シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
演習Ⅲ | 2024 | 春学期 | 金3 | 商学部 | 平澤 哲 | ヒラサワ テツ | 4年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF4-13XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。
演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
現代社会の課題と組織の挑戦
本演習は、現代社会の重要な課題とその解決に向けて取り組んでいる組織の活動を学ぶことを通じて、現実問題の複雑性を理解し、解決策を探求するための能力を培うことを目的とします。企業・非営利組織(NPO)・非政府組織(NGO)・セクター横断のプロジェクトの実際の活動について、組織理論とフィールド調査を通じて明らかにしていきます。こうした学習により、社会的な課題の解決に向けた組織のマネジメントについて理論的・実践的に考察できる能力を培うことを目指します。
希望学生:問題意識を持ち、主体的に学び、新しい考え方の習得に挑戦できる「実験マインド」のある学生を希望します。フィールド調査やグループ・ワークへの参加は必須です。2022年度は、島根県隠岐郡海士町にて夏合宿を行い、地域活性化や教育をテーマに現場調査を行いました。
演習論文:論文の提出・発表は必須です。自らの関心をもって主体的に調査できることを重視します。
(1)現代社会の課題と組織の挑戦
地域・環境・貧困・教育等における社会の課題と、その解決に向けて取り組んでいる企業・社会的企業家・NPO・NGO・プロジェクトについて学んでいきます。
(2)組織理論
組織理論の文献を通じて組織の基本的な側面を学びます。本演習では、リーダーシップ、組織文化、制度、組織変革・開発を中心に学習していきます。
(3)フィールド調査
組織の行動を深く理解するためには、現場を知ることが大切です。そこで、学生は、観察・インタビュー・文書のデータを集め、分析するための知識・スキルを習得します。グループ活動では、興味のある組織を選び、一緒に研究を進めていきます。また、合同ゼミを通じて、調査結果を発表していきます。
(4)リフレクションとダイアローグ
学習能力を継続的に向上できるように「リフレクション(振りかえり)」を重視します。また、お互いの成長を促すようなダイアローグ(対話)の能力を培うことを目指します。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
本演習では、現代社会の課題とそれを解決しようとする組織のマネジメントについて、理論的・実践的に理解できる能力を学生が培うことを目的とします。また、個人・社会の多様性を尊重し、柔軟に思考できる能力を培うことも目指します。さらに、知的好奇心を持って主体的に学びながらも、協調性とリーダーシップを発揮し、協力して学習できる姿勢を伸ばすことも目指します。
到達目標
・社会問題の背景や解決を目指した組織の活動を理論的・実践的に考察できるようになること。
・文献読解・プレゼンテーション・論文作成の基本的な知識・スキルを習得すること。
・自分の学習を振り返り、また、他者と共同で学習していく能力を身に着けること。
授業計画と内容
<授業計画>
演習Ⅰ
(1) ガイダンス(演習の進め方)
(2) 働き方のシフト(1):未来を形づくる5つの要因
(3) 働き方のシフト(2): 漠然と迎える未来の現実
(4) 働き方のシフト(3):主体的に築く未来・3つのシフト
(5) 現代社会の課題: 労働問題とNGO
(6) 現代社会の課題: 地域の課題と社会的企業家
(7) フィールド調査:情報収集と情報編集
(8) リフレクション:主張と探求
(9) 組織理論:リーダーシップ
(10)フィールド調査:研究計画
(11)フィールド調査:データ収集
(12)フィールド調査:グループ・ワークの計画
(13) リフレクション:個人・組織の学習モデル
(14) 総括
演習Ⅱ
(15)現代社会の課題:環境問題と企業家
(16)現代社会の課題:貧困とボランティア組織
(17)フィールド調査:データ分析
(18)フィールド調査:質的研究用ソフトウェアの学習
(19)フィールド調査:理論分析
(20)リフレクション:推論と行為
(21)組織理論:制度
(22)組織理論:組織変革・開発
(23)フィールド調査:グループ・ワークの結果発表
(24)フィールド調査:卒業論文のガイダンス
(25)現代社会の課題:教育格差とNPO
(26)リフレクション:マインドセット
(27)フィールド調査:演習論文の研究計画
(28)総括
演習Ⅲ
(1)ガイダンス
(2)演習論文の計画についての議論
(3)リフレクション:ダイアローグ
(4)リサーチ・デザイン:研究のアプローチ
(5)リサーチ・デザイン:文献レビュー
(6)リサーチ・デザイン:執筆戦略と倫理的配慮
(7)リフレクション:個人ケースの議論
(8)リサーチ・デザイン:研究目的・理論の活用
(9)リサーチ・デザイン:質的研究の特徴・手順
(10)質的研究の論文読解(1)組織とイノベーション
(11)質的研究の論文読解(2)組織変革
(12)演習論文のリサーチ・デザインに関する報告(1)
(13)演習論文のリサーチ・デザインに関する報告(2)
(14)リサーチ・デザインの総括
演習Ⅳ
(15)質的研究:観察
(16)質的研究:インタビュー・文書データ
(17)リフレクション:建設的な対話
(18)質的研究:データ分析
(19)質的研究:データ分析ソフトウェア
(20)演習論文の中間発表会と議論
(21)質的研究の読解(3)アントレプレナーシップ
(22)質的研究の読解(4)ソーシャル・アントレプレナーシップ
(23)リフレクション:建設的な対話と組織の学習
(24)質的研究:データ分析・基礎づけ
(25)質的研究:執筆
(26)演習論文に関する報告と議論(1)
(27)演習論文に関する報告と議論(2)
(28)授業総括
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
ゼミ合宿(夏季)では、フィールド調査を行います(企業・NPO等への訪問調査)。また、他大学と合同で研究発表を行います。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 30 | 社会問題や組織マネジメントの知識と考察能力、論文作成のスキルの習熟度 |
平常点 | 70 | 文献読解、プレゼンテーション、グループ・ワークへの主体的な参加 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
開講時・授業時に指示します。
その他特記事項
〔募集人数〕15名
〔募集方法〕
成績・レポート・面接試験により決定します。
〔国外実態調査〕
実施する