シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会福祉論 | 2024 | 後期複数 | 月1,木3 | 経済学部 | 宮本 悟 | ミヤモト サトル | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-SL3-25XX
履修条件・関連科目等
【関連科目】社会政策、社会保障論、労使関係論、ジェンダーと労働
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
社会福祉は、生存権保障に関わる種々の経済的・非経済的な国家政策・制度であり、現代資本主義社会の生活には欠かせないものといえます。社会福祉が取り組むべき具体的な政策課題は多岐にわたりますが、なかでも最も伝統的・中核的テーマは貧困問題でしょう。
本講義では、社会福祉の諸テーマを網羅的に扱うのではなく、貧困問題を中心に据え、総論篇・各論篇に分けて考察を進めていきます。前半(総論篇)では、社会問題としての貧困の諸相を歴史的に跡づけたうえで、主要な貧困理論を紹介します。後半(各論篇)では、多様な形で表出される貧困問題に対処するわが国の社会福祉政策・制度について歴史的・理論的分析を進めることで、その日本的特質を検討していきます。
科目目的
資本主義社会における貧困・生活不安問題の特質を理解することを目的とします。
到達目標
わが国の社会福祉政策に対する批判的分析能力の向上を目指します。
授業計画と内容
1. イントロダクション―社会福祉とは何か
2. 貧困の諸相
3. 戦後日本の貧困① ―敗戦直後―
4. 戦後日本の貧困② ―復興期―
5. 戦後日本の貧困③ ―高度成長期―
6. 戦後日本の貧困④ ―低成長期―
7. 戦後日本の貧困⑤ ―ポスト・バブル期―
8. 戦後フランスの貧困① ―貧困の発見―
9. 戦後フランスの貧困② ―新しい貧困―
10. 貧困理論①(ブースとラウントリー)
11. 貧困理論②(タウンゼント)
12. 生活の社会化論
13. 生活構造論
14. 中間まとめ
15. 家族と地域の現状
16. 生活保護の歴史
17. 生活保護の現状
18. 居住福祉の現状
19. 居住福祉の課題
20. 児童福祉の歴史
21. 児童福祉の現状
22. フランスの子育て支援
23. 高齢者福祉の歴史
24. 高齢者福祉の現状
25. 障害者福祉の歴史
26. 障害者福祉の現状
27. 単親世帯の生活実態と課題
28. まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
<事前学習>
manabaからパワポ資料を入手し、事前に読み込んでおいて下さい。また、関連情報を調べておいて下さい。
<事後学習>
講義内容を整理した上で、responの小課題に取り組んで下さい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 85 | 社会福祉政策・制度の歴史・現状について、理論的視点から説明できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 15 | 授業への参加・理解度を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:responにより受講状況を確認します。responの提出率(出席率)が8割に満たない場合はE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
毎回の授業中・後に、responの小課題に取り組んでもらいます。その後の授業中に、一部の受講生の見解を紹介し教員がそれに対してリプライをすることで、部分的に双方向の授業を行います。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
responを活用し、部分的に双方向型の授業を実施します。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
特に指定しません。毎回、manabaを通じて講義資料を配信します。
【参考文献】
①岩田正美『現代の貧困』筑摩書房、2007年(ISBN : 978-4-480-06362-5)
②岩田 正美『生活保護解体論―セーフティネットを編みなおす』岩波書店、2021年
(ISBN:987-4-000-6149955)。
③宮本悟『フランス家族手当の史的研究』御茶の水書房、2017年(ISBN : 978-4-275-02078-9)
上記以外の参考文献については、講義中に適宜紹介します。
その他特記事項
皆勤を原則とします。特に初回は、履修上の注意事項を説明するので、必ず出席して下さい。