シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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水環境工学 | 2024 | 前期 | 月2 | 理工学部 | 山村 寛 | ヤマムラ ヒロシ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-CV3-3C34
履修条件・関連科目等
人間総合理工学科の学生は、「環境物理化学」、「水環境システム学」、「機器分析化学」、「環境微生物学」が関連する科目となる。必須としないが、履修していることで、より理解が深めることができる。
都市環境学科の学生は、「水環境システム学」を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
上水道と下水道の基本的な技術とシステムを学習する。これらの知識は、公務員試験の「環境・衛生」の分野、もしくは技術士補試験の「上下水道部門」を受験するのに役に立つ。さらに、基本的な基礎知識の習得にとどまらず、近年、上下水道において問題となっている課題や、最新の水処理・汚泥処理・維持管理技術についても学習する。特に、最新の知識については、産官の第1線で活躍する技術者を多数招聘し、講義していただく予定である。ここで講演していただく内容は、どの教科書にも掲載されていない、最新かつ最前の内容であり、今後、社会に出た際に必ず役に立つものとなろう。
これらの習得した知識を踏まえて、各課題で課される課題に対して、解決策を提示し、各講師から講評をフィードバックする予定である。
科目目的
水環境を清浄に保ち、健康で文化的な水供給を実施するために不可欠となる上水道、下水道工学についての基礎を学習する。また、水に係わる経営やSDGsについても学習することで、今後の環境分野の方向性について、展望を得ることを本科目の目的とする。
到達目標
(1)基本的な上下水道に関する知識を習得する。技術士補試験の上下水道部門で合格できる程度の知識を習得することを目標とする。
(2)今、そしてこれから発生する上下水道の課題について理解し、技術だけでなく、経営、維持管理、人材育成、国際展開など、多角的にインフラの課題を捉えることができる視点を養成することを目的とする。
(3)(1)および(2)の知識と視点に基づいて、自分なりに未来の上下水道インフラに関する意見を持ち、論理的に伝えられるようになることを目標とする。
授業計画と内容
(1)ガイダンス、水環境行政の歴史<山村>
(2)上水道(水処理)<フソウ>
(3)上水道(ろ過・消毒)<フソウ・ベオリア>
(4)浄化槽<浄化槽システム協会・新明和>
(5)下水道<東京設計>
(6)管路(管財、診断、更新)<極東技工、東亜グラウト、山村>
(7)安全・安心、雨水対策<日本水工設計、新明和>
(8)BCP、災害復旧<極東技工、加藤先生>
(9)汚泥、資源利用<石垣、月島>
(10)第3世代の上下水道(フォトグラメトリー、DX、コロナ検出、AI)
(11)行財政の基礎<加藤先生、日水コン>
(12)PPPの基礎と下水PPP事例<日水コン、メタウォーター、ヴェオリア>
(13)上水PPP事例と海外の水事情<加藤先生、日水コン、メタウォータ>
(14)SDGs、ESG、CDP<奥田さん、東京設計>
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
コロナの状況にもよりますが、任意参加にて、東京都水道局の施設を見学するツアーを開催したいと思っています。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 72 | 毎回授業のレポート42+最終レポート30 |
平常点 | 28 | 出席と授業への貢献を総合的に評価。 不正出席が発覚の場合、カンニングと同等の措置をとります。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
旭化成での実務経験あり
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
水処理について、現場の知見を交えて講義する
テキスト・参考文献等
プリントをmanabaにて配付。
各自、印刷して、持参すること。