シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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プログラム演習Ⅳ(リージョナルスタディ/南北アメリカⅠ) | 2024 | 春学期 | 木5 | 商学部 | 小田 悠生 | オダ ユウキ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-GL2-11XP
履修条件・関連科目等
2018年度以前入学生対象の事前登録科目です。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
グローバル・プロフェッショナル・プログラムに関心があるみなさんは、在学中または将来、海外で学ぶ・働くことに関心が強いのではないでしょうか。グローバリゼーションが急速に進むなか、国籍・民族・文化の異なる人々が隣り合わせで暮らし、働く世界は当たり前となっています。今日、世界の総人口の3.4%に相当する約2億6千万人の人々が生まれ育った国・地域の外で暮らしています。日本においても、さまざまな国・地域からの同級生・隣人・同僚がともに学び、暮らし、働くことは、すでに社会の現在であり将来です。たとえば、日本で生まれた人々の人口は減少の一途を辿っていますが(自然減少)、国外からの移住は増加を続けています(社会増加)。
こうしたグローバルな人の移動の中心にある国の一つが、本科目のテーマであるアメリカ合衆国です。その建国以来、数度目の移民の最盛期の只中にあるアメリカでは、総人口3億3000万人の14%が国外の出身です。近年の移民の主な出身地は、メキシコを筆頭に中国、インド、フィリピン、ベトナムといったラテンアメリカやアジアです。シリコンバレーの企業の半数以上が移民第一世代(外国出身者)によって創業されたように、狭義・広義の移民たちは、社会の活力の源泉であり、その多様性の源です。他方、コロナ禍でアジア系に対するヘイトクライムが増加したように、課題も顕在化しています。
毎週の授業では、とくに日本やアジアからの移民に重点を置きながら、さまざまな映画や文献にもとづくグループディスカッションを重ねるほか、東京で働く日系アメリカ人を招いたゲストトークと交流を行います。また、学期を通じた個人プロジェクトとして、ライフストーリーやインタビューに基づくプレゼンテーションを準備します。そして、アメリカ合衆国の社会だけではなく、グローバルな人の動きをもたらす国際情勢についても知識を深め、グローバルプロフェッショナルとしての素養を涵養します。
科目目的
プログラム科目に設置されたPBL型の科目は、商学部アドヴァンスト科目に位置付けられていることから、様々な分野において、多様性を理解・尊重し、柔軟な適応力・総合的な判断力・確かな実践力を身に付け、他者と協働する力を養うことを目的とします。
アメリカの社会や文化についての基本的知識を身につけながら、アメリカを窓口に、グローバリゼーションとともに人の移動が加速する世界の中で、多文化の共生・協働する社会について理解を深めること。
到達目標
1: 多文化社会であるアメリカ社会の特徴について説明できること
2: 環太平洋地域の人の移動の歴史と現在について説明できること
3: 多文化の共生・協働における諸課題を提示できること
授業計画と内容
1回 ガイダンス
2回 環太平洋世界と日系移民:ハワイと日系移民
3回 環太平洋世界と日系移民:カリフォルニア
4回 一世と二世
5回 第二次世界大戦と日系移民
6回 博物館へのフィールドトリップ
7回 日系アメリカ人の語り部によるゲストトーク
8回 中間発表
9回 現代のアジア系アメリカ人
10回 「モデルマイノリティ」論
11回 戦争・紛争と難民
12回 エスニックビジネス
13回 COVID19とヘイトクライム
14回 最終発表
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
さまざまな移民たちを描いた映画を、ディスカッションの予習として視聴します。
少なくとも一回のフィールドトリップを実施します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | 各回の課題映画について教員が提示するディスカッショントピックについて、授業前に自分の考えを投稿すること。 a) 教材の時代背景についての理解 b) 現代の問題と関連させた批判的考察 の2点を評価します。 2)各週の授業では、事前に投稿した意見にもとづいてディスカッションを行います。ディスカッションでは、他者の意見を踏まえて、自分の見解を発展させる力を評価します。 |
その他 | 50 | プレゼンテーション a) 明確な構成 b) 適切な資料の選定 c) 分かりやすい文章 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
貴堂嘉之『移民国家アメリカの歴史』岩波新書, 2018年。
ISBN 4004317444
〔参考文献〕
そのほか随時、授業内で指定する。
〔参考サイト〕
米日カウンシルー日系アメリカ人ストーリーテリングプログラム
https://www.usjapancouncil.org/ja/the-japanese-american-storytelling-program/
日米の関係強化を目的とする米日カウンシルから、ゲストスピーカーを招きます。
JICA海外移住資料館(横浜市みなとみらい地区)
https://www.jica.go.jp/jomm/
第二次大戦後、中南米への移住事業を担ったJICAが設立した、日本から北米・中南米への移住についての資料館です。フィールドトリップの予定先です。
その他特記事項
応募に先立ち、問い合わせたい事項がある場合は
yukioda.00b@g.chuo-u.ac.jp へ
〔募集人数〕
15名
〔募集方法〕
レポート(manaba「レポート」利用)
※B2(リージョナルスタディ/南北アメリカⅡ)と同時選抜です。
[ソフトウェアの利用]
ソフトウェアの利用なし