シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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近現代文学演習B | 2025 | 後期 | 月2 | 文学部 | 尾形 大 | オガタ ダイ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL2-A806
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「文学」とは、けっして作家個人によってのみ作られるものではありません。そこには実に多様な文化的・社会的・歴史的な背景がともないます。本授業は、戦争の時代に足を踏み入れていく1920年代から50年前後までの文学を取りあげ、それぞれが内包する諸要素を整理・分析することをとおして、同時代状況と文学の交錯の実態について考察していきます。
受講生は半期で1回以上の発表を担当します。発表を受けてグループでのディスカッション等を経て理解を深めていきます。
科目目的
・1年次の学習を踏まえて、近代文学の基礎的な調査・研究方法を理解していることが受講資格となります。また発表担当者以外も、参加者はあらかじめ次回の議題となる作品を熟読して臨み、積極的に討議に参加し発言することを求めます。
・卒業論文執筆のために必要な分析能力、調査能力、批評能力および発表能力を身につけることを目的とします。
到達目標
・近代文学を研究するために必要な、基礎的な調査能力および立論能力を身につけること。およびそれをもとにしたレジュメ作成および発表の技術を養うこと。
・昭和期の文学動向の中における各テクストの位置付けを説明できるようになること。
・他者の発表や意見を踏まえて、単なる感想にとどまらない自分自身の読みを構築し、根拠を客観的に提示しながら共有できるようになること。
・上記を一定程度量以上のレポートにまとめられるようになること。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス/発表担当の決定
第2回 講義(調査方法について復習する)
第3回 講義(分析方法について復習する)
第4回 横光利一「機械」
第5回 梶井基次郎「檸檬」
第6回 川端康成「禽獣」
第7回 北条民雄「いのちの初夜」
第8回 岡本かの子「家霊」
第9回 太宰治「待つ」
第10回 中島敦「文字禍」
第11回 原民喜「夏の花」
第12回 石川淳「焼跡のイエス」
第13回 坂口安吾「桜の森の満開の下」
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 発表内容を踏まえた2000字程度のレポートを課します。 |
平常点 | 60 | 授業での取り組みを総合的に評価します。欠時が多い、発表をしない、質疑・討論に加わらない、該当テクストを事前に読んでこない場合は評価の対象から外れる場合があります。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
ISBN 4003119142
タイトル 日本近代短篇小説選 昭和篇1
著者 紅野敏郎 [ほか] 編
出版社 岩波書店
備考 2012年出版 岩波文庫, 緑(31)-191-1-6
ISBN 4003119150
タイトル 日本近代短篇小説選 昭和篇2
著者 紅野敏郎 [ほか] 編
出版社 岩波書店
備考 2012年出版 岩波文庫, 緑(31)-191-1-6
その他特記事項
なし