シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅱ(社会思想史) | 2024 | 通年 | 火1 | 経済学研究科博士課程前期課程 | 八田 幸二 | ハッタ コウジ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EG-OM5-202S
履修条件・関連科目等
この授業の履修には、通年科目「演習Ⅰ(社会思想史)」、前期科目「社会思想史Ⅰ」、後期科目「社会思想史Ⅱ」の単位を既に取得済みであることが求められます。なお、この授業の履修は、社会思想史や経済学史に関する学部程度の知識を有していること、そして、英語やドイツ語といった外国語で書かれた文献を読みこなすための基礎的な語学力を有していることを条件とします。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
まず、修士論文で取り上げる課題を明確に設定し、その後、その修士論文執筆の進捗状況等を報告してもらいます。そして、執筆中である修士論文における不十分な点や不明瞭な点を払拭できるようにしていきます。また、修士論文の執筆と並行して、社会・経済思想史、特にイギリス新自由主義から現代に至る西洋の社会・経済思想史について学んでいきます。
科目目的
この授業では、イギリスを中心とした西洋の社会・経済思想史、特に理想主義から現代の社会・経済思想までの社会・経済思想史の概略を理解することが科目目的になります。
到達目標
この授業では、イギリスを中心とした西洋の社会・経済思想史、特に理想主義から現代の社会・経済思想までの社会・経済思想史の概略について、その内容や形成過程などを含めて他者に説明できるようになることを到達目標とします。そして、最終的には修士論文の完成を目指します。
授業計画と内容
まず、修士論文で取り組むべき課題を明確に設定し、その課題に向けて解決すべき事項を明確にしていきます。次に、設定した修士論文の課題に関する文献の内容について報告していくとともに、従来の研究史や現在の研究動向について的確に把握できているかを点検していきます。その後は、修士論文執筆の進捗状況を報告し、改善すべき点やさらに考究すべきであると思われる点等について検討していきます。
また、上記の作業と並行して、以下の項目について学んでいきます(ただし、授業の進度などによって若干の変更はあり得ます)。
1.ガイダンス
2.イギリス新自由主義の社会・経済思想
3.イギリス新自由主義の政策的展開
4.フェビアン協会の社会主義
5.A.マーシャルの経済思想
6.A.マーシャル経済学の政策的展開
7.A.C.ピグーの厚生経済学
8.A.C.ピグーの厚生経済学の政策的展開
9.J.M.ケインズの自由主義思想
10.J.M.ケインズの倫理・政治思想と蓋然性論
11.『一般理論』における経済理論
12.『一般理論』における経済政策論
13.ケインズ政策に対する批判
14.前半の総括
15.W.H.ベヴァリッジの福祉理論
16.W.H.ベヴァリッジの福祉国家構想
17.T.H.マーシャルのシティズンシップ理論
18.T.H.マーシャルの福祉国家論
19.M.フリードマンの経済思想
20.M.フリードマンの小さな政府論
21.J.M.ブキャナンの公共選択理論
22.J.M.ブキャナンによる「ハーヴェイロードの前提」批判
23.F.A.ハイエクの知識論と市場論
24.F.A.ハイエクの自生的秩序論
25.F.A.ハイエクの社会正義批判
26.J.ロールズの正義論
27.現代の社会・経済思想の諸潮流
28.総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習として、次回の授業時に検討するテキストの箇所を必ず読んで授業に参加してください。また、復習として、必ず前回の授業において議論した内容を再確認してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 30 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を評価基準とします。 |
その他 | 70 | 修士論文の水準を評価の対象とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
レジュメ等を配布予定。必要に応じて参考文献等を指示します。
その他特記事項
この授業は輪読形式で行なわれますので、やむを得ない場合を除いて欠席はしないようにしてください。