シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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フランス小説A | 2025 | 前期 | 火1 | 文学部 | 小野 潮 | オノ ウシオ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LT2-D303
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/フランス語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前期フランス小説A、後期フランス小説Bでそれぞれ2つの作品を取り上げ、それぞれの作品について、梗概を紹介したうえで、登場人物、その構造、特徴、また文学史上の位置づけについて解説していきます。
前期のフランス小説Aではアベ・プレヴォーの『マノン・レスコー』、ヴォルテールの『カンディッド』を取り上げます。どちらも18世紀のフランス小説で、後代にも大きな影響を与え続けたものです。
科目目的
仏文専攻学生の必読書の中から、著名な小説作品を選び、解説する講義を聴くだけでなく、実際に読むことでフランス小説全体に対する知見を広め、体得することを目的とします。世界にとって文学とは何か、という大きな問題と共に、自分にとっての「文学」の意味を確かめる機会としてください。
到達目標
1)卒業論文や次年度の個別研究、ゼミの選択などの際に、参考となる知見を持つこと。フランス小説を軸として、思想、詩、映画、演劇その他の文化現象を読み解く技術を会得し、自身の意見を的確に表現できるようになること。
2)小説を分析的に読むとはどのようなことかを体得すること。
授業計画と内容
1 18世紀小説の概観
2. 『マノン・レスコー』の梗概
3. マノン・レスコーに現れた登場人物群
4. ファム・ファタルとしてのマノン
5. デ・グリュー騎士の人物像
6. 『マノン・レスコー』の語り
7 『マノン・レスコー』の読者
8. ヴォルテールの文学活動の概観
9. 『カンディッド』の梗概
10. 『カンディッド』の登場人物群
11. カンディッドの人物像
12. 『カンディッド』の主要副人物
13. 冒険小説としての『カンディッド』
14 前期の振り返り
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
なるべく早く、指定されたテキストを一度だけでなく、数度にわたって読み込んでください。
また配布した原文抜粋もできるだけ自分で辞書を引きながら読み込んでください。
18世紀のフランス小説を他にも読んでみてください。
例 マリヴォー 『マリアンヌの生涯』
ディドロ 『運命論者ジャックとその主人』
モンテスキュー 『ペルシャ人の手紙』
ルソー 『ラ・ヌーヴェル・エロイーズ』
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | 2本レポートを提出していただきます。うち少なくても1本は授業で扱ったテキストを取りあげてください。 |
平常点 | 20 | 授業中の発言、授業への主体的参加 |
成績評価の方法・基準(備考)
2本レポートを提出していただきます。うち少なくても1本は授業で扱った作品を取りあげてください。取り上げる
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
グループを作っていただき、それぞれの作品の登場人物の特徴、物語の作り方の特徴、物語の構造などについて議論し、それについてプレゼンしていただきます。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
アベ・プレヴォ―『マノン・レスコー』野崎歓訳、光文社古典新訳文庫
ヴォルテール『カンディッド他五編』植田祐次訳、岩波文庫
その他特記事項
参考URL
語文コースHP https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/futsubun-gobun/
語文コースブログ https://chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com/