにmanabaにアップします。各自で印刷するか、端末で見られるようにダウンロードしておいてください。