シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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宗教とメディア | 2024 | 後期 | 金5 | 国際情報学部 | 保坂 俊司 | ホサカ シュンジ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-RC3-GL14
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講座では、これまでも学んできた宗教と文明の関係性を、宗教の各要素、具合的には教理や思想、芸術などの表現形態の発信、定着、展開という現象を、宗教情報の発信手段(和)メディア)との関係という視点から、考察します。つまり、宗教情報の発信手段が具合的にどのように展開し、それが結果として人類の文明的発展にどのような役割を持ってきたいかを検討します。
科目目的
宗教は極めて主観的な言語体系と思われますが、それのみならず宗教は芸術などの具象情報、さらには現実社会への具合的な展開(政治、経緯制度などですが、この点は既に他の講義で既習が望ましい)を伴っています。つまり、宗教は文明形成のもっとも重要な基本要素の一つです。この宗教が提示する価値観をどのような手段で、発信し、定着させてきたかを知ることは、文明を理解する重要な要件です。宗教情報の発信は、石版や粘土板、石柱、金属、植物片(貝葉・竹簡・木簡など)そして、各種映像手段などが用いられましたが、それらは各時代の最先端の技術でありました。そして、いまもその伝統はSNS等の利用に繋がっています。
これらの事を明らかにすることで、グローバル社会における宗教の果たす役割などを総合的に考察します。
到達目標
グローバル時代の社会構造理解に、単なる技術的な側面のみならず、文化的な要素を逢わせて総合的に理解し、最先端技術をになるものとしての教養を身につける。
授業計画と内容
1・ガイダンス グローバル時代に宗教を学び、生かす意義など
2・古代における宗教の発信・展開の手段について具体的な事例を提示しつつ、考察する。
3・古代宗教の発信手段・・・宗教は何故、伝達・拡散するのか?(時間的、空間的な連続性の探求)
4・無文字宗教の伝播の実情に関して、具体的な検討・・・・1 口伝、身体的伝承
5・文字宗教の伝播とそのメディアの役割・・・・文字と素材の検討・・・石、粘土版、・・・・。
6・宗教のメディア(1)・・・宗教伝播に果たした役割・・・仏典、聖書・・・。
7・宗教と聖像・(1)・・・聖像の歴史
8・聖像というメディア・・仏教、キリスト教などの形態と文明の形態
9・ 聖像否定の宗教(1)・・・セム族の宗教絵画、彫刻、建築などを事例に)・・・・・・・
10・日本における宗教表現の特性
11・近代以降の事例(1)新聞・電波利用の時代・・・近代メディア時代の布教活動
12・アメリカにおける布教の事例(ラジオから映像)
13・SNS時代の宗教とメディア
14・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
特にありませんが、宗教の拡大(時間、地域など)をメディア(媒体)との関係を、その素材や手段から考えるという意味で、芸能や芸術などと関係させて考えましょう。日本で言えば、絵画、彫刻、文学、
はもとより能、歌舞伎、各種芸能等もその範疇になるので、興味ある方は、研究してみてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | レポートの完成度(テーマに関しての努力の成果)を観ます。 |
平常点 | 40 | 発言など。授業態度も。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
リモート授業の場合は、学部規定に準じます。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
保坂俊司『宗教と情報」(北樹出版社)2018を参考として使います。
その他は、レジメなどを配布します。