シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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西洋哲学 | 2025 | 後期 | 土3 | 総合政策研究科博士課程前期課程 | 横山 陸 | ヨコヤマ リク | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PG-WP5-402L
履修条件・関連科目等
人文科学一般に関する基礎的な知識を前提とします。哲学・思想の専門知識は前提としません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本年度はドイツの哲学者ハンナ・アーレント(1906-1975)の政治哲学をとりあげ、民主主義社会における「公共」の意味と意義について考えます。アーレントはユダヤ系の女性哲学者で、ナチズムに追われてアメリカに亡命した後、同地にとどまり『全体主義の起原』や『人間の条件』において独自の政治哲学を展開しました。講義ではアーレントの主著『人間の条件』を中心に彼女の政治哲学を概観すると同時に、同書を読むことによって、実際に「哲学書を読む」という体験を味わって欲しいと思います。
講義の前半(第01回〜第06回)では、アーレントの批判対象であるマルクスの労働論とハイデガーの存在論を概説します。また、現代のシティズンシップ論やフェミニズム政治学と比較しつつ、『人間の条件』第1章と第2章を概説します。
講義の後半(第07回〜第13回)では、『人間の条件』第3章〜第5章を、毎回少しずつ講読します。各章のポイントをテキストに即して解説していきます。履修者は、解説を参照しながら、実際に『人間の条件』第3章〜第5章を各自で読み、最終的に期末レポートを作成します。
科目目的
本講義の目的は以下の2点です。(1)哲学の基本的な考え方を理解する。(2)さらに、履修者各自が専門とする学問の方法論を自覚的に捉え直し理解を深める。
到達目標
この講義の到達目標は以下の2点です。(1)講義で扱った思想や概念について理解し自分の言葉で説明できること。(2)それらを応用して、社会問題や履修者各自の専門分野の問題を分析できること。
授業計画と内容
※参加者の人数や関心・理解度に応じて、内容や進捗度は変更する場合もあります。
●『人間の条件』の概観とその射程(第1章〜第2章)
第01回 イントロ:ハンナ・アーレントの人生と時代背景
第02回 古代ギリシアの民主政と哲学(シティズンシップ論との比較)
第03回 公共圏と親密圏(フェミニズム政治哲学との比較)
第04回 人間の活動(労働)と資本(マルクスの資本論との比較)
第05回 人間の活動(仕事)と公共性(ハイデガーの存在論との比較)
第06回 人間の活動(言語行為)と死(ハイデガーの存在論との比較)
●『人間の条件』を読み解く(第3章〜第5章)
第07回 人間の活動(労働)と人間の「生命」
第08回 労働の分業と消費社会
第09回 人間の活動(仕事)と「世界」の耐久性
第10回 市場の公共性
第11回 人間の活動(言語行為)と人間の「複数性」
第12回 政治権力と現れの空間
第13回 「許し」と「約束」
第14回 全体の総括と「現代の危機」
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回、授業後にリアクション・ペーパーを提出してもらいます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | 講義で紹介した哲学・思想の基本的な概念や理論を理解し、自らの言葉で説明できるどうか、また、それらの概念や理論を応用して、社会の諸問題を分析できるかどうか、を評価します。禁止行為・剽窃行為(詳しくは講義内で説明します)が発見された場合には成績評価の対象から除外されることがありますので気をつけてください。 |
平常点 | 20 | 毎回の講義後にリアクション・ペーパーを作成・提出してもらいます。①講義内容を自分の言葉でまとめられているか、②講義内容を社会の諸問題や各人の専門分野に応用する視点があるか、を評価の観点とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
毎回の講義視聴後にリアクション・ペーパー(以下RPと言います)を提出してください。RPの提出期限は講義コンテンツの配信から2週間程度とします。RPの提出回数が講義回数の3分の2を満たない者についてはF(またはE)判定(不可)とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
リアクション・ペーパーの導入とそれに対する教員の講評・解説。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【教科書】ハンナ・アーレント『人間の条件』牧野雅彦訳,講談社(講談社学術文庫),ISBN4065314275
【参考書】矢野久美子『ハンナ・アーレント』中央公論新社(中公新書),ISBN4121022572
【参考書】川崎修『ハンナ・アーレント』講談社(講談社学術文庫),ISBN4062922363
【参考書】仲正昌樹『ハンナ・アーレント「人間の条件」入門講義』作品社,ISBN4861824796
【参考書】牧野雅彦『精読 アーレント『人間の条件』』講談社,ISBN4065314283
※教科書・参考書は大学生協(中央大学生活協同組合)にて割引価格で購入できます。オンラインでも注文できます(割引を受けるためには受け取り場所は大学生協となります。)詳しくは大学生協に問い合わせください。
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