シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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フランス小説B | 2025 | 後期 | 火1 | 文学部 | 小野 潮 | オノ ウシオ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LT2-D304
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/フランス語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前期フランス小説A、後期フランス小説Bでそれぞれ2つの作品を取り上げ、それぞれの作品について、梗概を紹介したうえで、登場人物、その構造、特徴、また文学史上の位置づけについて解説していきます。
後期のフランス小説Bではモーパッサンの『わたしたちの心』、ジュール・ヴェルヌの『八十日間世界一周』を取り上げます。どちらも19世紀のフランス小説で、この時代の傑作として取り上げられることは少ない作品ですが、それなりに時代の特徴を見せている作品です。
科目目的
19世紀後半の長編小説に親しむことを目的とします。解説する講義を聴くだけでなく、実際に読むことでフランス小説全体に対する知見を広め、体得することを目的とします。世界にとって文学とは何か、という大きな問題と共に、自分にとっての「文学」の意味を確かめる機会としてください。
到達目標
1)卒業論文や次年度の個別研究、ゼミの選択などの際に、参考となる知見を持つこと。フランス小説を軸として、思想、詩、映画、演劇その他の文化現象を読み解く技術を会得し、自身の意見を的確に表現できるようになること。
2)小説を分析的に読むとはどのようなことかを体得すること。
3)フランス人がフランス人のために書いた文章を読解できるようになること。
授業計画と内容
1 19世紀小説の概観
2. 『わたしたちの心』の梗概
3. 『わたしたちの心』に現れる登場人物群
4. 『わたしたちの心』における女性人物
5. 『わたしたちの心』における男性人物
6. 『わたしたちの心』におけるパリの社交界
7 『わたしたちの心』の語り
8. ジュール・ヴェルヌと科学、ジュール・ヴェルヌと文学史
9. 『八十日間世界一周』の梗概
10. 『八十日間世界一周』の登場人物群
11. 『八十日間世界一周』の主人公フィリアス・フォッグの人物像
12. 執事パッスパルトゥーと刑事フィックス
13. 『八十日間世界一周』の語り
14 今期の振り返り
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定された二作品の翻訳はなるべく早く、一度ではなく数度読むようにしてください。
また配布された原文についても、自分で辞書をひいて読解を試みてください。
19世紀のフランス小説を他にも読んでみてください。
例 スタンダール 『赤と黒』
バルザック 『ゴリオ爺さん』
フローベール 『感情教育』
ゾラ 『ナナ』
モーパッサン『女の一生』
ジュール・ヴェルヌ『十五少年漂流記』
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | 2本レポートを提出していただきます。うち少なくても1本は授業で扱ったテキストを取りあげてください。 |
平常点 | 20 | 授業中の発言、授業への主体的参加。 |
成績評価の方法・基準(備考)
2本レポートを提出していただきます。うちsくなくても1本は授業で扱ったテキストを取りあげてください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
グループを作っていただき、それぞれの作品の登場人物の特徴、物語の作り方の特徴、物語の構造などについて議論し、それについてプレゼンしていただきます。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
モーパッサン『わたしたちの心』笠間直穂子訳、岩波文庫
ジュール・ヴェルヌ『八十日間世界一周』鈴木啓二訳、岩波文庫
他に必要資料をコピーで配布します。
その他特記事項
参考URL
■語文コースブログ 毎週、更新中!
https://chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com/
■中央大学 仏文専攻 語文コース:
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/futsubun-gobun/