シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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流通論 | 2024 | 秋学期複数 | 月2,木4 | 商学部 | 木立 真直 | キダチ マナオ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-MK2-11XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代の流通が生産者の再生産と消費者の生活にとって不可欠の役割を果たしていることを否定する人はいないでしょう。けれども、流通現象をめぐる一般的な理解が、流通・商業のメカニズムについての客観的な認識をふまえたものであるとは必ずしもいえません。
中間商人の排除は流通コストの節約につながるのか、情報化は消費者と供給者に存在する情報の非対称性を解消するのか、大手小売業は消費者利益の代弁者たりうるのか、さらには流通のグローバル化やデジタル化の意味、あるいは地域社会における流通の役割など、論点はたくさんあります。
この授業では、流通の理論、歴史、現状について幅広く講義し、それらの知識を基礎に、皆さん一人一人に、あるべきこれからの流通と社会のあり方について考えてもらいます。
科目目的
流通論は、商学部カリキュラム上の分野別専門科目(商業・貿易系/国際マーケティング系)として位置づけられ、商業・貿易/国際マーケティング学科においては学科必修科目となっています。この科目の学習を通じて、皆さんが流通現象についての基礎的な知識や理論を理解することはもちろんのこと、商業やマーケティング、さらには貿易を含む領域についての鳥瞰的な視座をもつことを目的としています。
到達目標
流通現象は常に変貌を遂げてきました。21世紀に入り、その変化のスピードはより一層加速化し、流通現象をめぐる不透明性や不確実性は高まりつつあります。本講義では、学生の皆さんが、目まぐるしく変化する流通の変化の基調を客観的に把握できる力を身に就けられるよう、現代流通の多様な局面と最近に至る流通の歴史的な展開過程についての理解を深め、さらに代表的な流通理論を学ぶことを目標としています。
授業計画と内容
1. 講義の進め方、流通論の内容~流通、商業、マーケティングとは
2. 流通の基礎理論(1) 流通懸隔と流通機能
3. 流通の基礎理論(2) 貨幣、市場、商人
4. 流通の基礎理論(3) 商業資本の自立化-商業者の存立意義-
5. 流通の基礎理論(4) 商業利潤
6. 流通の基礎理論(5) 商業資本の回転
7. 流通の基礎理論(6) 商業資本の自立化
8. ケース・スタディ-特別講師によるプレゼンテーション
9. 流通の基礎理論(7) 商業資本の段階分化
10. 流通の基礎理論(8) 商業資本の部門分化
11. 流通の基礎理論(9) 商業資本の機能分化
12. 流通の基礎理論(10) 商業資本の集積・集中
13. 流通の基礎理論(11) 商業排除
14. 中間まとめー流通の理論-
15. 小売業の発展と業態革新(1)百貨店、チェーンストア
16. 小売業の発展と業態革新(2)スーパーマーケット、ショッピングセンター
17. 日本における小売業の発展と流通近代化
18. 日本におけるCVSの展開と流通革新
19. ケース・スタディ-特別講師によるプレゼンテーション
20. 日本的流通と卸売業
21. 卸売市場の特徴と現状-生鮮食品流通の場合-
22. ICT革命と流通の転換~QR、ECR、SCM
23. サプライチェーン・マネジメント、生配販連携
24. 物流の革新
25. デジタル化の進展とEC
26. 地域・街づくりと流通
27. 流通とSDGs
28. 総括-これからの流通と社会
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
(1)通常、講義に先立ち参考資料をCplusで配布します。必ず、事前に精読して、講義に持参してください。(2)講義で強調した内容・論点については、関連文献などを調べ理解を深めてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 流通の基礎理論およびその歴史と現状についての理解度 |
期末試験(到達度確認) | 40 | 流通の基礎理論およびその歴史、とくに現代の流通革新や新たな今日的流通問題についての理解度 |
レポート | 15 | 今日的流通問題への理解度と解決方策についての構想力 |
平常点 | 15 | 授業への出席状況、参加・貢献度、受講態度(発問に対する応答、意見表明、他の学生と協調して学ぶ態度等) |
成績評価の方法・基準(備考)
授業には主体的・積極的に参加することが求められます。万一、私語・内職などの行為により、他の履修者に対する迷惑となる行為は厳禁となります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
テキストは使用しません。授業中に適宜、資料を配付します。
〔参考書〕
木立真直・他編著『流通経済の動態と理論展開』同文舘出版、 2017年
加藤義忠・他編『現代流通入門』有斐閣、2007年
大阪市立大学商学部編『流通』有斐閣、2002年
原田英生・向山雅夫・渡辺達朗編著『ベーシック流通と商業』有斐閣アルマ、2010年
高嶋克義著『現代商業学』有斐閣アルマ、2013年
その他特記事項
・ゲストスピーカーによる特別講義の実施は、ゲストの方のご都合により日程が決定されます。授業計画(講義日程)とは必ずしも一致しない場合に一般的である。それゆえ、授業の進行は、講義日程通りとはならないことがしばしば生じます。
・ゲストスピーカーが海外を含む遠隔地からプレゼンをされる場合など、事情に応じてオンライン方式を活用することもあります。
・ソフトウェアの利用はありません