シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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政治社会学演習2(A) | 2024 | 後期 | 木3 | 法学研究科博士課程前期課程 | 井口 暁 | イグチ サトシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-PS5-716S
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本科目では、履修者各自の研究の参考とするために、リスク社会学、現代社会論の主要な文献を講読します。そうすることで、さまざまな危機や脅威に直面する「リスク社会」においてどのような社会問題が発生し、どのような政治的対処が求められているかについて理論的な観点から捉えるための見取り図を獲得することを目指します。
科目目的
本科目の目的は、災害や公害、地球環境問題、感染症パンデミック等に直面する「リスク社会」の諸問題について体系的に理解するために、リスク社会学/科学技術社会論の主要な文献を講読し、理論的な見取り図を獲得することです。政治社会学演習2では、リスク社会学の主要理論であるメアリー・ダグラスとミシェル・フーコーのアプローチ、また「わからないこと(非知)」の社会学に関連する文献を講読し、討論します。
到達目標
リスク社会学の主要文献を体系的に理解し、各研究アプローチの背景、目的、長所と短所について他者にわかりやすく解説することができるようになる。各研究アプローチを用いて、具体的な事例を分析し、自らの研究に活かすことができる。
授業計画と内容
第1回目 夏休みの課題/各自の研究進捗の報告(1)
第2回目 夏休みの課題/各自の研究進捗の報告(2)
第3回目 ダグラスのリスク文化論(1):穢れと危険
第4回目 ダグラスのリスク文化論(2):政治的非難とリスク
第5回目 ダグラスのリスク文化論(3):ケーススタディ
第6回目 フーコーの統治性論(1):生政治とリスク
第7回目 フーコーの統治性論(2):新自由主義とリスク
第8回目 フーコーの統治性論(3):ケーススタディ
第9回目 非知(わからないこと)の社会学(1):科学的非知文化の多元性
第10回目 非知(わからないこと)の社会学(2):ケーススタディ
第11回目 非知(わからないこと)の社会学(3):非知の有益性
第12回目 非知(わからないこと)の社会学(4):ケーススタディ
第13回目 応用的事例研究に向けた検討と討論
第14回目 演習のまとめと総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 文献発表、研究発表、ディスカッションでの発言を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業内でレジュメや資料等を提示・配布します。
参考文献は以下の通り。
Jens O. Zinn, Social Theories of Risk and Uncertainty, Malden, MA : Blackwell Pub., 2008(978-1405153362)
隠岐さや香ほか、『現代思想 2023年6月号 特集=無知学/アグノトロジーとは何か--科学・権力・社会』、青土社、2023年(978-4791714476)