シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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NGO/NPO論 | 2024 | 秋学期 | - | 国際経営学部 | 山田 恭稔 | ヤマダ ヤストシ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-OM2-EP11
履修条件・関連科目等
履修条件:自ら考え、積極的に学ぶ姿勢を求める。
関連科目等:必須ではないが、国際経営学部で「社会学」を履修済みであることが望ましい。
授業で使用する言語
英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
NGO/NPOは、国内でも国際社会でも、社会的課題の解決のために公共的公益的活動に取り組む団体や組織であり、国家(政府)や市場(企業)と共に重要なアクターとして認識されている。本授業では、特にグローバルな問題や国際協力に取り組む国内及び国際NGO/NPOの実態と活動に理解を深め、その意義ならびに期待される役割に注目し、現代社会と自分との関わりや国際貢献の可能性について考えることを目指す。まず、NGO/NPOとは何かについて、定義、意義、特徴、組織原理、台頭の歴史的背景を概観した後、NGO/NPOが地域、国、国際社会の各レベルで果たす役割について、様々な事例を紹介・分析し合いながら学生相互に理解を深める。
科目目的
・NGO/NPOの歴史的および社会的意義、その多様な取り組みについて、理解し説明することができる。
・NGO/NPOの組織マネジメントや活動アプローチについて、理解および分析し説明することができる。
・NGO/NPOの活動を「公共性」や「持続的な地域社会」の観点から考え、NGO/NPOを自らの生活や生き方と関連付けて捉えることができる。
到達目標
・NGO/NPOの組織とその活動メカニズムの理解に基づき業務を的確に行うことができる深い能力を修得する。
授業計画と内容
各回の授業内容は、以下の通りである。
第1回 オリエンテーション:本科目のねらい
第2回 NGO/NPOの歴史的背景と基本概念① NGOの定義、特徴、基本理念
第3回 NGO/NPOの歴史的背景と基本概念② 日本におけるNGOの歴史
第4回 NGO/NPOの歴史的背景と基本概念③ NPOの定義と特徴
第5回 地球規模の社会的課題に対するNGO/NPOの取り組み① 貧困軽減
第6回 地球規模の社会的課題に対するNGO/NPOの取り組み② 地球環境
第7回 地球規模の社会的課題に対するNGO/NPOの取り組み③ 人権
第8回 社会的課題に対するNGO/NPOの活動と可能性:地域づくり(ゲストスピーカーによる特別授業)
第9回 途上国が抱える社会的課題に対するNGO/NPOの活動と可能性① 初等教育の機会
第10回 途上国が抱える社会的課題に対するNGO/NPOの活動と可能性② 自営女性の人権
第11回 日本が抱える社会的課題に対するNGO/NPOの活動と可能性① 子供、社会教育
第12回 日本が抱える社会的課題に対するNGO/NPOの活動と可能性② 福祉、医療
第13回 日本が抱える社会的課題に対するNGO/NPOの活動と可能性③ 在住外国人労働者
第14回 総括
特に第9回から第13回では事例からの学びに重きを置く。そのため、 「プレゼンテーション」、「ディスカッション」、「グループワーク」などのアクティブ・ラーニングの要素を中心に取り入れて授業を進める方針である。
また、履修者の人数やゲストスピーカーの都合などによって、授業スケジュールならびに進め方を変更することもある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業でのグループ・プレゼンテーションやディスカッションに先立って、資料などの下調べのみならずグループメンバー間での討議をもグループワークを通した準備の一環として、学生たちにしばしば求める。必ず積極的に対応すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 10 | 期末課題 |
平常点 | 90 | グループワーク、グループ・ディスカッション、プレゼンテーション:計60% リフレクションカード:20% 授業中のディスカッションへの貢献度:10% 下記の備考も参照せよ。 |
成績評価の方法・基準(備考)
リフレクションカードは、各授業後に作成してもらう。授業やプレゼンテーションの内容に対するコメントや感想のみならず、自分が発表者だった回については、プレゼンテーションの準備段階としてのグループワークを通して感じたことや考えたことを書いてもらう。
リフレクションカードへのフィードバックならびにプレセンテーションの講評は、必要に応じ、授業時間内に設ける。
授業でのグループ・ディスカッションには、授業時間外の準備をあらかじめ伴うが、これらの準備も評価では不可欠な側面となる。クラス全体及びグループでのディスカッションでは、批判的な理解と情報収集、ならびに洞察力のある思考に基づく積極的な発言が期待される。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manaba
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
社会開発国際調査研究センター 主任研究員(地域社会開発)、在職1993年7月〜2019年3月。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
各回における経験の共有や事例の紹介。特に、第5回、第6回、第7回、第9回、第10回では、その内容が多い。
テキスト・参考文献等
テキスト:なし。
参考文献:- Lewis, David. Non-governmental Organizations, management and Development. London, UK: Routledge. 2014.
- Lovell, Catherine H. Breaking the Cycle of Poverty. Boulder, CO, USA: Kumarian Press. 1992.
- Mannan, Manzurul. BRAC, Global Policy Language, and Women in Bangladesh. Albany, NY, USA.: State University of New York Press. 2015.
さらに必要に応じて講義内で紹介する。また、可能な限り、manaba上で掲載する。
その他特記事項
・授業では、共に学ぶ学生への配慮、正しいマナーを求める。特に、講義や発表中の私語、授業内容と無関係なスマホ使用、不要な出入り等は控えること。
・服装・行動に関する社会的な常識・マナーを遵守すること。
・日頃から様々なNGO/NPOの組織や活動に関する情報を調べることを求める。さらに、活動や取り組みの現場への理解を深めるために、実際のNGO/NPOへの参加やインタビューなどを行なうことも非常に望ましい。