シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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外国法概論1B-1 | 2023 | 春学期 | 火3 | 法学部 | 佐藤 修一郎 | サトウ シュウイチロウ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-NF2-006L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義は,「フランス第五共和制憲法」を素材として,フランスの統治機構及び人権保障のシステムにつき学修するものである。
具体的には,第五共和制の成立を検証した後,第五共和制憲法が定める大統領,政府,議会,裁判所,憲法院を中心に,各機関の構成,構造及び権限並びにその機能を確認し,検討を加えることを予定している。
また,第五共和制憲法は権利章典を伴わない点に特徴があるが,このことは決してフランスにおいて人権保障がおざなりにされていることを意味するのではない。むしろ,憲法院が果たす人権保障機関としての役割はますます重要となっていることから,憲法院による人権保障につき,考察する。
なお,外国法の学修に際しては,対象国の歴史や文化についての理解もまた重要となる。授業においては,こうした点にも配慮していきたい。
科目目的
この授業における学修を通じて,学生がフランスの政治制度及び人権保障制度の概略を理解すること,及び,比較憲法学的視点から日本国憲法を検討するための視座を獲得することを目的とする。
到達目標
この授業における学修を通じて,学生がフランスの政治制度及び人権保障制度の概略を理解するとともに,現代フランスが直面する諸課題を,憲法学の視点から解決する方策を提案できるようになることを目標とする。
授業計画と内容
第1回 第五共和制憲法概観
第2回 フランス憲法史(1)第五共和制憲法の成立
第3回 大統領
第4回 政府
第5回 国会
第6回 政府と国会の関係
第7回 フランスの裁判制度(1)司法裁判所
第8回 フランスの裁判制度(2)行政裁判所
第9回 フランスの裁判制度(3)憲法院
第10回 司法官職高等評議会,経済社会環境評議会,権利擁護官,地方自治
第11回 憲法改正
第12回 ヨーロッパ法とフランス法
第13回 フランス憲法史(2)1789年から第四共和制まで
第14回 総括・まとめ:第5共和制のかたち
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
配布資料を参考に,授業前に2時間の予習により受業のポイントを確認し,授業後に2時間の復習を行うことにより疑問点の解消を行うこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | 第2回目から第14回目の講義終了後の小レポート 及び 全14回の授業終了後の任意提出のレポート |
成績評価の方法・基準(備考)
第2回目から第14回目の講義終了後の小レポート
8点×13回=104点・・・①
全14回目の授業終了後の任意提出のレポート
5点・・・②
評価は,①+②による
ただし,100点を超えた部分は切り捨て。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】菅原・蛯原・小林編著『フランス憲法と社会』法律文化社,2023年
【参考文献】植野妙実子編著『フランス憲法と統治構造』中央大学出版部,2011年(日本比較法研究所研究叢書82)