シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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物的流通論 | 2024 | 秋学期複数 | 月5,月6 | 商学部 | 洪 京和 | ホン キョンファ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-MK3-14XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
物流は経済活動、産業活動に連動しているだけでなく、われわれの生活に密接にかかわり、支えている。私達がコンビニエンスストア等でいつでも欲しい商品を欲しいだけ買うことができるのは、物流が高度化した結果である。
本講義前半では、物流、ロジスティクスとは何か。物流機能、物流管理、サプライチェーンマネジメント、企業連携について総合的・体系的に説明する。さらに物流政策の動向、労働力不足問題、交通安全問題、環境問題、災害時対応等についてどのような対応を迫られているかを説明する。
また、近年各企業において、物流システム構築は、経営戦略の重要な柱となっている。
本講義後半では、メーカー、卸売業、小売業、物流業における物流システムの動向、急速に展開する高度化の方向性、現在進んでいる新しい動向について、企業事例も含めて総合的・体系的に説明する。さらにネット通販の進展、買い物弱者問題で重要となっているラストワンマイル物流について説明する。
科目目的
商学部分野別専門科目の商貿系/ 国際マーケティング系に位置付けられており、物流の基本を学ぶ。物流が経済活動をわれわれの生活にどのように関わってるかを学ぶことによって、物流の重要性を知る。
到達目標
前半では、経済活動、産業活動、われわれの生活を支える物流についての理解を深め、その重要性について習得することを目的とする。企業における実際の物流の考え方、物流システムの内容、物流政策について説明できることを目標とする。
後半では、企業の物流システムがどのように展開しているのか、その戦略も含めて習得することを目的とする。企業の物流システムについて、各業種の違いも含めて、説明できることを目標とする。
授業計画と内容
第1回 はじめに、物的流通、ロジスティクスとは何か(講義の進め方と講義の対象・課題)
第2回 物流の領域-広範な領域に関連する物流
第3回 輸送システム-物はどのように運ばれるのか
第4回 保管・在庫管理システム -経営戦略で重要な意味を持つ在庫管理
第5回 物流と情報システム -POSシステムによる情報はどのように利用されるか
第6回 物的流通の考え方の変遷 -企業のロジスティクス戦略の推移と企業連携
第7回 ドライバー不足問題と物流-深刻化する人手不足
第8回 物流のコストとサ-ビス-物流サ-ビスとは何か
第9回 物流と交通安全問題-物流とコンプライアンス 遷
第10回 物流の生産性向上と商取引条件、商慣行について
第11回 ロジスティクスと環境1-環境問題とグリーン物流
第12回 ロジスティクスと環境2-環境問題の対応策
第13回 物流政策の全体像と変遷 -物流における規制緩和と社会的規制
第14回 IoT、AIなどの進展と物流高度化
第15回 小売業の物流システム1 -コンビニエンスストアの物流システムの特徴は何か
第16回 小売業の物流システム2 -各小売業態のシステムにはどのような差異があるのか
第17回 卸売業の物流システム -卸売業が果たす役割と生産と販売を結ぶ物流機能
第18回 買い物弱者と物流-生活を支える物流システム
第19回 メ-カ-の物流システム1 -生産と調達・販売物流はどのように連動するのか
第20回 メ-カ-の物流システム2 -メ-カ-における戦略的な物流
第21回 通信販売の進展と物流 -通信販売を支える物流サービス
第22回 物流業の概況
第23回 物流業の現状と展開
第24回 宅配便システムー宅配便サービスと展開の背景
第25回 災害時の物流システム-1 -緊急支援物資供給とサプライチェーン
第26回 災害時の物流システム-2-企業の災害対応
第27回 国際物流サービスの展開
第28回 青果物の物流システム -卸売市場経由の物流システム、まとめ(重要事項の確認)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回授業前にmanabaに掲載するレジュメに目を通すこと。授業後は授業内容を復習すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 全講義内容に関する持ち込み不可による試験。 |
レポート | 40 | 毎回、講義内容に関して提示するテーマについて小テストを実施する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
・小テスト40%(評価基準:授業中に行う小テストで、講義内容が理解できているかを評価します)
・試験60%(評価基準:物流、ロジスティクスの考え方を理解しているか、実際の企業においてどのような展開がなされているかについて理解しているかについて評価します)。
なお、期末試験を受験していない場合F評価とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
〔参考書〕齋藤実、矢野裕児、林克彦「物流論第2版【ベーシック+】」中央経済社。
その他特記事項
ソフトウェアの利用なし