シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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幾何学特論第三 | 2024 | 前期 | 木2 | 理工学研究科博士課程前期課程 | 三松 佳彦 | ミツマツ ヨシヒコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SG-AG5-1C09
履修条件・関連科目等
トポロジーの基礎、特に特異ホモロジー論の理解が望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
微分多様体の理解に必要な代数的位相幾何学の基礎を学ぶ。特に具体的な例で計算しながら定理の意味を理解する。ファイバー束の Leray-Serre スペクトル系列を理解し計算する。
科目目的
位相幾何学は数学の中でも比較的歴史が浅く、また1世紀半程度であるが、すでに現代数学に広く浸透し、特にホモトピー論は21世紀に入って再び数学の広い分野でその基礎付けの重要性が認められ、新たな発展を始めている。代数的位相幾何学のやや進んだ基礎を学ぶ。
到達目標
分類空間やEilenberg-MacLale空間、その他重要な多様体の(コ)ホモロジー群が計算でき、ホモトピー群の情報を得あられるようになること。
授業計画と内容
第1週 ホモロジー理論の復習
第2週 特異コホモロジー理論、de Rahm コホモロジー理論の概要
第3週 Poincaré 双対性
第4週 ホモトピー群
第5週 fibration とホモトピー群
第6週 Thom 同型
第7週 特性類入門 オイラー類
第8週 Chern 類
第9週 Pontrjagin 類
第10週 Stiefel-Whitney 類
第11週 障害理論
第12週 分類空間とホモトピー群
第13週 Eilenberg-McLane 空間
第14週 群の分類空間
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義に現れた例以外にも具体例を数多く当たり、代数的トポロジーの計算に見通しを持って慣れることがひつようである。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 90 | 理論の理解と具体例への展開 |
平常点 | 10 | 講義中の議論 |
成績評価の方法・基準(備考)
講義中に指示する問題についてのレポートを評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考書:
服部昌夫「位相幾何学」 岩波書店
Bott, Tu ``Differential forms in algebraic topology'' Springer
Allen Hatcher ``Algebraic Topology'' Cambrdge UP
Davis, Kirk ``Lecture Notes in Algebraic Topology'' AMS
森田茂之 「微分形式の幾何学I,II」岩波書店
小島・三松編「幾何学百科 I 多様体のトポロジー」朝倉書店
土屋昭博「近代ホモトピー論」
その他、講義中にも紹介する