シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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理科教育法2 | 2025 | 後期 | 金6 | 理工学部 | 栢野 彰秀 | カヤノ アキヒデ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
QC-TC3-B215
履修条件・関連科目等
・中学・高校理科の教員免許取得希望者が履修するための科目です。
・「教科に関する専門科目」と「理科教育法1,3,4」が主な関連科目となります。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「理科教育法1」で学んだ基礎(理論)を活用し始める科目です。今次学習指導要領で重視された「理科の見方・考え方」,「科学的探究」について、講義の後に班ごとに学習指導要領解説・配付資料・教科書・ネットでの検索を行いながらまとめ、全体に発表して共有し理解を深めます。
中学校教科書に見られる探究の過程を理解し、それに基づいて高等学校教科書でどのように探究の過程が導入され教科書が編纂されようとしているか、班ごとに考えながらまとめ、全体に発表して共有し理解を深めます。
探究の過程で特に重要な4つの段階「課題の設定」,「仮説の設定・検証計画の立案」,「結果の処理」,「考察・推論」を取り上げ、その意味内容の理解に基づいて、班ごとに単元計画を作成し、その場面の模擬授業を行い、全体で授業協議を行います。
科目目的
本科目は、今次中学校及び高等学校学習指導要領(理科・理数)の改訂の趣旨及び要点を理解し、それに記述された分野目標・内容の構成の考え方および教育方法を活用し、学習指導要領の趣旨を踏まえた理科の授業を構成し、実践するための基礎的スキルをつけることを目的としています。
今後履修する理科の指導法の授業科目(理科教育法3,4)へとつながる教育実践のための基礎科目です。これからの学習(理科教育法3,4)の方向性をつかむことも本科目の目的としています。
教科書を通読することも本科目の目的となっています。
到達目標
・今次学習指導要領の趣旨及び要点が説明できる。
・理科の見方・考え方が説明できる。
・科学的探究(問題解決)が説明できる。
・探究の過程の主要な各段階の単元計画が作成できる。
・単元計画に基づいた場面指導を行う。
・教科書を通読する。
授業計画と内容
第 1回:ガイダンス(授業の目的、内容、進め方、評価等)
第 2回:今次学習指導要領の改訂の経緯及び基本方針
第 3回:理科の見方・理科の考え方
中学校理科第3学年エネルギー領域の教育内容と方法
第 4回:科学的探究(探究の過程・問題解決)
中学校理科第3学年粒子領域の教育内容と方法
第 5回:中学校理科教科書に見られる探究
中学校理科第3学年生命領域の教育内容と方法
第 6回:高等学校理科教科書に見られる探究
中学校理科第3学年地球領域の教育内容と方法
第 7回:課題の設定(単元計画の作成を含む)
第 8回:模擬授業1(課題の設定・授業協議を含む)
第 9回:仮説の設定と検証計画の立案(単元計画の作成を含む)
第10回:模擬授業2(仮説の設定と検証計画の立案・授業協議を含む)
第11回:結果の処理(単元計画の作成を含む)
第12回:模擬授業3(結果の処理・授業協議を含む)
第13回:考察・推論(単元計画の作成を含む)
第14回:模擬授業4(考察・推論・授業協議を含む)
授業内容は変更される場合があります。
第1~14回:ICT・情報機器及び教材の活用を含みます。
第3~6回の「中学校理科第3学年△△領域の教育内容と方法」は、該当の箇所をグループで予め教科書を読み、プレゼンテーションソフトを使って発表する活動です。この活動には15分(10分発表5分解説)配当します。
manabaに掲載された授業資料を皆さんのPCにダウンロードしておいて、そのPCを見ながらの受講をお願いします。
定期試験は実施しません。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習
・資料は予めmanabaに掲載しますので、熟読してきてください。
・第3~6回の「中学校理科第3学年△△領域の教育内容と方法」は、該当の箇所をグループで予め教科書 を読み、プレゼンテーションを作る必要があります。
・第8,10,12,14回目の模擬授業に向けて各グループで学習指導案を作成する必要があります。
復習
・授業資料を見ながら毎回の授業をふりかえってください。不明な点があれば質問をしてください。
・第7回以降の授業では、指導案の作り方、授業協議について毎回の授業をふりかえってください。不明な点が多くあると思いますので質問をしてください。
授業終了後の課題提出
・基本的に毎回の授業後に課題を課しますので、締め切り日までに提出してください。提出方法は後にお知らせします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 30 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を基準とします。 |
その他 | 70 | 作成した学習指導案(30%)の状況を基準とします。 模擬授業(30%)の状況を基準とします。 「中学校理科第3学年△△領域の教育内容と方法」プレゼンテーション(10%)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が75%に満たない者、全ての課題・学習指導案を提出しない者はE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
「授業時間内で講評・解説の時間を設ける」と「授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う」を併用します。
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
「授業におけるICTの活用方法」とは、教員が授業でICTを活用するのだけだったら一面的になります。こどもがICTを自由自在に活用できるようになる視点が必要です。この観点からの授業を展開します。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
公立高等学校での教員経験
教員養成系大学学部での教員養成・教員研修・附属学校の機能強化についての実務経験
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
全ての学習内容に関連があります。教員養成段階の学生の実態、公立学校の子どもの実態に沿った授業内容を提供します。
テキスト・参考文献等
テキスト
東京書籍:『新編 新しい科学1~3』(2025)(文科省検定済み教科書)
中学校の理科教科書です。2025年度から改訂版の教科書になりましたので、授業開始後に購入の案内をします。
第一学習社:『物理基礎』,『化学基礎』,『生物基礎』,『地学基礎』(2025)(文科省検定済み教科書)
高等学校の理科教科書です。自分の専攻・専門の教科書を1冊購入します。授業開始後に購入の案内をします。
各回の授業資料
サブテキスト
文科省:『中学校学習指導要領(平成29年3月告示)解説理科編』,学校図書.
ISBN-10 : 4762506133
文科省:『高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)解説 理科編・理数編』,実教出版.
ISBN-10 : 4407348739
文部科学省のHPからダウンロード可能ですので、皆さんのPCにダウンロードしておいてください。教員採用試験を受験予定の人は書店で紙媒体に印刷された冊子を購入することをお勧めします。
参考文献等
適宜manabaに掲載するか、授業時に適宜配付します。