シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際金融論 | 2024 | 秋学期複数 | 火2,金4 | 商学部 | 根本 忠宣 | ネモト タダノブ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-FN3-22XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前半部分では、グローバルな金融・経済活動の意味を理解するための基礎理論の習得を目指します。具体的には、外国為替取引ないし国際マネーフローの実態とそのメカニズムを把握し、金融のグローバル化がもたらすリスクとは何かを明らかにします。
後半部分では、国際関係における金融の役割に焦点を当てる。実際に、世界において起きている現象を取り上げることで、それらの背景と政治経済的な意味について考えます。また、最終的には国際金融システムの安定化という視点から求められる政策的な課題について検討します。
科目目的
本科目は商学部カリキュラム上の分野別専門科目金融系に位置付けられており、この科目を通じて、お金の動きに着目して国際的なつながりがどのように発展してきたのかを理解することを目的としています。そのために必要な経済学の知識を学び、そこで生じている問題点や対応策を考えるための思考体系を身に着けます。
到達目標
国際金融において繰り広げられる取引の仕組みを知るとともに、その帰結を理論的に説明するための基礎知識を習得することを目的とします。
授業計画と内容
第1回 国際金融の分析対象と理解に必要な知識
第2回 国際収支統計表からみたグローバル経済の実態
第3回 国際金融市場と外国為替取引の仕組み
第4回 為替レートとは
第5回 為替レートの変動要因
第6回 為替レートの決定理論①(購買力平価、金利平価)
第7回 為替レートの決定理論②(マネタリーアプローチ、アセットアプローチ)
第8回 為替介入の仕組みと有効性
第9回 為替レート変動の企業行動に与える影響
第10回 為替レートと経常収支
第11回 金融政策の仕組みと有効性
第12回 為替レート制度の選択と金融・財政政策の有効性
第13回 非伝統的金融政策と為替レート
第14回 前半部分の到達状況の確認
第15回 EUの発展過程と枠組み
第16回 ユーロの生成過程~最適通貨圏としてのユーロ~
第17回 欧州中央銀行(ECB)の役割と一元的金融政策
第18回 ユーロ加盟国における金融システムの統合
第19回 欧州債務危機にみるユーロの問題点と展望
第20回 歴史に学ぶ通貨・金融危機
第21回 通貨・金融危機の経済理論
第22回 世界金融危機の発生要因① (金融イノベーションと規制緩和)
第23回 世界金融危機の発生要因② (グローバルマネーの集中)
第24回 国際金融システム安定化に向けた課題~資本移動規制の有効性~
第25回 国際金融システム安定化に向けた課題~国際機関の役割、国際協調の有効性~
第26回 基軸通貨の生成と衰退
第27回 コロナ問題をどう考えるのか~アフターコロナにおける金融問題~
第28回 国際金融からみた経済問題
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業中に配布するリーディングリストの文献を事前に読んでもらいます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 30 | 授業において説明した基本項目の確認であり、簡単な計算問題も含む。授業へ参加し、復習すればできる程度の問題である。 |
期末試験(到達度確認) | 20 | 授業において説明した基本項目の確認であり、授業へ参加し、復習すればできる程度の問題である。 |
レポート | 50 | 授業において扱ったテーマについてのレポート作成。授業の内容をもとにして発展的に調べたことをまとめてもらう作業である。要件に従って、しっかり学習しているかを確認する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
適宜プリントを配布します。
参考文献については1回目の授業において紹介します。
その他特記事項
ソフトウェアは利用しない