シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ビジネス・エシックス/特殊講義A(ビジネス・エシックス) | 2024 | 秋学期 | - | 国際経営学部 | 油谷 博司 | ユタニ ヒロシ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-OM2-CE09
履修条件・関連科目等
なし
授業で使用する言語
英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本科目では、ビジネス上で倫理問題が生じる状況下、どのように行動すべきかを考えます。しかしながら、答えは必ずしもありません。ビジネスの目的は利益追求ですが、企業が社会の一員である限り、社会において果たす役割も自ずと存在します。企業の利益と社会の利益が相反する事態や個人の利益と企業・社会の利益が相反する事態が起こり得て、この時、企業や職業人としての倫理問題が生じます。特に近年は、ビジネスに対し、単なる利益追求だけでなく、地球温暖化対応や人権への配慮など社会問題への貢献を求める声の高まり、また、ITの発達・普及により、ビジネスにおける倫理問題は複雑化しています。繰り返される企業不正から見えることは、私たちが倫理問題に関わっていることに必ずしも気付いていないケースがあるという現実です。しかしながら、過去の研究の蓄積から、倫理問題が発生する共通の背景があることもわかっており、理論化されています。本講義では、そうした倫理問題の難しさとビジネス・エシックスの理論を学ぶことで、卒業後のキャリアにおいて倫理問題への感度を高め、意思決定や行動の指針に資することを目的としています。
授業は、具体的なケースについて討議をするパートと、ケースのテーマに関わる理論的側面を解説するパートに分けて行います。ケースの討議を通じて、ビジネスにおける倫理問題の諸側面を自ら考察してもらい、それに理論的側面の解説を加えることで、問題の整理を試みます。グローバルに著名な企業に関連したケースが中心となりますが、日本特有と考えられる問題についても織り込む予定です。
授業は英語で行います。
科目目的
本科目は、科目群では企業マネジメントの科目として位置づけられています。本科目は、ビジネスの様々な場面での倫理的問題の存在に気付き、それに理論的整理を与えることで、意思決定や行動の指針形成に資することを目的としています。本科目で、ビジネス上で倫理問題が生じる状況と、それを理解する理論や行動の考え方を学ぶことにより、国際経営学部のディプロマ・ポリシーの「卒業するにあたって備えるべき資質・能力・態度」のうち、「4.組織的行動力」を養うことを目的にしています。
到達目標
本科目では、学生が以下の点ができるようになることを到達目標とします。
① ビジネス・エシックスの理論的側面を説明できる。
② ビジネスの様々な場面での倫理問題の存在に気付くことができる。
③ ビジネスで遭遇する倫理問題を理論的側面から考察できる。
授業計画と内容
以下の通りです。ただし、授業進行の都合により変更となる可能性があります。
第1回 イントロ
第2回 ビジネス・エシックスの定義
第3回 ビジネス・エシックスの理論
第4回 企業の社会的責任
第5回 企業文化と倫理
第6回 労働の意義
第7回 労働の権利
第8回 労働における義務
第9回 製品の安全
第10回 広告・マーケティング
第11回 環境への責任
第12回 多様性と差別
第13回 グローバリゼーション
第14回 まとめ:企業の不正
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で議論するトピックスを事前に掲示するので、授業前にmanabaに掲載する参考文献を読み、また必要なデータを収集して授業でのディスカッションに参加できるよう準備しておいて下さい。
以上、各授業4時間程度。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業で学んだビジネス・エシックスの理論面の理解度。 中間と期末の2回行います。 |
平常点 | 50 | ケース討議への取組み姿勢。 |
成績評価の方法・基準(備考)
レポートを提出しない者または理由なく出席が60%に満たない者については不合格とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
学生の意見集約や理解度の確認のためにResponやmanabaのアンケート機能・小テストを適宜活用します。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
およそ30年にわたり銀行に勤務し、その間海外のプロジェクトファイナンス組成、企業審査、不良債権処理、内部統制等に従事。海外勤務経験として、ニューヨーク及びバンコックに駐在。その他米国の他都市、アジア・豪州諸都市出張により外国人のマネジメントや交渉・コミュニケーションを経験。また、2年間中小製造業の経営企画や経理・決算にも従事。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務経験を基に、経験した事象の紹介、実務への応用を交えて授業を行う。
テキスト・参考文献等
なし
その他特記事項
なし