シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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資源論 | 2024 | 後期 | 金3 | 経済学部 | 郭 四志 | カク シシ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-NE3-58XX
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
日本語
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
カーボンニュートラルに向けたエネルギー、とくにクリーンエネルギー需給逼迫が深刻化する下で、エネルギー資源や希少金属資源を巡って争奪戦が激化する今日、エネルギー・資源問題がますます注目されており、世界の限られた資源・エネルギーの安定供給は資源消費・需要が急増する中、諸国経済の持続可能な成長の重要な鍵となっている。
経済学をはじめとする視点からの資源・エネルギー論の講義は、そういう意味でとても関心度の高い科目である。
本講義は、主に以下のような視点に基づいてエネルギー・資源論を考察することにする。
すなわち、エネルギー・資源の供給と消費両サイドから世界と日本の石油・天然ガスなど一次エネルギーの需給構造と需給の現状を分析する。そして国際石油メジャー(国際石油資本)及び中国、インドなど新興国版石油メジャーのからの国際エネルギー市場の関与を究明し、また、アメリカなど先進国の資源エネルギーの状況と国際市場への関与を検討する。さらに新興国中国・インドの経済の発展とエネルギー供給の関係及びその資源・エネルギー消費・需要の世界経済・国際市場への影響・インパクトを考察し、講義を進めることにする。
科目目的
国際エネルギー及び日本のエネルギー関連知識を覚え、脱炭素時代のエネルギー・資源関連の問題発見力・自己分析力を磨く。
到達目標
本講義では、脱炭素時代の日本と世界のエネルギー・資源問題について、経済学をはじめ、国際政治・国際関係や環境経済及びイノベーションなど多角的な視点から捉える。的確な問題発見・分析・把握能力を養う。
授業計画と内容
授業内容
第1回 エネルギー経済・資源の視点および世界・日本の一次エネルギーとその需給構造
第2回 脱炭素時代の石油・ガス等の化石エネルギーと再エネ・原発等の非化石エネルギーの位置づけ
第3回 中国・インドなど新興国の経済発展に伴う資源・エネルギーの需給状況
第4回 アメリカなどの先進国の資源・エネルギーの需給状況
第5回 中東地域・OPECとロシアなど非OPECの石油・エネルギー供給パワーの変化
第6回 エネルギー産業を中心とする脱炭素化革命・イノベーション
第7回 座礁資産になりつつある化石エネルギー探鉱・開発投資の制約とEV・蓄電池・再エネ導入拡大
第8回 シェール革命及びその世界・日本への影響・インパクトと今後のゆくえ
第9回 国際石油メジャーの世界経済中のプレゼンスおよびエネルギー資源と国際市場への関与
第10回 主要国の石油資源争奪戦から「EVと再生エネに欠かせない」レアメタル争奪戦への転換
第11回 資源外交(中国・インドなどの新興国の資源外交のプロセス及び日本の資源外交の現状と課題)
第12回 中国、インド版の石油メジャーの台頭と資源確保の動き及びその世界経済と国際エネルギー市場への影響・インパクト
第13回 経済成長に伴うエネルギー・資源の制約及びカーボンニュートラルに向けた省エネや新・再生可能エネルギーへの取り組み
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
教科書・参考文献を予習・復習してほしい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 85 | 教科書の主な内容・ポイントを理解し、養ってきた分析力をもってエネルギー・資源問題を分析すること。 (教科書持ち込み可) |
平常点 | 15 | 授業中での発言・討議への参加など |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
個別指導を含め、講評・解説の時間を設ける、その他
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
討議、グループワーク、プレゼンなど。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストについて、初回目の授業で案内。
参考文献(経済産業省資源エネルギー庁HPの『エネルギー白書2023 年版』、郭四志『脱炭素産業革命』ちくま新書2023年。