シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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哲学講義(8)(18) | 2025 | 後期 | 金1 | 文学部 | 大川 真 | オオカワ マコト | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-PE3-J308,LE-PE4-J318
履修条件・関連科目等
この授業は対面形式によって行われる。
1,授業では最後の20分間でオンラインレポートを提出してもらうので、ノートパソコンやタブレットパソコンなどを教室に持参すること。
2,授業では冒頭で数名のレポートを取り上げて私からリプライを行う。
3,授業中に数名を指名して、資料を読み上げてもらったり、質問に答えてもらう。
受講に際しては以上の点をすべて了承すること。
なおこの授業は前期に開講される哲学講義(7)(17)と連続するので、継続して受講することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
【政治思想入門】
政治思想、政治哲学、日本思想史の基礎的なスキルを、テキストの精読によって養成することを目 指します。
具体的には、戦後民主主義を代表する政治学者・丸山眞男の論文を精読していきます。丸山の思想像、研究史上の意義を明らかにするとともに、彼独特の鋭い問題史的な論述も学んでいきたいと思います。
科目目的
以下のことを目標に、戦後の代表的な知識人である丸山眞男の論文を輪読していきます。
1,日本政治思想史の論文に慣れる。
2,丸山が引用した原資料を正確に読み込み、彼の解釈の妥当性を検討できるようになる。
3,丸山が置かれた時代状況を念頭に、彼が時事にどのようにコミットしたのか、その問題史的な視座を論文から把握する。
到達目標
戦前の政治体制であるファシズムやまた戦後の民主主義について、正確な定義を各自が行えるようになること。また【「自然」と「作為」】、「執拗低音」といった丸山のシェーマについて、深い理解を行えるようになること。また丸山が影響を受けたカール・シュミット、ハロルド・ラスキなどの思想についても一定の知識を持つこと。
授業計画と内容
第1回 第二次世界大戦後の思想状況の概説―マッカーシズムを中心に―
第2回 丸山眞男「ラスキのロシア革命観とその推移」
第3回 丸山眞男「「スターリン批判」における政治の論理」
第4回 丸山眞男「政治権力の諸問題」前半部
第5回 丸山眞男「政治権力の諸問題」後半部
第6回 丸山眞男「忠誠と反逆」前半部
第7回 丸山眞男「忠誠と反逆」中間部
第8回 丸山眞男「忠誠と反逆」後半部
第9回 丸山眞男「近代日本思想史における国家理性の問題」前半部
第10回 丸山眞男「近代日本思想史における国家理性の問題」中間部
第11回 丸山眞男「近代日本思想史における国家理性の問題」後半部
第12回 丸山眞男「歴史意識の「古層」」前半部
第13回 丸山眞男「歴史意識の「古層」」中間部
第14回 丸山眞男「歴史意識の「古層」」後半部
※進み具合によって授業内容に多少の変更が生じる可能性があります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
配布するプリントを、授業前に一通り読んでおくこと。また授業後には、授業で割愛した部分について、参考文献によって補うこと。神話で用いられている特徴的な表現や事物の名前などは、各種辞書を用いて理解を深めること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 毎回の小レポート100% |
成績評価の方法・基準(備考)
授業では最後の20分間でオンラインレポートを提出してもらうので、ノートパソコンやタブレットパソコンなどを教室に持参すること。
また前期後期それぞれ5回以上の欠席があった場合には、その時点で単位認定はできない。また遅延証明等のない大幅な遅刻(おおよそ授業開始から20分以上経過の入室)は平常点の大幅な減点(10点換算で3点減点)を行う。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
本学で契約しているジャパンナレッジ等の電子事典を使って、その場で調査します。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは、授業で扱う範囲を、manaba 等でそのつど配布します。
参考文献は、授業で指示します。