シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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企業の情報戦略とEA | 2024 | 後期 | 木5 | 国際情報学部 | 角田 篤泰 | カクタ トクヤス | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-OC3-SE08
履修条件・関連科目等
「システムコンサルティング技法」が既修であることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代において企業の持続的存続と情報システムは不可分であるが、中長期的に整合性・蓋然性を保ち、局所最適ではなく全体最適を達成するシステムを実装することは困難を極める。適切な情報戦略を立案し、実装することは企業に限らず組織体の存亡に直接の影響をもたらす。基本的には近年のDXに関する知見を学ぶことが主眼となる。本講義ではそのためのツールとして、全体的最適化を中核とするエンタープライズアーキテクチャ(EA)の概念を正しく学び、実務において用いるための知見を得る。特に、近年の企業や組織のDXの流れの中で、EAの持つ意義の再確認とクラウド化を前提とした変革について問題意識を高める。なお、前半では、情報技術の基礎などについても確認しながら、DXの基本的な考え方やシステム科学的素養を身に付ける。
科目目的
単なるIT戦略だけでなく、企業活動を情報戦略の視点で捉えるための基礎知識を身につけて、企業の情報戦略の企画立案を行えるIT人材となる素養を育む。
到達目標
エンタープライズ・アーキテクチャの意義、基本概念、基本的ツール、および考え方を習得する。
企業活動における情報戦略立案のための素材となる業界動向について知見を得る。
授業計画と内容
例年少人数制の授業となり、座学時間も長いですが、必要に応じて、対話やディスカッションの多い演習に近い授業となります。各回のテーマは次の通りですが、受講生の理解の度合いによって、多少の変動や入れ替えがあります。
第1回 オリエンテーション
第2回 企業の競争戦略とDX
第3回 情報技術のおさらい
第4回 企業の情報戦略の歴史と経緯(1):1990年以前
第5回 企業の情報戦略の歴史と経緯(2):1990年以降
第6回 エンタープライズ・アーキティクチャ(=EA)の意義:全体的整合性
第7回 システム科学の考え方
第8回 システム科学と情報・認識
第9回 全体的整合性:分割と統合
第10回 情報・ルール・グローバル化とIT
第11回 EA概論とEAの構成要素(1):BA・AA・DA
第12回 EAの構成要素(2):TAとクラウド化
第13回 DX戦略と今後
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 最終課題レポートを課す。 |
平常点 | 70 | 各回に必要に応じて実施される小テストやレポート課題の総計点を成績の70%として換算する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席が10回に満たない者の単位修得を認めない。なお、出席が10回に満たない者はリタイア者とみなされ、成績評価の対象とせず、F判定となる。また、無断欠席も単位認定されない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業内の講評では、受講生全体を対象として説明する。個別の質問にはmanabaコレクションを用いて受けつける。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
受講生数が10名程度以内の場合は、対話的授業となる。プレゼンなどの義務はないが、毎回質疑応答があり、無回答は禁止している。ツールの使い方の練習なども行うことがある。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
受講生数が10人程度以内の場合は、教員の方で用意するWeb上のグループウェア環境を利用することがある。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
民間企業や大学において、教育・研究以外の職務として、部局のネットワーク化やシステム統合プロジェクトおよび運営を担当。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
組織の情報戦略上、旧システムのリプレイスや再構築について実施されるケースが多いが、組織のシステム化や統合について、必要に応じて実務経験上の問題点や取組みなどについても紹介する。
テキスト・参考文献等
テキストは特に指定しない。配布資料等で代替する。
参考文献は授業の中で適宜示す。
その他特記事項
授業方法が演習のスタイルに近いため、授業方法の詳細は本コースのニュースに第1回講義の1週間前には示しておくので、それを読んで履修を決めること。
なお、アクティブラーニングも実施するため、座席指定や第2回以降の授業準備があり、そのため履修意思のある受講生は第1回授業の出席を必須とする。