シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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言語学 | 2024 | 秋学期複数 | 火1,金3 | 商学部 | 栗原 文子、増田 桂子 | クリハラ フミコ、マスダ ケイコ | 1~4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-LG1-55XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
話し言葉であれ書き言葉であれ手話であれ、ことばは誰しもが日常的に使うものであり、また家族を含めた他者と関わって生きていくためには欠かせないものです。日常生活において、「命令調ではなくてお願いするように言った方がいいのではないか」「ちょっとつっけんどんに言い過ぎた」というように、ことばの使い方について考えることはあっても、ことばそのものの本質について考えることはないでしょう。この講義では、いつも何気なく使っている「ことば」について、音や語・文の成り立ち、意味、運用、ことばと社会との関わりなど、様々な側面から考えていきます。講義では言語学の考え方を紹介しつつ身近な例を用いて、ことばに対する関心と理解を高めることを目標とします。不定期に授業中にresponによるクイズやアンケートを行います。
科目目的
この科目は、カリキュラム上のリベラルアーツ科目に位置付けられていることから、この科目での学習を通じて、学生が言語の特性や運用の基礎知識を理解するとともに、言語をとりまく社会や文化との関係性について関心と理解を高めることを目的とします。
到達目標
この科目では、以下を到達目標とします。
・人間の言語の基本的特性および規則についての基礎知識を理解すること
・言語学の知識を用いて身の回りの言語現象を説明できるようになること
・ことばの習得、運用、社会や文化との関係性に関するトピックについて分析できるようになること
授業計画と内容
1. 言語とは・言語学とは
2. 動物の「ことば」、人間のことば
3. 世界の言語
4. 音の構造①(言語音の仕組みと体系)
5. 音の構造②(音の変化・韻律)/文字の発達
6. 語の構造
7. 文の構造
8. 意味の構造
9. 談話の構造
10. 日本語の諸相
11. 非言語コミュニケーション
12. ことば遊び
13. オノマトペ
14. 前半の理解度の確認
15. ことばの運用①(推意、協調の原理)
16. ことばの運用②(比喩、アイロニー)
17. 母語の獲得
18. 第二言語習得①(第二言語習得のメカニズム)
19. 第二言語習得②(学習者要因)[ディスカッションを含む]
20. ことばとアイデンティティ①(言語習得とアイデンティティの形成)
21. ことばとアイデンティティ②(二言語話者の事例)
22. ことばと性
23. ことばと社会①(日本)
24. ことばと社会②(アメリカ、オーストラリア)
25. ことばと教育
26. ことばと共生[グループワークを含む]
27. ことばとグローバリゼーション
28. 後半の理解度の確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回授業前にmanabaに掲載する講義資料に必ず目を通し、授業のポイントについて理解すること。
授業終了後は理論、概念、用語について復習し理解を深めること。各1時間程度の学習をすることが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 40 | 人間の言語の基本的特性および規則についての基礎知識を理解し、その知識を用いて身の回りの言語現象を説明できるかどうかを評価します。 |
期末試験(到達度確認) | 40 | ことばの運用や習得についての基礎知識と、ことばと社会や文化との関係性についての理解を深め説明できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 20 | responによるクイズやアンケートの回答・解答の状況を基準とします(不定期)。 |
成績評価の方法・基準(備考)
言語の特性や運用の基礎知識への理解と、言語とそれをとりまく社会や文化との関係性について、理論や事例を用いて説明できるかを評価します。
中間試験および期末試験のいずれかまたは両方を未受験の場合は、成績はFとなります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
講義内容に関するアンケート等をresponを用いて行い、学生の回答を紹介して講評します。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
講義資料を使用します。特にテキストは使用しません。
なお、講義資料は授業開始までに各自でmanabaからダウンロードしてください。
《主要参考文献》
高橋留美・大塚みさ・杉本淳子・田中幹大『やさしい言語学』研究社 2021年 ISBN: 9784327377489
瀬田幸人・保阪靖人・外池滋生・中島平三 編 『[入門]ことばの世界』 大修館書店 2010年 ISBN: 9784469213300
窪薗晴夫 編『よくわかる言語学』ミネルヴァ書房 2019年 ISBN: 9784623086740
新多了・馬場今日子『はじめての第二言語習得論講義:英語学習への複眼的アプローチ』大修館書店 2016年 ISBN: 978-4469246087
川上郁雄 編『「移動する子ども」という記憶と力』くろしお出版 2013年 ISBN: 9784874245798
各回によって参考文献は異なりますので、講義資料を参照してください。
その他特記事項
ソフトウェアの利用なし