シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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金融政策論 | 2024 | 秋学期複数 | 水1,水2 | 商学部 | 白塚 重典 | シラツカ シゲノリ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-FN3-21XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業では、金融政策分析に関する理論と実践について基礎的な解説を行います。ミクロ経済学、マクロ経済学、統計学の基礎的な理解を受講の前提とします。
授業は、対面での講義と演習を組み合わせた形式で実施します。授業は、水曜日1限、2限を連続で行いますが、2限で金融政策を巡るテーマについて講義を行い、演習課題を出題します。受講者は、講義後、講義の復習とともに演習課題に取り組んでもらいます。翌週の1限の授業は、演習課題についての討議・解説を行います。
授業の内容としては、前半(第2〜7回)では、金融政策の問題を考えるための基礎となる金融市場や金融システムに関する基本的な事項を学習します。そのうえで、後半(第8〜26回)では、金融政策を巡るさまざまな論点や分析の枠組みを学習し、金融政策に関する理論と実践のバランスがとれた理解を醸成していきます。
科目目的
本科目は、金融学科3・4年次の専門選択必修科目として位置付けられていることから、学生が卒業するにあたって備えるべき知識・能力・態度のうち、企業などの財務活動や資産運用、金融機関の活動、それを支える金融の仕組みなど、経済活動において必要となる、金融の理論や実務を修得することを目的としています。本科目では、特に、学生が金融政策や金融システムについて、理論と実践のバランスの取れた理解を深めていくことを目的としています。
到達目標
日本経済の現状を理解したうえで、金融政策として何を行う必要があるのかを、自分自身の意見を持ちながら包括的に議論できるようになることを目指します。
授業計画と内容
第1回:導入:授業の概要
第2回:お金と中央銀行(1):講義
第3回:お金と中央銀行(2):演習
第4回:金融システムと金融市場(1):講義
第5回:金融システムと金融市場(2):演習
第6回:債券価格と金利の期間構造(1):講義
第7回:債券価格と金利の期間構造(2):演習
第8回:金融政策の目標(1):講義
第9回:金融政策の目標(2):演習
第10回:中央銀行の制度設計(1):講義
第11回:中央銀行の制度設計(2):演習
第12回:金融市場調節(1):講義
第13回:金融市場調節(2):演習
第14回:通貨制度(1):講義
第15回:通貨制度(2):演習
第16回:金融政策ルール(1):講義
第17回:金融政策ルール(2):演習
第18回:金融政策分析(IS-MPモデル)(1):講義
第19回:金融政策分析(IS-MPモデル)(2):演習
第20回:金融政策分析(AD-ASモデル)(1):講義
第21回:金融政策分析(AD-ASモデル)(2):演習
第22回:非伝統的金融政策(1):講義
第23回:非伝統的金融政策(2):演習
第24回:マクロプルーデンス政策(1):講義
第25回:マクロプルーデンス政策(2):演習
第26回:総括演習(1)
第27回:総括演習(2)
第28回:総括演習(3)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の演習課題に取り組むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 金融政策、金融システムについての基礎知識を習得したうえで、理論と実践のバランスのとれた観点からの理解が醸成されているかを評価します。 |
その他 | 60 | オンラインでのクイズ(10%×6回)。金融政策、金融システムについての基礎知識の理解を確認します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
日本銀行で、金融政策、金融システムの双方にわたっての調査研究・政策実務を32年間にわたり経験しています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
日本経済、金融システム、金融政策について、理論と実践のバランスをとった実践的な授業を行なっていきます。
テキスト・参考文献等
【教科書】白塚重典『金融政策論』慶應義塾大学出版会(2023年)。授業は各授業前にmanabaに掲載するスライドを用いて行います。
その他特記事項
ソフトウェアの利用なし