シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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政治思想史演習2(D) | 2024 | 後期 | 月5 | 法学研究科博士課程前期課程 | 青木 裕子 | アオキ ヒロコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-PS5-708S
履修条件・関連科目等
「政治思想史演習1(D)」を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業「政治思想史演習2(D)」は、「政治思想史演習1(D)」に引き続き、デモクラシーとリベラリズムとの関係性を考えるために、アメリカのリベラリズムの特異性とアメリカのデモクラシーの特徴について検討します。この目的のために、アメリカのリベラル・デモクラシーのバックボーンをなす思想の一つとしてアメリカで発展したプラグマティズムの思想に着目し、コモン・センス哲学からの影響について検討したいと思います。この目的のために、コモン・センス哲学とプラグマティスムの代表的な文献を検討し議論し、理解を深めていきます。
科目目的
本授業「政治思想史演習2(D)」の目的は、「政治思想史演習1(D)」に引き続き、デモクラシーとリベラリズムとの関係性を考えることにあります。この目的のために、アメリカにおける実践やコモン・センスを重視する現実主義的な思想の源泉を歴史的に探究してきます。まず、建国初期アメリカの大学でスコットランド啓蒙思想、特にコモン・センス哲学が熱心に受容された理由について考えたいと思います。そして、その後アメリカで発展したプラグマティズムについて、コモン・センス哲学からの影響関係の有無を検討したいと思います。この目的のために、コモン・センス哲学とプラグマティスムの代表的な文献を検討し議論し、理解を深めていきます。
到達目標
この授業の到達目標は、プラグマティズムの思想の特徴を捉え、アメリカのリベラリズムの特殊性、アメリカのデモクラシーの特徴について理解を深め、今日におけるリベラリズムとデモクラシーとの関係性についてアメリカ思想の観点から議論できるようになることです。
授業計画と内容
1. この授業の概要
2. 「スコットランド啓蒙」、「コモン・センス(常識)哲学」とは何か
3. アメリカとコモン・センス哲学
4. コモン・セン哲学の検討:ビーティの著作の検討
5. コモン・セン哲学の検討:オズワルドの著作の検討
6. コモン・セン哲学の検討:ケイムズ卿の著作の検討
7. コモン・セン哲学の検討:ヒュームの著作の検討
8. コモン・セン哲学の検討:リードの著作の検討
9.スコットランドからアメリカへ:ウィザースプーンの著作の検討
10. プラグマティズムとは何か
11. ウィリアム・ジェームズの著作の検討
12. デューイの著作の検討
13. ローティの著作の検討
14. 総括:コモン・センス哲学とプラグマティズムの関係性
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストのわからないところをよく調べて、ノートにまとめて授業に臨み、復習する時もノートにまとめること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | レポート課題 |
平常点 | 28 | 議論への参加 |
その他 | 32 | プレゼンテーション |
成績評価の方法・基準(備考)
ただし、出席率が70%に満たない場合、あるいは課題を提出しない場合は不合格とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
Webexを用いてオンライン双方向授業も実施する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:
資料を配布する。
参考文献:
青木裕子・大谷弘編著『「常識」によって新たな世界を切り拓けるか―コモン・センスの哲学と思想史』晃洋書房、2020年。