シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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English Seminar(3) | 2024 | 前期 | 水4 | 文学部 | 渡邉 真理子 | ワタナベ マリコ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-EX3-B109
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
Tim O'Brienのヴェトナム戦争小説Going After Cacciato (1978)を原文で精読し、戦争の描かれ方について考察します。前期のEnglish Seminar (3)では本書の第1章から第25章を、毎週2章ずつ読み進める予定です。まず小説の英語を正しく読む力を養うことからはじめ、徐々に自分自身の視点で作品を解釈するトレーニングを行います。学生の皆さんが抱いている「戦争小説」というものに対するイメージがガラリと変わる、リアルだけれど幻想的な作品です。言葉や世界に興味がある人、そして自分自身について深く考えることが好きな人にとって刺激的な読書体験となるはずです。
毎回の授業は代表者による発表とディスカッションという演習形式で進められます。
事前課題として、発表担当者以外の方にも指定範囲を分析したミニレポートをManabaに提出してもらいます。発表およびミニレポートをもとに受講者同士ディスカッションをする予定です。
科目目的
文学テクストを正確に読み、分析する能力、およびそれを他人に伝えることができる言葉の力を養うことを目的とします。作品の背景となっているアメリカ社会・文化・戦争の歴史について調査する力と知識を身に着けることも目的とします。
到達目標
文学テクストを正確に読んで自分なりの観点から分析し、それを説得力を持って論理的に表現できるようになることを目指します。
授業計画と内容
①イントロダクションおよび戦争小説の読み方
②1章Going After Cacciato前半
③1章後半+2章 The Observation Post
④ 3章The Road to Paris+4章How They Were Organized
⑤ 5章The Observation Post+6章Detours on the Road to Paris
⑥ 7章Riding the Road to Paris+8章The Observation Post
⑦ 9章How Bernie Lynn Died After Frenchie Tucker+10章A Hole in the Road to Paris
⑧ 11章Fire in the Hole+12章The Observation Post+13章Falling Through a Hole in the Road to Paris
⑨ 14章Upon Almost Winning the Silver Star+15章Tunneling Toward Paris
⑩ 16章Pickup Games+17章Light at the End of the Tunnel to Paris
⑪ 18章Prayers on the Road to Paris+19章The Observation Post
⑫ 20章Landing Zone Bravo+21章The Railroad to Paris
⑬ 22章Who They Were, or Claimed to Be+23章Asylum on the Road to Paris
⑭ 24章Calling Home+25章The Way It Mostly Was/ 前期のまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・テキストの予習(予習課題をmanabaを使って提出)
・口頭発表の準備
・期末レポートの作成
*分からない単語は辞書で調べて、指定範囲を精読してから授業に臨んでください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 評価の基準は、次のとおりです。 ・作品を精読し、自分なりの解釈を示すことができているか。 ・正しい形式や体裁で書かれているか。(求められる形式や体裁の詳細は、授業内で説明します。) ・構成が適切であり、論旨が明快であるか。論理展開が一貫しており、説得力があるか。 |
平常点 | 50 | 平常点の内訳と評価の基準は、次のとおりです。 口頭発表15%(レジュメが適切な形式で作成できているか、口頭発表内容が説得的であるか) 事前課題20%(予習範囲の理解および課題に対する考察が適切になされているか) ディスカッションへの参加15%(授業内の質疑において、自らの考えを示すことができているか) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業内でフィードバックを行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
事前課題をもとに、グループおよびクラスでのディスカッションを行います。アイディアや疑問点を共有することで、テクストに対する理解を深めるとともに、他者の考えとすり合わせながら自分の考えを発展させる練習およびその考えを他者に伝える練習をします。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Manabaを通して、毎回事前課題を提出してもらいます。
また、新型コロナウィルス感染状況の変化によりオンライン授業になった場合には、双方向型授業(Zoomのリアルタイム型授業)を行い、ICTをメインに授業を行います。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
Tim O'Brien, Going After Cacciato (Fourth Estate Ltd)
ISBN-13 : 978-0006543077
【参考文献】
ティム・オブライエン(村上春樹訳)『本当の戦争の話をしよう』(文藝春秋)
ISBN-13 : 978-4167309794
諏訪部浩一編『アメリカ文学入門 新版』(三修社)
ISBN-13 : 978-4384060324