シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際貿易・政策論Ⅰ | 2024 | 前期 | 水2 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 阿部 顕三 | アベ ケンゾウ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EG-CM5-101L
履修条件・関連科目等
学部において国際経済学やミクロ経済学などの科目を履修している方が望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
貿易の自由化やグローバリゼーションの進展により,世界の国々の経済において国際貿易の重要性が増してきています。国際貿易がどのような要因で発生するのか,国際貿易は関連する諸国の人々の暮らし向きにどのような影響を及ぼすのか,それらのメカニズムを正しく理解しておくことは,貿易自由化の意味や意義を考える上で極めて重要です。本講義では, 様々な要因(技術格差,要素賦存比率,規模の経済性,製品差別化,市場支配力等)によってどのように貿易パターンが決定されるのか,そして各要因に基づく国際貿易が人々の経済厚生にどのような利害得失をもたらすのかについて理論的に考察します。
科目目的
特定の貿易パターンを生み出す様々な要因とメカニズムと,貿易自由化の経済効果について理論的な観点から理解してもらうことが目的です。
到達目標
受講生が、特定の貿易パターンを生み出す様々な要因とメカニズムと,貿易自由化の経済効果を理解し、国際貿易の問題を自ら経済学的に分析できるようになることが目標です。
授業計画と内容
1. 国際貿易の概観
2. 国際経済の基本分析1:部分均衡分析
3. 国際経済の基本分析2:一般均衡分析
4. 技術水準と貿易構造
5. 貿易利益:リカード・モデル
6. 要素賦存と貿易構造
7. 貿易利益:ヘクシャー=オリーン・モデル
8. 貿易と所得分配
9. 総括(1):伝統的貿易理論
10.産業内貿易の概観
11.独占的競争市場と産業内貿易
12.国際寡占市場と産業内貿易
13.国際寡占市場における貿易利益
14.全体総括:貿易構造の決定と貿易利益
受講者の基礎知識に応じて授業のレベルと進行速度を調整します。広い範囲のトピックを表面的に理解することよりも,狭い範囲でも深く正確に理解することをめざします。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
一つ一つのステップを確実に理解するために毎回の講義の予習・復習をしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 80 | 授業での参加態度によって評価する。 |
その他 | 20 | 提出された課題によって評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
阿部顕三・遠藤正寛『国際経済学(有斐閣アルマ)』有斐閣、2020年(初版第6刷)
参考文献
Feenstra, R.C., Advanced International Trade - Theory and Evidence, Princeton University Press, 2016.
Wong, Kar-yiu, International Trade in Goods and Factor Mobility, MIT Press, 1995.
その他の参考文献は講義中に適宜紹介します。