中央大学

シラバスデータベース|2025年度版

テキストサイズ

  • 小
  • 中
  • 大
  • フリーワード検索
  • 条件指定検索
  • シラバスデータベース(学部・大学院)
  • ビジネススクール(MBA)
  • ビジネススクール(DBA)
  • 研究者情報データベース

ホーム > 講義詳細:文学A1

シラバス

授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科など 担当教員 教員カナ氏名 配当年次 単位数
文学A1 2025 春学期 月3 法学部 鈴木 大悟 スズキ ダイゴ 1・2年次配当 2

科目ナンバー

JU-HO1-013L

履修条件・関連科目等

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語(その他の言語)

授業の概要

【概要】一読しただけではよくわからないかもしれない文章を読んでもらいます。春期は近代日本文学(因みに秋期は20世紀フランス文学)がメインですが、それにこだわらず採り上げます。この授業では、高校ではあまりやらなかったかもしれない「新手」の読み方を学習します。作品のまわりの情報もある程度整理しますが、要は目の前の文章に寄り添い、言葉の運動を凝視し、可視化し、他者に伝える努力をしてみたいと考えています。毎回授業のリアクションペーパーとして、各自の意見や感想をまとめてもらいます。各回の学習が、次第に積み重なればよいと思います。その過程で、クラスメイトの意見にも耳を傾けましょう。みなさんからのリアペを「掲示板」などでフィードバックし、それについての意見も適宜募ります。みなさんの言葉を授業展開の弾みにし、私が語る必要がないときは、みなさんに言葉を託したいと考えています。
 こんな作業を通して、文学を文学足らしめている条件があるとすれば、それは何か。ある文章(テクスト)を前にして、われわれはどのような態度が可能か、などを一緒に考えます。春期と秋期で別内容を目指しますが、一部重複することもあろうかと思います。春期が概論的、秋期が特論的と考えてもらっていいかもしれません。

科目目的

文学作品(と呼ばれるもの)に触れることが最初の目的です。「わからない」とか「意味不明」とか即答せず、またネット検索や生成AIにいたずらに頼らず、目の前の文章(テクスト)としつこく付き合い、考えたことを自分なりにまとめてみましょう。私も含め、読む忍耐とか技術とか、書く力が身につけばよいと思います。たとえば読む技術とは、比喩を分析する力をいいます。書く力とはテクストを評釈する力をいいます。レトリックや立論の仕組みなどを学びながら、「文学」との付き合い方を探るのはもとより、大げさに言うと、言葉が世界(現実)と取り結ぶ関係について、考える契機になればよいと思います。

到達目標

ある文章を読んでそれについて論じるとき、問題の文章をもって語らせる努力ができるようになること。
具体的には、比喩を分析する能力を身に着けるとともに、他者に読解を伝達する雛形を意識できるようになること。

授業計画と内容

1回:導入:「文学」について思うところ
2回:「文学」を巡る言説と方法論
3回:テクスト論:構図と反復
3回:萩原朔太郎の詩編:字面とオノマトペ
4回:堀辰雄の短編:題辞と空白
5回:レトリック(1):直喩・隠喩
6回:レトリック(2):換喩・提喩
7回:テクスト評釈の雛形
8回:テクスト評釈の応用(1):有島武郎の短編
9回:テクスト評釈の応用(2):梶井基次郎の短編
10回:夏目漱石の短編(1):イコノロジー
11回:夏目漱石の短編(2):数字
12回:映像鑑賞(原作もの)
13回:芥川龍之介の短編:反転
14回:総括:もう一度「文学」について思うところについて



授業時間外の学修の内容

授業終了後の課題提出

授業時間外の学修の内容(その他の内容等)

基本的に授業時間内完結の授業を目指します。課題の提出も時間内にやり終えるのが理想です。
課題(リアペ)はその都度出されます。まずは、文章と向き合うこと、次に関係図書などを読んでみること。

授業時間外の学修に必要な時間数/週

・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

種別 割合(%) 評価基準
期末試験(到達度確認) 65 期末試験は筆記試験。授業内容に照らした自由記述。以下が評価の分かれ目。
1.箇条書きや数え上げ、図式の提示に終始していないか。
2.単なる感想ではなく、問題の文章をもって語らせる努力をしているか。
3.指摘や断言に、根拠があるか。
4.展開が説明的、説得的であるか。
5.願わくば独創的であるか。
平常点 35 出席(点呼もしくはレスポン入力等により確認)及び、毎回のリアクションペーパーの提出とその充実度(manaba上)。継続的な出席が評価の前提。

成績評価の方法・基準(備考)





課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う

課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)

アクティブ・ラーニングの実施内容

その他

アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)

responによる出席確認と、manaba掲示板におけるリアぺフィードバックの閲覧

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

テキスト:資料配布
参考文献:
・佐藤信夫『レトリック感覚』講談社学術文庫、1992年。
・ジョナサン・カラー『文学理論』岩波書店、2003年。

その他特記事項

■授業の工夫■
毎回文章を読み、展開されるテーマに沿って自分の意見をまとめ、提出してもらうつもりです(上記「授業の概要」参照)。受講生の履修状況やリアクションによって、進捗や内容を柔軟に変更する可能性もあります。リアクションペーパーからの抜粋やみなさんの追記を、授業や掲示板などでフィードバックします。

参考URL

検索結果に戻る

  • フリーワード検索
  • 条件指定検索

TOP

  • プライバシーポリシー
  • サイトポリシー
  • 中央大学公式サイト
Copyright (c) Chuo University All Rights Reserved.