シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅲ | 2024 | 春学期 | 木3 | 商学部 | 渡辺 岳夫 | ワタナベ タケオ | 4年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF4-13XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
組織心理学,業績評価会計論,スポーツビジネスに関する実証的研究
渡辺ゼミの研究テーマは多岐に渡りますが,各テーマ間には共通項があります。それはいずれのテーマも人間の「心理」を対象としていることです。組織で働く人の心理や行動に関する組織心理学研究,そうした心理や行動に対して業績評価が及ぼす影響に関する業績評価会計研究,あるいはスポーツ組織(NPB所属のプロ野球チームやJリーグの各クラブ)の諸施策がファンの心理に及ぼす影響に関する研究等,スポーツビジネスに関する研究です(渡辺ゼミ生が関心を持っている研究テーマについては,日替わりでゼミ生が投稿しているツイッターが参考になります。https://mobile.twitter.com/watanabeseminar)。
研究テーマの選択にあたっては,ゼミ生は自己の興味関心に最も近いものを選択することができますが,企業実践に寄り添った研究テーマを選ぶことができるよう,企業の方と密なコミュニケーションをとることを重視しています。実務家の方々20名ぐらいの前で自分たちの考えている研究テーマを報告し,フィードバックをもらい,適切なテーマ設定ができるようにするとともに,そもそも実務家が現在課題としているテーマを提案し,それについてゼミ生がコンサルタントのように課題解決を目指すといったタイプの研究もできます。
スポーツビジネスについては,Jリーグのクラブを対象としたサッカービジネスに関する研究が中心となります。Jリーグの多くのクラブとの間に構築された教員のネットワークをベースとして,クラブ関係者へのヒアリング調査や,データ収集を行うことができます。とはいえ,サッカービジネス以外への展開も進めており,2020年度の渡辺ゼミ3年生は,大学スポーツの振興に関するプロジェクトにも携わり,スポーツ産業学会から特別賞を受賞し,同学会の機関誌に論文も掲載されました。また,2021年度の渡辺ゼミ3年生は,プロ野球のジャイアンツのファームと提携して,2022.9.10に開催される試合のイベント・プロデュースを行う予定です。
特別賞:https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/commerce/news/2022/02/58209/
論文:https://www.jstage.jst.go.jp/article/sposun/32/3/32_3_401/_article/-char/ja
イベント:https://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/communication/press/2022/07/61447/
渡辺ゼミでは,3年次にはグループワークを行っていますが,その成果の発表のために学内のプレゼン大会に出場するようになってから10年になります。出場した複数のグループはコンスタントに優勝あるは準優勝をしています。また,毎年2000人以上の学生が参加する約60年の伝統を有する全国経済ゼミナール大会においても,3年生のグループが,2015年度は優秀賞,2014年度は最優秀賞,2012年度は優秀賞を受賞しています。4年生の優秀な卒業論文に授与される商学部長賞へのエントリーも7年前から行っていますが,やはりほぼ毎年複数のゼミ生が受賞しています。
また,2020年度以降の3年生のスポーツビジネスを研究しているグループは,日本スポーツ産業学会等が主催するSport Policy for Japan(大学生による日本のスポーツ政策やスポーツ産業振興策についての研究成果を発表するプレゼン大会)にも出場予定です。
賞という結果もさることながら,このゼミではゼミ生一人ひとりが,2年余りのゼミ活動を通じて,それぞれ圧倒的な成長を経験します。論理的思考力,問題発見能力,問題解決能力,実行力,プレゼン力,そして人間関係構築能力が,ゼミ生によって得意分野に違いはあるものの,非常に高い水準に到達します。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
組織で働く人の中には,毎日イキイキと職場で過ごすことができる人もいれば,残念ながら心身の健康を害してしまう人もいます。何がそのような違いを産むのでしょう?どうしたら,働きがいがあり,働きやすい職場環境を創ることができるのでしょう?組織心理学や業績管理会計論の研究に従事する学生は,それらの問いに対するアンサーを追究することを目的とします。
また,スポーツビジネスの研究に従事する学生は,日本におけるスポーツ文化の醸成に貢献することを目途として,効果的なスポーツビジネス実践をリードできるような理論の構築を目指します。例えば,2018年度の学生は,Jリーグのスポーツクラブへのスポンサーシップが従業員のモチベーションを高める効果があることを解明しました。この研究知見を活かすことができれば,より多くの企業からスポンサーシップを集めることが可能となり,スポーツ組織の発展に資することができるでしょう。
渡辺ゼミのゼミ生は,最初は皆,普通の学生です。むしろ,2年生までの2年間で何も成し遂げることができず,このまま大学生活を終えてしまうことに不安を抱え,何かを成し遂げたい,自分を変えたいと強く願って入ゼミしてくる学生も少なくありません。渡辺ゼミの真骨頂は,普通の人間でも,全員が高い目標にコミットし,互いに助け合い,切磋琢磨し,ゼミ生一人ひとりがゼミにおいて唯一無二の存在になれば,ゼミとして必ず最高のパフォーマンスを実現できることを経験してもらうことです。そうした経験を通じて,たとえ自分の事ではなくても,仲間のために悔しくても泣き,嬉しくても泣くことができる,そんな人間関係が構築されていきます。
これまでプレゼンをしたこともない,パワーポイントを触ったことすらない,文献の探し方や読み方も分からない,そんな人も心配しないでください。渡辺ゼミでは,新ゼミ生に対して,3年生と4年生の二人がチューターとして割り当てられ,皆さんを支援します。
到達目標
企業組織あるいはスポーツの領域における組織心理・人間心理に関する諸課題を,組織心理学,管理会計,スポーツビジネスの単独の視点あるいはそれらを組み合わせた複合的な視点から解決する方策を,提案できるようになること。
授業計画と内容
典型的な3年生の年間スケジュールは下記の通りです。
● 2月下旬 春合宿(3泊4日,含む企業調査)
● 3月中旬 春ゼミ(1日間)
● 4月以降 週1回のゼミでグループワークの発表
第1回 グループワークの発表(先行研究のレヴュー①)
第2回 グループワークの発表(先行研究のレヴュー②)
第3回 グループワークの発表(先行研究のレヴュー③)
第4回 グループワークの発表(先行研究のレヴュー④)
第5回 グループワークの発表(先行研究のレヴュー⑤)
第6回 グループワークの発表(先行研究のレヴュー⑥)
第7回 グループワークの発表(先行研究のレヴュー⑦)
第8回 グループワークの発表(仮説の立案①)
第9回 グループワークの発表(仮説の立案②)
第10回 グループワークの発表(仮説の立案③)
第11回 グループワークの発表(仮説の立案④)
第12回 グループワークの発表(仮説の立案⑤)
第13回 グループワークの発表(仮説の立案⑥)
第14回 グループワークの発表(仮説の立案⑦)
● 8月初旬 夏ゼミ(2日間)
● 9月中旬 夏合宿(3泊4日,含む企業調査)
第15回 グループワークの発表(質問票の作成①)
第16回 グループワークの発表(質問票の作成②)
第17回 グループワークの発表(質問票の作成③)
第18回 グループワークの発表(データ収集①)
第19回 グループワークの発表(データ収集②)
第20回 グループワークの発表(統計解析①)
第21回 グループワークの発表(統計解析②)
第22回 グループワークの発表(統計解析③)
第23回 グループワークの発表(統計解析④)
第24回 グループワークの発表(結果の考察①)
第25回 グループワークの発表(結果の考察②)
第26回 グループワークの発表(論文化①)
第27回 グループワークの発表(論文化②)
第28回 グループワークの発表(論文化③)
(10月~11月にかけて全国経営経済ゼミナール大会,中央大学商学部プレゼン大会,日本スポーツ産業学会学生プレゼン大会,青山学院大学・横浜国立大学との合同ゼミ発表会に参加します。)
● 12月以降 グループワークを論文としてまとめる
典型的な4年生の年間スケジュールは下記の通りです。
● 2月下旬 春合宿(3泊4日,含む企業調査)
● 4月以降 週1回のゼミで卒論研究の発表
第29回 卒論研究の発表(先行研究のレヴュー①)
第30回 卒論研究の発表(先行研究のレヴュー②)
第31回 卒論研究の発表(先行研究のレヴュー③)
第32回 卒論研究の発表(先行研究のレヴュー④)
第33回 卒論研究の発表(先行研究のレヴュー⑤)
第34回 卒論研究の発表(先行研究のレヴュー⑥)
第35回 卒論研究の発表(先行研究のレヴュー⑦)
第36回 卒論研究の発表(仮説の立案①)
第37回 卒論研究の発表(仮説の立案②)
第38回 卒論研究の発表(仮説の立案③)
第39回 卒論研究の発表(仮説の立案④)
第40回 卒論研究の発表(仮説の立案⑤)
第41回 卒論研究の発表(仮説の立案⑥)
第42回 卒論研究の発表(仮説の立案⑦)
● 8月初旬 夏ゼミ(1日間)
● 9月中旬 夏合宿(3泊4日,含む企業調査)
第43回 卒論研究の発表(質問票の作成①)
第44回 卒論研究の発表(質問票の作成②)
第45回 卒論研究の発表(質問票の作成③)
第46回 卒論研究の発表(データ収集①)
第47回 卒論研究の発表(データ収集②)
第48回 卒論研究の発表(統計解析①)
第49回 卒論研究の発表(統計解析②)
第50回 卒論研究の発表(統計解析③)
第51回 卒論研究の発表(統計解析④)
第52回 卒論研究の発表(結果の考察①)
第53回 卒論研究の発表(結果の考察②)
第54回 卒論研究の発表(論文化①)
第55回 卒論研究の発表(論文化②)
第56回 卒論研究の発表(論文化③)
【2009年度~2022年度の具体的なゼミの内容については,すべて渡辺のホーム・ページ(「渡辺岳夫」「中央大学」で検索)またはブログ(「多摩の12階から」で検索)をご覧ください。】
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
①研究活動関連
・研究テーマに関連する先行研究のレヴューのとりまとめ
・仮説立案につながるアイデア創出
②研究活動以外の活動関連
・合宿における読書会とレクリエーション(テニスやバレーボール)
・ゼミ対抗のバレーボール大会やフットサル大会への出場とそのための練習試合
・OBとの交流会(渡辺会総会,渡辺会研究会)
・節目でのコンパ
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業への参加・貢献度,受講態度(意見の表明,他の学生と強調して学ぶ態度当)の状況,授業外に実施する行事(合宿,企業調査等)への参加・貢献度を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
メールやオフィスアワー,教員の空き時間なども活用して適宜指導している。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト・参考文献〕
入ゼミ後,適宜,指示します。
その他特記事項
〔募集人数〕
15名
〔注意事項〕
本ゼミの活動は,上述したように研究活動だけではなく,スポーツなどのレクリエーションにも全力で取り組みます。もちろん,ゼミ生の中には,ゼミ以外にも主たる活動に従事している人が何人もいます。大事なことは,オンとオフをしっかりと切り換えることです。ゼミに集中するときは,それに没入し,議論も発表も真剣勝負。わがゼミが,何年も連続で各種の研究プレゼン大会で優勝できているのは,その取り組みのおかげなのです。
さて,本ゼミの内容に興味を持った学生は,遠慮せずに直接,渡辺研究室(2号館12階21269号室)までアポをとったうえで質問に来てください(本年度はオンラインでも対応します!)。「渡辺」という人物の下見でも結構です。連絡は,wtakeo@tamacc.chuo-u.ac.jpもしくは042-674-3614まで。応募者多数の場合は,事前に質問や顔合わせに来てくれた学生を優先したいと考えています。本担当教員あるいは本ゼミについて,より詳細な情報を得たい方は,http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~wtakeo/を参照してください。
〔募集方法〕
〇レポート(manaba「レポート」利用)
〇面接試験
〔国外実態調査〕
実施しない
参考URL
http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~wtakeo/