シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ | 2024 | 春学期 | 月3 | 商学部 | 大沼 宏 | オオヌマ ヒロシ | 3年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF3-11XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
私は演習を大学教育の中核となるものと考えています。期間としても概ね2年間で一定の教育成果が得られるようなデザインを演習については行っています。
さて、演習Ⅰ・Ⅱの概要として、4月にゼミがスタートしてその年の年末に合同ゼミを予定しており、合同ゼミで報告できるような実証研究のコンテンツを作り上げることが目標であり、そこから逆算して講義は設定されます。
演習Ⅰ・Ⅱの全体は3タームで構成される。第1タームは研究基礎力の育成です。第1タームでは実証研究の基礎である会計理論と経営学の関係や、企業理論、ファイナンス理論との関係に関する学習、計量経済学の学習を行います。
第2タームでは実証研究の直接的なベースとなる先行研究の学習を進めます。先行研究をできる限り多く渉猟できるかにその研究の質が決まってくるので、第2タームの重要性は計り知れません。
第3タームになると実際の報告に向けた検証作業を進めます。これまでに得た知見を基に、実際にデータを収集して仮説を設定し、検証を行うことが出来るようになることが最終的な目標です。そしてその成果を合同ゼミで発表するというのが演習Ⅰ・Ⅱの目標です。
ただ、大沼ゼミは演習Ⅰ・Ⅱの1年間のゼミを通じて、会計学のみならず大学で学ぶための基礎を身につけることを重要な目的としており、同時に、大学で学ぶ集団の中で自分の個性を発揮する必要性と重要性を認識し、集団適応能力を習得できるようになって欲しいというのが目標です。
演習Ⅲ・Ⅳでは演習Ⅰ・Ⅱで学んだ内容と講義で学んだ学修の成果をまとめ上げたうえて上手に組み合わせて論文として報告することを目標に学習を進めます。しかし、演習Ⅰ・Ⅱと違い、演習Ⅲ・Ⅳは基本的に個人プレーを期待しております。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
科目目的:1年間のゼミを通じて、実証研究と数理分析の基礎を身につけることができるようになることが最終目標です。演習で学んだことを基礎に、3年次の年末に予定する合同ゼミにおいて報告することが出来るようになります。4年次において履修する卒業研究に結びつけられるようになります。特に、大沼研究室では卒業研究に関して、実証研究および数理分析を行うことをテーマとしているので自発的に学びを進めることを目的としています。
到達目標
到達目標:ゼミを通じて、実証研究と数理分析の基礎を身につけることが、演習の重要な目標である。併せて、合同ゼミなどにおいて、自分の考えを自分の言葉で説明できるようになることも目標としている。また集団の中で自分の個性を発揮して、コミュニケーション能力を高めることも大事な目標としている。
卒業研究においては、4年間の学修の成果としてそれまで学んだ内容をまとめ上げ、一定の形式として仕上げることを目標とする。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション 授業の紹介と説明
第2回 第1ターム・ガイダンス:講義の進め方と輪読テキストの決定
第3回 輪読及び説明 テキストの輪読と概念の理解
第4回 輪読及び説明 テキストの輪読と概念の理解
第5回 輪読及び説明 テキストの輪読と概念の理解
第6回 輪読及び説明 テキストの輪読と概念の理解
第7回 輪読及び説明 テキストの輪読と概念の理解
第8回 輪読及び説明 テキストの輪読と概念の理解
第9回 第2ターム・ガイダンス:先行研究の選定とテーマの決定①
第10回 先行研究の選定とテーマの決定②
第11回 先行研究のレビューとテーマの決定①
第12回 先行研究のレビューとテーマの決定②
第13回 先行研究のレビューとテーマの決定③
第14回 全体の振り返り
第15回 先行研究のレビューと仮説の設定①
第16回 先行研究のレビューと仮説の設定②
第17回 先行研究のレビューと仮説の設定③
第18回 第3ターム・ガイダンス:分析と発表原稿の作成
第19回 計量分析とその成果報告①
第20回 計量分析とその成果報告②
第21回 計量分析とその成果報告③
第22回 計量分析とその成果報告④
第23回 計量分析とその成果報告⑤
第24回 合同ゼミ発表①
第25回 合同ゼミ発表②
第26回 合同ゼミ発表論文の執筆①
第27回 合同ゼミ発表論文の執筆②
第28回 全体の振り返り
第29回 第1ターム:卒論ガイダンス
第30回 テーマの探索(1)~関心のある分野についての先行調査
第31回 テーマの探索(1)~関心のある分野についての先行調査
第32回 テーマの探索(1)~関心のある分野についての先行調査
第33回 テーマの探索(1)~関心のある分野についての先行調査
第34回 テーマの探索(2)~関心のある分野についての先行調査
第35回 テーマの探索(3)~関心のある分野についての先行調査
第36回 テーマの探索(4)~関心のある分野についての先行調査
第37回 テーマの探索(5)~関心のある分野についての先行調査
第38回 テーマに沿った調査(1)~現状の把握、研究
第39回 テーマに沿った調査(2)~現状の把握、研究
第40回 テーマに沿った調査(3)~現状の把握、研究
第41回 テーマに沿った調査(4)~現状の把握、研究
第42回 テーマに沿った調査(5)~現状の把握、研究
第43回 第2ターム:仮説の設定
第44回 仮説の設定(1)
第45回 仮説の設定(2)
第46回 仮説の設定(3)
第47回 論文の執筆と経過報告(1)
第48回 論文の執筆と経過報告(2)
第49回 論文の執筆と経過報告(3)
第50回 論文の執筆と経過報告(4)
第51回 論文の執筆と経過報告(5)
第52回 論文の執筆と経過報告(6)
第53回 論文の執筆と経過報告(7)
第54回 論文の執筆と最終報告(1)
第55回 論文の執筆と経過報告(2)
第56回 演習の総まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
【準備学習】毎回テキストを事前に読み込み、何が問題であり、何について議論するべきかを考えてくるよう指示する。提案されたディスカッションポイントを基に授業を進める。
【復習】また復習としては、講義で用いた資料を読み返し、理解を深めることとなる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 20 | ゼミでは2週ないし3週に1回の発表が割り当てられる。この発表内容について、1 十分な準備の下で作成されたか 2 報告内容について十分な検討がなされたか 3 報告内容について見やすさや分かりやすさといった観点からの客観的視点での考察がなされたか、という3点を軸に評価を決める。中間期に一度評価を行う。 |
期末試験(到達度確認) | 20 | ゼミでは2週ないし3週に1回の発表が割り当てられる。この発表内容について、1 十分な準備の下で作成されたか 2 報告内容について十分な検討がなされたか 3 報告内容について見やすさや分かりやすさといった観点からの客観的視点での考察がなされたか、という3点を軸に評価を決める。期末段階においても評価を行う。 |
レポート | 30 | 講義内に置いて報告された内容は、短い時間の中で作成されることが主であり、終盤において全体的な内容を統括して検討した結果としてのレポートの作成を求める。内容については上記と同様の観点で評価を行う。 |
平常点 | 30 | 講義中での発表者への質問、意見、感想などについて、講義への積極的な参加姿勢も踏まえて評価を行う。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業時間中の発言、発表内容、演習後の課題レポート等をスコア化して均等に評価する。
以上をスコア化すると、
・授業時間中の発言 30%
・発表内容(中間確認+到達度確認) 40%
・課題レポート 30%
やむを得ない理由以外で欠席した場合、欠席は成績にマイナスに反映させる。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕第1タームのテキスト:山口朋泰『日本企業の利益マネジメントー実体的裁量行動の実証分析』 (中央経済社,2021)
計量経済学の基礎としては山本勲『実証分析のための計量経済学』(中央経済社)もしくは星野匡郎・田中久稔『Rによる実証分析-回帰分析から因果分析へ-』(オーム社)を予定している。
ただこれらテキストは全て以前のゼミで使用してきたものであり、今年度もこれらと同じテキストを利用することはないと考えております。詳細は第1回のゼミで説明したいと思います。
第2タームはそれぞれのグループにおける発表の中で適宜紹介していく予定である。
〔参考文献〕
講義で使うデータについては、以下のデータベースを利用して欲しい。
新聞情報については日経テレコン
有価証券報告書とその他開示書類についてはEOLデータベース
財務データと株価データ全般については日経Financial Quest
その他いくつかのデータベース。
こうしたデータベースを参考資料として指定する。
その他特記事項
〔募集人数〕
18名
〔募集方法〕
レポート(manaba「レポート」利用)
〔国外実態調査〕
実施しない
〔課題図書〕
特にありません。
[ソフトウェア〕
実証分析のツールとしてRかSTATAの利用を考えております。STATAはWS室にインストールされています。
大沼の連絡先は
hiroshi-onuma.213@g.chuo-u.ac.jp