シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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近現代文学(2)A | 2025 | 前期 | 水5 | 文学部 | 富塚 昌輝 | トミツカ マサキ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL1-A213
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近代小説を出発させたとされる『小説神髄』という本の中で、坪内逍遥は「小説の主脳は人情なり世態風俗これに次ぐ」と述べています。小説の主目的は、人間の心のあり方や、社会・文化のあり方を描くことにあるということです。このような課題は具体的な文学作品においてどのように実現されているのでしょうか。本講義では、各種のテーマを取り上げ、文学作品がそれらのテーマをどのように描いているのかについて考察することを目的とします。その上で、近代文学というジャンルが持つ知のあり方について理解を深めることを目的とします。
科目目的
近代文学の特質について理解を深め、その点を意識しながら文学を読む力を身につけることを目指します。また、様々なテーマや課題について、文学を通して思考する力を身につけることを目指します。
到達目標
本科目では、以下を到達目標とします。
・近代文学の特質について理解することができる。
・様々なテーマについて、文学を通して思考することができる。
授業計画と内容
①授業の概要説明―「シングル・ストーリーの危険」と「リスクフル・シンキング」
②大学で「文学」を学ぶことの意義(1)―多読のすすめ
③大学で「文学」を学ぶことの意義(2)―味読のすすめ
④「近代」と文学(1)―坪内逍遥『小説神髄』
⑤「近代」と文学(2)―二葉亭四迷『浮雲』
⑥「恋愛」と文学(1)―森鷗外『舞姫』
⑦「恋愛」と文学(2)―増田みず子『シングル・セル』
⑧「都市」と文学(1)―饗庭篁村『良夜』
⑨「都市」と文学(2)―夏目漱石『彼岸過迄』
⑩「食」と文学(1)―岡本かの子『鮨』
⑪「食」と文学(2)―吉本ばなな『キッチン』
⑫「病」と文学―(1)―徳富蘆花『不如帰』
⑬「病」と文学(2)―北条民雄『いのちの初夜』
⑭総括―「近代文学」を読む意義について
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 期末レポート |
平常点 | 50 | 授業確認テスト、ショート・レポート |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
授業時に指示します。
【参考文献】
授業時に指示します。
その他特記事項
授業の展開によっては、取り扱う事柄を変更して進める場合があります。各回で取り上げる作品について読書レポートを課しますので、相応の負担がかかることを承知の上で受講してください。特別な場合を除き4回を超えて欠席した学生については、評価の対象外とします。