シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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地学実験Ⅰ | 2025 | 前期 | 木6 | 理工学部 | 金田 平太郎 | カネダ ヘイタロウ | 2年次配当 | 1 |
科目ナンバー
QC-TC2-B105
履修条件・関連科目等
特になし.ただし,「地学1」を履修済みないし履修中であることを前提として授業を進める.
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
地学に関する基礎的な室内実験(6回)および野外実習(日曜終日を2回)を実施する.具体的には,地形図実習,岩石・礫の観察,野外における段丘地形・段丘堆積物・堆積岩の観察および走向・傾斜計測などを行う.
科目目的
地球を対象とする地学という学問・教科のより深い理解のためには,座学による知識の修得とともに,実際に自身の手を動かし,自身の目で観察して学ぶこと,とくに,実際に野外に出て現地を自身の足で歩き,実際の地形や地質を自身の目で観察して,その性質や成り立ちを考えることが重要である.本実験では,室内および野外での作業や観察を通じて,理科教員に必要な地学の素養,とくに,地形図,岩石,河川地形,海岸地形等に関する基礎的な知識と観察・調査方法を身につけることを目的とする.
到達目標
地形図の読図,野外における基本的な地形・地質の把握,地層の走向・傾斜の計測,簡単な岩石の鑑定などができるようになることを目標とする.
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 地形図実習
第3回 荒川中流域(寄居)野外実習の事前準備・予習
<野外実習1 @荒川中流域(埼玉県寄居町)=5/18(日)>
第8回 岩石の観察
第9回 河川堆積物(礫)の観察
第10回 三浦半島(荒崎)野外実習の事前準備・予習
<野外実習2 @三浦半島(神奈川県荒崎海岸)=6/29(日)>
※ すべての実験に出席し,すべてのレポートを提出することが単位取得のための最低条件となる.
【とくに上記の野外実習日(日曜)に他の予定を入れてしまわないよう十分に注意すること】
※ 野外実習(2回)は日曜日終日を使う.以下のように,それぞれ実験4回分に相当する.
<野外実習1>
第4回 河成段丘の地形観察
第5回 河川堆積物の観察,地質ハンマーの使い方
第6回 荒川流域地形模型(川の博物館)の観察
第7回 河成段丘構成層および風成ローム層の観察
<野外実習2>
第11回 海成段丘〜相模湾の地形観察
第12回 浅海堆積岩(初声層)の観察,地層の走向・傾斜計測
第13回 箱根―東京軽石層の観察
第14回 深海堆積岩(三崎層)の観察,地層の走向・傾斜計測
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
室内実験課題や野外実習内容をレポートとしてまとめ,必ず提出のこと.
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり2時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | レポートの提出状況およびその内容に基づき評価する. |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:なし(必要な図表類をプリントないし電子資料として配布する)
参考書:
・井上公夫・向山 栄「建設技術者のための地形図判読演習帳 初・中級編」(古今書院)
・貝塚爽平ほか編「写真と図で見る地形学」(東京大学出版会)
・渡辺一夫「川原の石ころ図鑑」(ポプラ社)