シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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経営史 | 2024 | 春学期複数 | 火1,金3 | 商学部 | 久保 文克 | クボ フミカツ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-MN2-12XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。学科指定またはクラス指定科目となりますので詳細を授業時間割で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
皆さんの中には,私のマネジメント入門を履修していない方がいますので,経営史の前提として,マネジメント入門の重要ポイントを2回にわたり復習します。
経営史の前半では、まず入門として経営史という学問の特長を学んだ上で、近代的管理の成立と大量生産システムの導入との関係をめぐって、イギリスとアメリカを比較していきます。経営学で重要となる戦略や組織、それらが誕生した歴史についてもふり返ります。
経営史の後半では、日本の経営システムについて戦前と戦後を比較し、連続・不連続の両面について考えます。その上で、アメリカとも比較することによって、日本の独自性を明らかにしていきます。バブル崩壊による持続的成長の終焉、そこから始まった「失われた30年」の途上にある日本経済についても、企業システムのプラス面・マイナス面から考えていきます。
経営史では、マネジメント入門の復習以外にも、経営学の基礎についてわかりやすく説明していきますので、マネジメント入門を履修していない学生さんもご安心ください。
科目目的
経営史は経営学科の基本科目であり、1年次のマネジメント入門を踏まえ、3年次以上の専門科目を学んでいくための基本を学ぶ科目ですが、マネジメント入門よりは専門的な内容を対象とします。
経営学の基礎を確認しつつ、企業の活動を歴史的に見る眼を養います。
経営史とは、主にトップマネジメントの意思決定に注目しながら、企業経営の歴史をふり返る学問ですので、その意思決定プロセスの重要性を学びます。
到達目標
具体的な事例を通して理解する習慣を身につけること、革新を成し遂げた経営者(企業者)の意思決定プロセスを理解すること、比較を通して経営者や企業の独自性を明らかにすること、そして、経営史によって「歴史を見る眼」を養うこと、以上が経営史の到達目標であり、社会に出て役立つ本質力の習得を目指します。
授業計画と内容
★毎回の講義構成
1 前回の質問のフィードバック(5分程度)
2 前回小テストがあった場合:小テストの講評と質疑(10分程度)
3 今日の講義(60-70分程度)
4 今日のチェックポイント(15分程度)
5 小テスト:3回に1回程度です(10分)
6 講義内容についての質疑応答(希望者のみ)
【お願い】
質問に来られる場合は、マスクを着用されて質問してください。
★講義内容
1 経営史へようこそ!
第1部:一般経営史
2 社会科学の「科学」とは、どのようなものでしょうか?
3 経営史という学問は、どのような特徴を持っているのでしょうか?
4 経営史のアプローチについて、その独自性を考えてみましょう!
5 株式会社は、なぜ誕生することになったのでしょうか?
6 イギリス東インド会社は、なぜ民主的株式会社のルーツとなったのでしょうか?
第2部: 欧米経営史
7 産業革命期のイギリスの工場主は、どのように直面した問題を解決したのでしょうか?
8 なぜ内部請負制度は有効に機能し、後に崩壊したのでしょうか?
9 イギリスが衰退し、アメリカが発展した要因は何でしょうか?大量生産を軸に考えましょう!
10 同じ技能を持った労働者に、同じ賃金を支払うようになった基準はどのようにできたのでしょうか?
11 高賃金と低価格は、どのようにして両立できたのでしょうか?
12 戦略を有効に活かすためには、どのような組織が必要となるのでしょうか?
13 多角化を活かす事業部制組織とは、どのような組織でしょうか?
第1部と第2部のまとめと質問の時間
第3部: イノベーションから見る経営史
14 技術と消費者の視点から、イノベーションについて考えましょう!
第4部: 日本の経営システムをめぐる戦前と戦後の比較
15 労使協調は、どのようにして生まれたのでしょうか?
16 日本的雇用システムは、どのようにして誕生したのでしょうか?
17 内部昇進システムについて、アメリカと比較しましょう!
18 緊密な政府と企業の関係は、どのように生まれたのでしょうか?
19 財閥の多角化戦略について、株式会社制度の導入と関連づけて考えましょう!
20 長期的経営は、なぜ可能となったのでしょう?
21 戦後日本経営システムの柔軟性は、どのようにして可能となったのでしょうか?
第5部:企業間競争から見る戦後日本経営史
22 後発企業のブランド構築戦略について、ソニーとホンダを事例に考えましょう!
23 リーダー企業が逆転される条件について、キリン・アサヒとダイエー・イトーヨーカ堂を
事例に考えましょう!
24 後発企業がリーダー企業を逆転する条件について、味の素とオタフクソースを事例に考えましょう! 25 企業間競争と後発企業効果
26 第3部から第5部のまとめと質問の時間
第6部:経営史のための経営学の基礎
27 マネジメント入門の復習①ー経営資源と企業間競争を中心にー
28 マネジメント入門の復習②ー戦略と組織を中心にー
※1から26が経営史のテキストに照合する部分であり、第6部については、実際の講義では第1部の前にやります。無意味な「大人の事情」のために、このような不自然な順番になり、申し訳ございません。
なお、manabaにアップするスケジュール表(日程含む)については、実際の順番通りになっていますので、ご安心ください。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
まず小テストに向けて、そして、中間テストや期末テストに向けて復習し、重要なポイントを中心に理解を深めてください。暗記ではなく、理解し納得する術も学んでください。
そのためには、授業中のノートテイクが重要となりますが、詳しくは最初の講義で説明しますので、必ず出席してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 40 | 前半小テストの復習問題50点 その他50点(以上、予定) 小テストの内容も,出題形式は変化します。 |
期末試験(到達度確認) | 40 | 中間テストの復習問題20点 後半の小テストの復習問題40点 その他40点(以上、予定) 復習問題の内容は、出題形式は変化します。 |
平常点 | 20 | 5回程度の小テスト10点×5回 |
成績評価の方法・基準(備考)
合計点数(中間100点,期末100点,小テスト50点)を100点満点に換算して、成績評価を行います。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
前回の質問や小テストの解説への質問について,フィードバックを行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
書き込み式テキスト『経営学入門から経営史へ』第3版を使用して、毎回の講義を進めていきます。
ただし、多くの方がマネジメント入門で第2版を購入していますので、パワポの箇所だけをgoogle driveからダウンロード可能にします。
なお、参考文献については授業中に紹介します。
>初めて私の講義を履修される方へ
『経営学入門から経営史へ』第3版はパワポも入れるなど、よりわかりやすいように、全面的に改訂されていますので、先輩から貰い受けることなく、第3版を購入してください(私の印税分は、すべて価格低下に還元)。
その他特記事項
★履修上の注意★
1 経営学科3年以上、他学科用のクラスです。
2 講義開始時間5分前には着席するようにしてください。
遅刻すると講義を聞くことができず、良い成績が取れなくなります。
3 大学とは、高い学費に見合う講義を受講することが基本です。
この点を理解できない人は、履修をご遠慮ください。
4 他の先生に比べ厳しいと当初は感じるかもしれませんが、それだけ真剣な教員だと
ご理解ください。
★久保のこだわり★
「中大商学部に入学してよかったなあ」と、卒業式の日に全員が満足していただけるよう、私も精一杯頑張りたいと思います。
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