シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 金3 | 商学部 | 小原 拓也 | オバラ タクヤ | 3年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF3-11XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
必須ではないが、ミクロ経済学とマクロ経済学の講義を履修済であることが望ましい。また、この演習と並行して財政学の講義を履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習では、政府の経済活動を分析対象とする財政学に関する論文の作成を目指します。研究テーマは、財政健全化、社会保障、税制改革など政府の経済活動に関する内容であれば幅広く該当します。
3年次春学期では、入門レベルの財政学のテキストをゼミ形式で輪読し、財政学の基礎を身につけます。各章ごとに2人の担当者を決め、担当者は割り当てられた章のプレゼン資料を作成し授業時に報告を行う。報告後は、受講者全員でディスカッションを行う。議論を盛り上げるためにも担当者以外も、テキストを事前に読み込んでから講義に臨み、質問や議論したい点を考えてくること。
3年次秋学期では、研究論文のテーマの選定を行う。現時点で考えていることは、学生各自で持ち寄ったエコノミストや東京財団税制調査会などの記事や論考を読み合うことで、研究テーマを選定していく予定である。
4年次は、春学期に各自選定した研究テーマに関連する先行研究のサーベイと報告を行ってもらい、秋学期から論文の執筆に取り掛かります。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
この演習での学習を通じて、学生が我々の生活に密接に関係する政府の経済活動に対して問題意識を深めるとともに、一段と高い知識と技能を身につけることを目的とします。また、問題解決力を養いつつ、自立した社会人として求められる専門性と教養を涵養します。
到達目標
・財政学の基礎的な理論を習得し、それを基に財政に関わる問題を経済学的に理解することができ、自分の意見を持って討論できるようになる。
・報告を通じてプレゼンテーション能力(相手に伝える力)を養う。
・論文作成を通じて、情報収集力と論理的な文章力を身につける。
授業計画と内容
・3年次春学期(具体的にどのテキストを用いるかは履修者と相談のうえ決定しますが、以下のような内容を扱う予定です。)
第1回:ガイダンス:自己紹介、授業の進め方、報告順番の決定
第2回:市場の機能と失敗
第3回:政府の役割
第4回:財政の仕組み
第5回:公共財
第6回:外部性
第7回:自然独占
第8回:社会保障制度
第9回:社会政策
第10回:税制の設計
第11回:直接税
第12回:間接税
第13回:政府の借金
第14回:財政政策の効果
・3年次秋学期
第1回:公共財に関する論考や記事の報告
第2回:第1回の公共財に関する報告をもとにディスカッション
第3回:外部性に関する論考や記事の報告
第4回:第3回の外部性関する報告をもとにディスカッション
第5回:社会保障に関する論考や記事の報告
第6回:第5回の社会保障に関する報告をもとにディスカッション
第7回:財政赤字に関する論考や記事の報告
第8回:第7回の財政赤字に関する報告をもとにディスカッション
第9回:税制に関する論考や記事の報告
第10回:第9回の税制に関する報告をもとにディスカッション
第11回:担当者による研究テーマの選定と報告(1)
第12回:担当者による研究テーマの選定と報告(2)
第13回:担当者による研究テーマの選定と報告(3)
第14回:担当者による研究テーマの選定と報告(4)
・4年次春学期
第1回:各自の研究テーマに関連する先行研究のサーベイ(1)
第2回:各自の研究テーマに関連する先行研究のサーベイ(2)
第3回:各自の研究テーマに関連する先行研究のサーベイ(3)
第4回:各自の研究テーマに関連する先行研究のサーベイ(4)
第5回:各自の研究テーマに関連する先行研究のサーベイ(5)
第6回:各自の研究テーマに関連する先行研究のサーベイ(6)
第7回:各自の研究テーマに関連する先行研究のサーベイ(7)
第8回:担当者による研究テーマ関連文献の報告(1)
第9回:担当者による研究テーマ関連文献の報告(2)
第10回:担当者による研究テーマ関連文献の報告(3)
第11回:担当者による研究テーマ関連文献の報告(4)
第12回:担当者による研究テーマ関連文献の報告(5)
第13回:担当者による研究テーマ関連文献の報告(6)
第14回:担当者による研究テーマの選定と報告(7)
・4年次秋学期
第1回:卒業論文の研究進捗状況報告(1)
第2回:卒業論文の研究進捗状況報告(2)
第3回:卒業論文の研究進捗状況報告(3)
第4回:卒業論文の研究進捗状況報告(4)
第5回:卒業論文の課題と検討(1)
第6回:卒業論文の課題と検討(2)
第7回:卒業論文の課題と検討(3)
第8回:卒業論文の課題と検討(4)
第9回:卒業論文の最終報告(1)
第10回:卒業論文の最終報告(2)
第11回:卒業論文の最終報告(3)
第12回:卒業論文の最終報告(4)
第13回:卒業論文の完成と提出(1)
第14回:卒業論文の完成と提出(2)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
担当者はプレゼン資料(パワーポイントで作成したスライド等)を私の連絡先に授業の前日昼12時(木曜の昼12時)までに提出すること。
報告担当者以外は該当する章を事前に読んで質問や議論したい内容をまとめておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 30 | 研究内容30% |
平常点 | 70 | 授業への参加20%、ゼミへの積極的な姿勢や発言20%、報告30% |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
4年次の研究論文の作成段階においては、希望者に授業時間外の個別指導を行う予定である。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
・麻生良文・小黒一正・鈴木将覚著, 『財政学15講』, 新世社, 2018年
ISBN-10: 488384269X
ISBN-13: 978-4883842698
・小川光・西森晃著, 『公共経済学』, 中央経済社, 2015年
ISBN-10: 4502135615
ISBN-13: 978-4502135613
・寺井公子・肥前洋一著, 『私たちと公共経済』, 有斐閣, 2015年
ISBN-10: 4641150206
ISBN-13: 978-4641150201
・土居丈朗著, 『入門公共経済学 第2版』, 日本評論社, 2018年
ISBN-10: 4535558914
ISBN-13: 978-4535558915
・西村幸浩・宮崎智視著, 『財政のエッセンス』, 有斐閣, 2015年
ISBN-10: 4641150230
ISBN-13: 978-4641150232
・山重慎二著, 『財政学』, 中央経済社, 2016年
ISBN-10: 4502175315
ISBN-13: 978-4502175312
その他特記事項
報告担当者が作成したプレゼン資料はmanabaに掲載するので、事前に印刷ないしはタブレットやPCを持参して講義に出席すること。
〔募集人数〕
20人
〔募集方法〕
面接試験
〔国外実態調査〕
実施しない
〔ソフトウェアの種類〕
ソフトウェアの利用なし