シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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フランス映画B | 2024 | 後期 | 月2 | 文学部 | 伊藤 洋司 | イトウ ヨウジ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-FS2-D310
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
フランス映画論
フランス映画の歴史と美学とを学ぶ。時代、ジャンルを問わずあらゆる映画が研究対象となる。フランス映画の特質を理解するために、他の国の映画を取り上げて比較することも多い。
科目目的
この科目は、学生が学位授与の方針で示す「専門的学識及び幅広い教養」を修得することを目的としています。
到達目標
この科目では、以下を到達目標とします。
(1)映画論、特にフランス映画論の基本的知識と専門的教養を身につける。
(2)映画全般、特にフランス映画について自分自身の頭で本格的に思考できるような能力を身につける。
授業計画と内容
第1回「ロベール・ブレッソン論、あるいは空間の表象」
第2回「ゴダールなんて知らないよ」
第3回「1960年代はマニエリスムの夢を見るか」
第4回「あらゆる映画は虚構である、あるいは虚構世界の充足理由律」
第5回「水平運動の永続と落下の誘惑はフェティシズムなのか」
第6回「愛という活劇、活劇という運動」
第7回「真面目な少女のための恋愛映画論:純情篇/エロティシズム篇」
第8回「触れることを禁じられ、ただ見ることしかできない」
第9回「窓というスクリーン、あるいは象徴秩序と幻想」
第10回「言葉からもイメージからもすり抜けるもの、あるいはリアルという虚無」
第11回「ただ単位が欲しいだけ、あるいは私の欲望は他者の欲望である」
第12回「善と美という価値の幻想、あるいは剰余享楽」
第13回「量子力学の時代にスピノザやニーチェのような愛は可能なのか」
第14回「大きな物語の終焉、あるいは宇宙の本質的無意味」
*映画の劇場公開やDVD発売、さらには学生の反応に応じて、実際の講義内容は変化する。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義で一部分のみを取り上げた映画や、推薦もしくは言及した映画をできるだけ実際に観るようにする。
あるいは、講義内容に関係する参考文献を読んで理解を深める。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 90 | 映画についての基礎知識を理解した上で、映画の根本に関わる問題を学生独自の観点から説明できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 10 | 講義に勤勉な態度で望んでいるかどうかを基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
講義内容に関する学生の質問を、manabaの個別指導(コレクション)でいつでも受けつけ、それに回答します。
講義に余裕があれば、学生全体に問いを投げかけ、回答してもらいながら、一緒に考えるという時間を設けたいと考えています。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
長年に渡って、雑誌にて国内外の様々な映画監督へのインタビューを行なっており、また時には、映画製作において、脚本やカット割りに関して具体的な助言を行なうこともあります。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
講義で行なう映画の分析において、実務経験を活かす。
テキスト・参考文献等
テキストは使用しない。必要があればプリントを配布する。
参考文献
伊藤洋司『映画時評集成2004-2016』、読書人、2017年。
Yoji ITO, Apollinaire et la lettre d’amour, Editions Connaissances et Savoirs, Paris.
『週刊読書人』で「映画時評」を連載中です。また、『ユリイカ』『中央評論』等の雑誌や映画のパンフレット等に映画批評を発表し、『週刊読書人』には蓮實重彦との対談等も掲載しているので、もし興味があれば参照してください。
その他特記事項
映画が好きな人が履修してください。
講義で見せる映画の場面には性的あるいは暴力的な描写が含まれることがあります。多くの学生は何も感じないかもしれませんが、感受性には個人差があります。こうした描写に敏感な学生は留意してください。
講義内容に関する質問を、manabaの個別指導(コレクション)でいつでも受けつけます。