シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラムB2(ベンチャー・ビジネス・プロジェクト)きらぼし銀行寄付講座 | 2024 | 秋学期 | 金5 | 商学部 | 松橋 崇 | マツハシ タカシ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-ET3-21XM
履修条件・関連科目等
2019年度以降入学生対象の事前登録科目です。
プログラム履修宣言は「SEP(ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム)」に自動で登録されます。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
金融機関の見地からの「起業家」としての心構え、「事業」の考え方、「起業・創業」するために必要となるビジネスに関する基本的な知識を学習します。
その上で、学生達がチームに分かれビジネスアイディアを創出し、授業で学習した知識に基づきビジネスプランを策定して、最終成果物となる「事業計画書」の作成を体験する授業です。
知識習得ための授業は座学形式として実施し、ビジネスアイディアの創出から事業計画書作成まではチーム別のワークショップ形式として進めていきます。
最終的には、チームとしてまとめ上げた事業計画書のプレゼンテーションを実施して、当該事業計画書に対して金融機関から見た評価を行います。
科目目的
プログラム科目に設置されたPBL型の科目は、商学部アドヴァンスト科目に位置づけられていることから、様々な分野において、多様性を理解・尊重し、柔軟な適応力・総合的な判断力・確かな実践力を身に付け、他者と協働する力を養うことを目的とします。
この科目では、自らの手で「事業」を起こすことに興味を持つ学生や、コンサルティング業務に関心のある学生に対して、「起業・創業」する際に必要となる「経営」「マーケティング」「会計」「金融」などに関する基礎知識を幅広く学習するとともに、それらの知識を実践として活用するためのビジネス思考能力・実務思考能力の向上を目的とします。
また、「事業」を通じて社会へ貢献することの意味・意義を学び、実際の起業家の講和やピッチ(投資家向けのプレゼン)を聞くことで、「起業・創業」に対するマインドの醸成を図ります。
さらに、チームとしてビジネスプランを考え事業計画書を作成するプロセスを通じて、主体的な取組姿勢やリーダーシップのほか、協調性やコミュニケーション能力の醸成を図り、社会人として求められる基本的能力の向上を目的とします。
そして、金融機関などが起業家を側面支援する事例に触れることで外部機関との関わり方、活用の仕方を学習してもらいます。
到達目標
実際の「起業・創業」を想定し、学生自らが策定したビジネスプランについて、単に個人的な嗜好やアイディアに留まることなく、「経営」「マーケティング」「会計」「金融」等の基礎知識に基づいたビジネス思考・実務思考に則り、最終成果物としての「事業計画書」を完成させることを目標とします。そして、当該ビジネスプランについて、プレゼンテーションにて明快、且つ、理論的に説明できるようになることを目指します。
また、学生らが現代社会を取巻く劇的な環境変化を理解した上で、その中で直面する社会的課題・問題等を解決する視点からビジネスを捉え、「事業」として成り立つレベルのビジネスプランを策定する体験を通して、今後、他の様々な場面でも活用できるレベルでの専門分野における基礎的な知識を身に付けることを到達目標とします。
授業計画と内容
1.オリエンテーション(目的・ゴール・カリキュラムの共有)
「創業・起業」に向けた基礎知識:ビジネスプラン(事業計画書)策定の意義、
ビジネスプランの理解、事業の考え方、ビジネスアイデアの着想
2.ビジネスプラン策定に向けての基礎知識1:ビジネスモデル、顧客価値提供
3.ビジネスアイディアの創出1:ビジネスモデル、ビジョン・ミッションの検討
4.ビジネスアイディアの創出2:顧客提供価値の明確化、環境分析、競合分析
5.起業経営者からの講和、起業経営者とのディスカッション
6.チーム別ビジネスモデルの発表(ビジョン、業種・製品/サービス、顧客価値等)とフィードバック
7.ビジネスプラン策定に向けての基礎知識2:マーケティング、マネタイズ、資金調達
8.ビジネスプランへの落とし込み1:マーケティング、
9.ビジネスプランへの落とし込み2:マネタイズ、資金調達
10.ビジネスプランへの落とし込み3:発表に向けたまとめ
11.チーム別ビジネスプラン発表(マーケティング・マネタイズ)とフィードバック
12.ビジネスプラン策定要素の整理、メンタリング
13.ビジネスプランの発表に向けたメンタリング
14.チーム別ビジネスプランのプレゼンテーションとフィードバック
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本授業は学生達がチームを組んでビジネスプランを考え事業計画書を策定することを目的としてます。ビジネスアイディアの創出から最終成果物としての事業計画書の作成、及び、ビジネスプランのプレゼンテーションに向けての準備等において、チームとして授業外の活動が想定されます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 20 | 最終自己評価レポート(振り返り)として、「起業・創業」をテーマに基礎的知識の習得から最終成果物となる「事業計画書」の完成に至る過程を通して、学んだこと、気付いたこと、感じたこと、今後活かせると思ったこと等について、簡潔にまとめた報告内容を評価します。 |
平常点 | 20 | チーム内において、検討・協議する事項に対してどの程度主体的に取組んでいたか、どの程度チームに貢献していたかを評価します。 |
その他 | 60 | 〇プレゼンテーション内容(20%):授業の進捗毎に実施するプレゼンテーションが明快に、理論的に、そして効果的に実施されていたかを評価します。〇最終的なビジネスプラン(「事業計画書」)の内容(40%):策定したビジネスプランが「事業」として成り立つプランとなっているかを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:出席率が70%に満たない者、課題等を提出しない者については、E判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業の進捗毎に実施するプレゼンテーションや作成する「事業計画書」に対して、その出来栄えや内容等に関してフィードバックを行うほか、授業の振り返りとして提出を求める「最終自己評価レポート」に対して、個別に評価コメントを行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
1996年4月~現在 株式会社きらぼし銀行勤務(中小企業診断士)
きらぼしグループとして25年超のキャリアの内、フィナンシャルグループのグループ戦略担当部署にて約2年、銀行支店長約4年半、銀行系コンサルティング会社での活動約2年半を経験し、グループ経営戦略の策定、企業経営支援、創業者支援を行ってきました。現在はきらぼしコンサルティングにて企業の知的資産経営支援のほか各種課題解決支援を行っています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務として行ってきた企業経営支援・創業者支援の経験に基づき、金融機関の見地から「起業家」としての心構えや事業の着想のポイント、「起業・創業」する際に必要となる「事業化」に向けての考え方や企業経営に関する基本的知識について講義します。
また、講義の中で実際の起業家の講和やピッチ大会の視聴をアレンジして、現実の起業家の活動に触れることで「起業・創業」へのイメージをより現実的に捉え、自らが考えるビジネスプランやプレゼンテーションへ応用できる環境整備も予定しております。
テキスト・参考文献等
授業では指定のテキストは使用せず、適宜、資料等の配布を行う。
参考文献
「イノベーションと企業家精神」 ピーター・ドラッカー著 ダイヤモンド社
「マネジメント(エッセンシャル版)」 ピーター・ドラッカー著 ダイヤモンド社
「コトラーのマーケティング見るだけノート」 安部徹也監修 宝島社
「新販 グロービスMBAビジネスプラン」 グロービス経営大学院著 ダイヤモンド社
その他特記事項
ソフトウェアの利用なし