シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ヨーロッパ産業論 | 2024 | 秋学期 | - | 国際経営学部 | 田中 晋 | タナカ ススム | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-AT3-AI10
履修条件・関連科目等
特定の前提条件はない。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本科目では、ヨーロッパの中でも、特にEUの産業とその構造、競争力維持に向けた取り組みを学び、産業政策や成長戦略の視点から、将来の実務に役立つ欧州ビジネスの基礎知識を身に着けることを目指します。EUの産業・企業構造の基礎を統計で見た後に、EUの成り立ちや現在の成長戦略の柱であるデジタル化政策とグリーン(環境)政策を概観し、EUや一部の国の競争力維持に向けた取り組みを、日本企業が欧州市場でこれまで直面してきたビジネスチャンスと課題や、最新のトピックも交えながら、産業・企業の視点で解説します。
科目目的
本科目では、対象をヨーロッパの中でもEUに絞り、EUの産業構造と、主要な成長戦略、最新トピックスを学び、将来の実務に役立つ欧州ビジネスの基礎知識を身に着けることを目指します。
到達目標
EUの成り立ちや仕組みを含めて、ヨーロッパ産業の現在地と課題を理解するための知見を養う。
授業計画と内容
以下の項目は当初の予定です。EUの政策動向等も踏まえて、マイナー修正があり得ます。また、どこかの回で、EU域外のスイスについても触れる可能性があります。
第 1 回 オリエンテーション:統計でみるEUの産業構造
第 2 回 EUの市場統合・拡大と成長戦略
第 3 回 EUのデジタル政策と新産業戦略
第 4 回 EUの温暖化対策と脱炭素戦略
第 5 回 自動車産業
第 6 回 製造拠点としてのハンガリーと中・東欧諸国
第 7 回 授業内試験と中間まとめ
第 8 回 日本EU経済連携協定(EPA)
第 9 回 ドイツの産業構造と中小企業
第10回 英国のEU離脱(ブレグジット)(1)
第11回 英国のEU離脱(ブレグジット)(2)
第12回 オランダの産業構造とスマート産業
第13回 EUの対中国戦略
第14回 総括・まとめ
なお、各回の授業では、担当教員の職歴(日本貿易振興機構、在職1990年4月~現在)の経験に基づく内容も多く含みます。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業終了後に、当該授業についてのコメントを受け付けます。また、次回の授業に向けて準備するための課題を出します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 40 | 授業で扱ったテーマについての試験を行う。 |
期末試験(到達度確認) | 40 | 授業で扱ったテーマについての試験を行う。 |
レポート | 10 | 次回の講義テーマに関する課題の提出を評価します(最大11%まで評価、全体が100%を越える場合は超過分を切り捨て)。 |
平常点 | 10 | 授業での意見表明、コメントなどの積極的な参加、授業後の気づきの提出を踏まえて評価します(最大24%まで評価、全体が100%を越える場合は超過分を切り捨て)。ただし、授業を聴講していない場合は評価の対象外とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
学生の意見集約や理解度の確認のためにmanabaのアンケート機能を適宜活用します。また、ノートPCを持参してください(個人ワークの際に利用)。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
日本貿易振興機構(ジェトロ)という政府機関で33年勤務し、うちフランスに3年半駐在、その後、ベルギーに2回、計10年間駐在した。現在は、ジェトロ本部で、海外の情報を日本企業に提供する部署に在籍し、グリーン、およびビジネスと人権に関する調査に従事。主に欧州と関わりながら、欧州での展開を目指す日本企業、また、欧州に進出した日系企業のサポートに従事してきた。5月からスイスに駐在予定。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
EU市場の統合と拡大、欧州進出日系企業の課題に関する考察、日EU・EPA締結に至る経緯など。また、授業に出てくる各テーマや、各国の話の中でも実体験に基づく内容が含まれる。
テキスト・参考文献等
テキスト:指定なし。
講義資料をmanabaで事前に配布する。