シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ヨーロッパ研究Ⅰ政治・歴史/欧米の政治・歴史 | 2025 | 春学期 | 月4 | 国際経営学部 | 萩田 翔太郎 | ハギタ ショウタロウ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-AT2-AB05,GM-AT3-AB04
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ヨーロッパにおける「市民社会」をめぐる議論とその歴史的背景を考察する。移民排斥運動や侵略と虐殺の追認に対して批判が集まるなか、ヨーロッパが誇った普遍的価値としての市民社会は急速にその輝きを失っている。しかし、自由や平等、法の支配といった理念に全幅の信頼が寄せられたことはこれまでもなかった。私たちは市民社会という概念の起源とその歴史的発展をたどり、何が期待され、何が課題として残されてきたのかを見極める必要がある。
前半では、政治思想史を軸に、「市民社会」をめぐる思想家たちの議論を古代から現代まで解説する。後半では、社会経済史を軸に、思想としての市民社会の社会的背景を明らかにしていく。受講生はグループに分かれ、前半で紹介したテーマのうち1つを選んでディスカッションと調査を重ね、後半でその成果を発表する。
科目目的
・細かな事実の網羅よりも歴史の大きな流れや出来事のパターンを掴む。
・社会思想と社会構造を結びつけて理解する。
・グループで調査発表する経験を積む。
到達目標
・国際情勢を読み解くうえで必須となる歴史的事実や基本的な概念を理解する。
・現実の複雑な事象を歴史的経緯と社会構造の両面から説明できるようになる。
・西洋史を素材として学術英語の使用に慣れ、また共通のテーマについてグループワークを実行するためのノウハウを身に付ける。
授業計画と内容
1、 市民社会とは何か:概念史の素描 What is civil society? A brief overview
2、 古代ギリシャ・ローマ社会:ポリスとオイコス Classical Greek and Rome: Polis and Oikos
3、 中世キリスト教社会:「存在の大いなる連鎖」 Medieval Christendom: The Great Chain of Beings
4、 ルネサンス共和主義と主権国家体制 Renaissance republicanism & the sovereign state
5、 18世紀啓蒙:市民社会と「市場」の発見 Enlightenment: Civil society and the market
6、 19世紀の革命 Revolutions in the 19th century
7、 福祉国家の盛衰 The rise and fall of the welfare state
8、 古代奴隷制:戦争と負債 Slavery in antiquity: war and debt
9、 中世封建制:荘園、ギルド、修道院 Feudalism: manors, guilds and monasteries
10、世界貿易:商人と植民地 Global trades: merchants and colonies
11、プロト工業化:勤勉な家族経済 Proto-industrialization: An industrious family economy
12、産業革命:イギリス、フランス、ドイツ The Industrial Revolution: Britain, France and Germany
13、フォーディズム:労務管理の生成 Fordism: The genesis of management
14、調査発表 Research presentation
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期)で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | グループ発表 |
レポート | 30 | グループ発表の総括 |
平常点 | 30 | グループワークへの参加 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験:グループ発表(情報の正確さ、主張の明快さ、議論の一貫性と独自性で評価)
レポート:グループでの発表内容に各自で調べた内容を加味してA4二枚程度の総括を行う(英語)
平常点:授業への出席、ディスカッションや文献調査への積極的な参加、リアクションペーパー
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:なし
参考文献:
John Ehrenberg, Civil Society: The Critical History of an Idea, 2nd edn, New York U.P., 2017.
(ジョン・エーレンベルク『市民社会論――歴史的・批判的考察』青木書店、2001年)
Peter Rietbergen, Europe: A Cultural History, 4th edn, Routledge, 2021.
植村邦彦『市民社会とは何か』平凡社、2010年
池上俊一『ヨーロッパ史入門――原形から近代への胎動』岩波書店、2021年
池上俊一『ヨーロッパ史入門――市民革命から現代へ』岩波書店、2022年
その他特記事項
・日頃からヨーロッパに興味を持ち、また、政治や時事のニュースなどからも広く知識や情報を得ようと心掛けること。
・講義やグループワークは基本的に英語で進めるが、質疑応答は必要に応じてバイリンガルで行う。講義スライドに出てくる専門用語や難しい単語には日本語訳をつける。