シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際関係論 | 2024 | 前期 | 火2 | 国際情報学部 | 渡部 春佳 | ワタナベ ハルカ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
GI-IS2-GL06
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
使用する資料が英語である場合があります。
授業の概要
文化や環境の保護は、何世代にも及ぶ非常に長期的視野から取り組んでいかなくてはならない課題であり、その実現には国際的な協力や調整が求められる。その一方で、価値を守るルールづくりは容易ではない。本授業では、グローバル化が進む社会において、いかにして固有の文化の価値を守り、普遍的な価値と調和しながら保護していけるのかを考察する。具体的には、UNESCOが1972年採択した「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」および、2005年採択した「文化的表現の多様性の保護及び促進に関する条約(文化多様性条約)」を中心に、その取り組みを取り上げ議論する。
科目目的
国際社会の取り組むグローバルな課題を知るとともに、どのようにその解決に向けルールづくりがなされてきたかを学ぶ。とりわけ文化政策の分野において、グローバル化やデジタル化のもとで多様な価値を守っていくために、国際社会がどう協調してきたのか、また日本の立ち位置について理解するための基本的な知識を得る。
到達目標
1. 文化政策の分野における国際的な課題について理解する。
2. 世界遺産条約・文化多様性条約が実現しようとする価値や生まれた背景を知るとともに、その枠組みの限界と可能性について理解する。
授業計画と内容
第1回. 国際協力の重要性と困難
第2回. UNESCOのグローバルアジェンダ
第3回. 世界遺産の理念とルール確立
第4回. 世界遺産条約とマネジメント
第5回. 世界文化遺産の類型:文化的景観
第6回. 世界文化遺産の類型:産業遺産
第7回. 地域の開発と世界文化遺産
第8回. 無形文化遺産
第9回. 創造都市ネットワーク
第10回. 文化多様性条約
第11回. 持続可能な開発と文化多様性
第12回. 文化多様性とジェンダー
第13回. 文化多様性と子ども
第14回. 全体の総括:枠組みの限界と可能性
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 試験を実施し、到達目標に沿って評価する。 |
平常点 | 60 | 授業への参加(発言、リアクションペーパー)など。なお、病欠や公欠等の特段の理由がない欠席、及び無断欠席がある場合には、単位を付与しない。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
学生のノートPC等の端末からのリアクションペーパーを提出してもらう
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:西村幸夫・本中眞編『世界文化遺産の思想』(東京大学出版会)。
参考文献:授業中に提示する。
その他特記事項
講義の進行によって、授業計画に示した各回の順番に若干の変更がある場合がある。