シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究(社会保障論) | 2024 | 通年 | 火3 | 経済学研究科博士課程後期課程 | 宮本 悟 | ミヤモト サトル | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EG-OM6-101L
履修条件・関連科目等
前期課程にて「社会保障論Ⅰ」および「社会保障論Ⅱ」の単位を取得していることが求められる。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テキスト輪読を通じて、社会保障政策・制度を理論的視点から考察する。とりわけ、社会手当の在り方を中心テーマに掲げ、資本制社会における社会保障の在り方を検討したい。また、履修者の博士論文作成に配慮して、各人の研究状況を適宜報告してもらう。
科目目的
社会保障政策・制度に関する博士論文の作成に向けて、必要とされる資料分析能力・論文執筆能力の獲得を目指す。
到達目標
①社会保障政策・制度に関する文献・資料の精緻な分析ができるようになること、②社会保障に関する学術論文を作成できるようになること、などを目標とする。
授業計画と内容
1. ガイダンス
2. 輪読①(フランス家族手当の起源)
3. 輪読②(家族手当補償金庫の成立過程)
4. 輪読③(労働組合の家族手当政策)
5. 輪読④(雇主組織の家族手当政策)
6. 輪読⑤(1932年「家族手当制度」の成立過程)
7. 輪読⑥(1932年「家族手当制度」の諸問題)
8. 輪読⑦(1938年の家族手当諸改革)
9. 輪読⑧(ヴィシー体制下の家族手当制度)
10. 輪読⑨(第四共和政下の家族手当制度)
11. 輪読⑩(ラロック・プランと社会保障制度)
12. 輪読⑪(家族給付部門の創設)
13. 輪読⑫(MRP主導下の家族手当改革)
14. 輪読⑬(第五共和政下の家族手当制度)
15. 輪読⑭(制度間・制度内財政調整のメカニズム)
16. 輪読⑮(1967-68年の社会保障改革)
17. 輪読⑯(「五月闘争」と社会保障)
18. 輪読⑰(1970年代の家族手当改革)
19. 輪読⑱(CNPFの社会保障政策)
20. 輪読⑲(「社会保障共同綱領」による労働側の結束)
21. 輪読⑳(ジスカール政権による「制度間財政調整」導入)
22. 輪読㉑(社会保険部門の財政不均衡)
23. 輪読㉒(ミッテラン政権の社会保障政策)
24. 輪読㉓(社会保障財政への国税投入構想)
25. 輪読㉔(家族手当財源へのCSG導入)
26. 輪読㉕(雇主負担軽減による家族給付財政の「赤字」化)
27. 輪読㉖(1997年家族手当改革)
28. まとめ(社会手当の在り方)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業中に提示する課題には、必ず取り組むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | ①報告内容、②議論への参加状況 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
宮本悟『フランス家族手当の史的研究』御茶の水書房、2017年。