シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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課題演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 火5 | 商学部 | 朱 珉 | シュ ミン | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BS2-11XS
履修条件・関連科目等
2年次配当の事前登録科目です。
授業で使用する言語
日本語/中国語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
現代中国の経済と社会
(春学期)
教員が用意した資料をもとに、現在中国の経済・社会における諸問題について、報告順を決め、授業内で発表とディスカッションを行います。テーマによっては、視覚教材を使い、解説も行います。また、授業内で提出された論点について、全員で討論することによって、理解を深めていきます。
(秋学期)
春学期の学習内容を踏まえて、より専門的な文献を読み、論点を整理し、レポート作成に向けて議論を深めます。
科目目的
この科目は、ベーシック演習Ⅰ・Ⅱで養成された基礎的な能力を、具体的なテーマに沿って応用・発展させることで、適応力・判断力・実践力を身につけ、他者と協働する能力を養うことを目的としています。
中国はいまや世界第2位の経済大国であり、中国の経済動向は世界経済にも大きな影響を与えることとなっています。また、デジタル経済や自動運転、5Gなどの分野において、中国は世界の最先端を走っている一方、新型コロナウイルスのパンデミックのなか、中国は極めて厳しいゼロコロナ対策を堅持し、経済に大きなダメージを与えた。また、日本と同様に、少子高齢化や若年失業などの社会問題に直面しています。
本ゼミは日本との比較も視野を入れて、複眼的に中国を見る力を養うことを目的とします。このゼミでは、現代中国の経済・社会に関する基礎を学ぶことを通じて、中国に対する理解を深めていき、本当の中国を知ったうえで、日本に一番近い経済大国と正面から向き合って考え直します。
到達目標
中国の最新動向を把握しつつ、正しく理解したうえで、自分の意見をもつこと。
授業計画と内容
(春学期)
基本的に、中国の経済・社会に関する入門書をもとに、個人またはグループが順番に報告したあと、討議を行うスタイルをとる。
第1回 ガイダンス
第2回 中国に関する基礎知識
第3回 資料の輪読と討論①:計画経済と市場経済
第4回 資料の輪読と討論②:中国の台頭と世界経済の変容
第5回 資料の輪読と討論③:都市化政策と農民
第6回 資料の輪読と討論④:デジタルチャイナ
第7回 資料の輪読と討論⑤:デジタル化と新興国
第8回 資料の輪読と討論⑥:デジタル時代の「後発性の利益」
第9回 資料の輪読と討論⑦:デジタル化と雇用
第10回 グループ発表①:コロナ禍と中国
第11回 グループ発表②:ポストコロナの中国
第12回 グループ発表③:デジタル化と監視社会
第13回 グループ発表④:デジタル化と権威主義
第14回 まとめ
(秋学期)
中国一国だけにフォーカスするのではなく、アジアという広い視点から中国を俯瞰する。専門書の内容を中心に発表してもらい、その中から関心のある内容を調べ、レポートを提出してもらう。
第1回 春学期の収穫と反省
第2回 アジアにおける中国
第3回 資料の輪読と討論①:アジアとコロナ危機
第4回 資料の輪読と討論②:中国が変えるアジア
第5回 資料の輪読と討論③:インフォーマルするアジア
第6回 資料の輪読と討論④:老いていくアジア
第7回 資料の輪読と討論⑤:不平等化するアジア
第8回 資料の輪読と討論⑥:中国から資本主義と民主主義を考える
第9回 資料の輪読と討論⑦:中国の格差問題
第10回 個人発表①:中国と経済発展
第11回 個人発表②:中国とイノベーション
第12回 個人発表③:中国と少子高齢化
第13回 個人発表④:中国と共同富裕
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回授業前に必ず輪読資料を読んだうえで出席すること。また、授業中に出された論点について必ず整理すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 体裁、構成、参考文献 |
平常点 | 60 | 授業への参加・貢献度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度等) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
ゼミ員と相談して決めます。テーマによっては、適宜資料を配布します。
〔参考文献〕
(春学期)
伊藤亜聖『デジタル化する新興国』(中公新書、2020)
東大社研現代中国研究拠点編『コロナ以後の東アジア』(東京大学出版会、2020)
梶谷懐・高口康太『幸福な監視国家・中国』(NHK出版新書、2019)
(秋学期)
福本智之『中国減速の深層』(日本経済新聞出版、2022)
東大社研現代中国研究拠点『現代中国ゼミナール』(東京大学出版会、2020)
遠藤環・伊藤亞聖・大泉啓一郎・後藤健太編『現代アジア経済論―「アジアの世紀を学ぶ』(有斐閣、2018)
その他特記事項
〔募集人数〕
15名程度
〔注意事項〕
・中国に関心をもっている人
・積極的な授業参加(授業中での発言など)が望ましい
〔募集方法〕
〇志望動機(エントリー時にC plusで入力)
〔国外実態調査〕
実施しない
〔ソフトウェア〕
利用なし