シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国政治社会論 | 2024 | 秋学期 | - | 国際経営学部 | 深町 英夫 | フカマチ ヒデオ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GM-AT3-AI11
履修条件・関連科目等
日本語の資料を読解できること。
授業で使用する言語
日本語/英語/その他
授業で使用する言語(その他の言語)
補助言語:中国語
授業の概要
今日、「世界の工場」とも「世界の市場」とも呼ばれる中国の経済には、多くの「謎」があります。たとえば、「巨大な国土と人口が急速な経済発展を可能にしたのか?」「人々はどのように金銭や労働を捉えているのか?」「どのように組織や人脈は機能するのか?」「エリートと大衆の関係はどうなっているのか?」「なぜ一党支配下で技術や制度の革新が成功しているのか?」これらの疑問について考えるため、日本・中国・西洋の歴史学・社会学・経済学のさまざまな文献を読みます。
科目目的
中国の目覚ましい経済発展や技術革新は、日本とも西洋とも異なる社会構造や国家機構、そして独特の歴史と密接に関わるものです。この授業では中国の社会と国家の特質を学び、学生の異文化理解を促します。
到達目標
幅広い社会科学の研究に触れることにより、中国の社会や国家を分析する鍵となる概念や視点を把握します。
授業計画と内容
1. 導入
2. 秩序と動員
3. 公と私
4. 差序格局
5. 国家形態と民間社会
6. 環境と経済
7. 社会の編成
8. 儒教とピューリタニズム
9. 近代化と革命
10. 農村リーダー
11. 台頭の起源
12. 経済格差
13. 制度とイノベーション
14. 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | 比較と分析 |
平常点 | 80 | 文献の読解 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manaba
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:
岡本隆司『近代中国史』筑摩書房、2013年。
田原史起『二十世紀中国の革命と農村』山川出版社、2008年。
梶谷懐『中国経済講義 統計の信頼性から成長のゆくえまで』中央公論新社、2018年。
参考文献:
高口康太『中国「コロナ封じ」の虚実 デジタル監視は14億人を統制できるか』中央公論新社、2021年。
梶谷懐・高口康太『幸福な監視国家・中国』NHK出版、2019年。
費孝通:《郷土中國》三聯書店,1985年。
費孝通(西澤治彦訳)『郷土中国』風響社、2019年。
陳其南:〈傳統中國的國家形態、家族意理與民間社會〉,中央研究院近代史研究所編:《認同與國家 近代中西歴史的比較》中央研究院近代史研究所,1994年。
陳其南(林文孝訳)「伝統中国の国家形態と民間社会」溝口雄三等編『アジアから考える4 社会と国家』東京大学出版会、1994年。
余英時:《中国近世宗教倫理与商人精神》聯経出版,1988年。
余英時(森紀子訳)『中国近世の宗教倫理と商人精神』平凡社、1991年。
ジョヴァンニ=アリギ(上野友也等訳)『北京のアダム・スミス 21世紀の諸系譜』作品社、2011年。
阿里吉(路愛國、許安結、黄平譯):《亞當・斯密在北京》社會科學文獻出版社,2009年。